京都・四条河原町のGOOD NATURE STATIONという名の商業施設の2階に中華そば六というラーメン屋があります。ここは京都で初めて中華でミシュラン二つ星を獲得したVELROSIER(ベルロオジエ)の姉妹店で、前は鴨出汁中華そばROKUという店名で鴨を題材にした中華そばを提供していました。
その鴨出汁中華そばROKUもミシュランのビブグルマンを獲得するなど絶好調だったのですが、令和5年5月から中華そば六という店名でリニューアルして営業を続けています。そんな新たなスタートを切ったこのお店でどんなラーメンが食べられるのか?前の店舗とどう違うのか?いろいろ楽しみにして2年半ぶりにお店に行ってきたのですが…
店名変更を機にメニューもリニューアル…中華そば六はこんなお店
僕が中華そば六を訪れたのは、とある平日の10:55頃。開店時間の5分前でギリギリの到着となりましたが、平日だったことが幸いしてか、この日の先客は2人だけ。無事開店と同時に待ち時間なしで入店となりました。
店内の雰囲気は、パッと見て以前の店舗とほぼ変わりなしですね。深い色の木材で統一したシックな雰囲気で、中央の大きなテーブルを囲むようにしてカウンター席が12脚。厨房は壁の向こう側にあって中を見ることはできず、壁に空いた小窓からラーメンが出てくるようになっています。多分その向こう側で隣にあるVELROSIERとつながっていて、シェフが両方のお店を行ったり来たりできるようになっているんじゃないかな…と思います。
しかしその一方で、メニューは前店舗と大きく変わりました。券売機によると、新店舗・中華そば六のラーメンメニューは…
- 六の中華そば 1200円
- 六の鶏白湯そば 1200円
- 山椒が効いた鶏白湯そば 1200円
- トリュフ香る特製中華そば 1500円
の4種類。前店舗でウリにしていた鴨出汁の気配は、今回のメニュー改定で全く感じられなくなってしまいました。前に食べた鴨清湯麺がすごく良かっただけに、個人的にもちょっと残念だな…でも、お店の公式情報を見ると「鴨、地鶏、鹿、牛、豚の5種類のガラから出汁を抽出した厚みと深みのある味わい」って書いてあるので、鴨を全く使わなくなったわけではないようです。新しいスープには鶏・牛・豚はともかく、鹿のガラも入っているんですね…話を聞くだけでも新しい中華そばのヤバさが伝わってくるようです。
新店舗になって味は変わった?中華そば六の最上級メニュー・トリュフ香る特製中華そばを試してみたら…
それでは、中華そば六の新しくなった中華そばを試してみましょうか。今回僕が注文したのは最上級メニューのトリュフ香る特製中華そば。カウンター席についてから待つこと約5分、目の前に運ばれてきた中華そばは…
こんな感じで、前の店の鴨清湯麺と比べてトッピングが増えた以外にはほとんど変わりません。その増量となったトッピングに目を移すと、大きなチャーシューが2枚になっているのに加えて、中央に黒と灰色?の2種類のペーストが乗っていますね。この2種類のペーストについては、この後説明していきますね。
では、まずはスープからいただいてみましょう…一口目はオイリーで、その油の層を突き破ると香ばしさが先に立つ醤油が待っていました。そして、その後にほんのりと甘味が追いかけてくる感じ。やっぱり前回の鴨清湯麺と同じく出汁感はかなり控えめになっていて、かなり舌に神経を集中していないと「あっさりしてるなぁ…」で終わってしまうので要注意。あと、全体的にスープの量が少なめなので、そこはちょっと残念かな…
一方、これに対する麺は多分前店舗と変わってないように思います。あっさり清湯スープに合わせたストレートな極細麺で、口当たりがすごく繊細な感じがします。今回はちょっと茹で加減が柔らかめで、ツルツルもちもちの食感が楽しめました。極細麺なので喉越し良好で、胃袋の負担にもなりません。
さて、今回のトッピング紹介はチャーシューではなく、この2種類のペーストを対象にしてみましょうか。この2種類のペースト、左の黒い方は黒トリュフ、左の灰色っぽいのがポルチーニ茸のペーストになっています。ここまで香りの話はしてきませんでしたが、このラーメン丼が運ばれてきた瞬間から周囲に立ち込めるトリュフの香りが半端なかったです。その香りの主役である黒トリュフペーストがスープに溶け出すに従ってスープの風味がガラリと変わってしまうから驚きです。でも、一方のポルチーニ茸のペーストは黒トリュフに負けてしまったのか、思ったほどの風味は感じられなかったですね。かつて名古屋で食べた麺家獅子丸のポルチーニ茸のつけ麺のような香りのインパクトを期待したんですが、そこは少し残念でしたね。というか、僕個人的にはこの2つのペーストを別皿で出してくれたらなぁ…って思います。
こんな感じの中華そば六の最上級メニュー・トリュフ香る特製中華そば、前店舗の中華そばとそれほど大きな味の違いは感じられませんが、相変わらずビブグルマンを獲得するだけのことはあるなぁ…という出来栄えにはなっていると思います。一杯1500円はちょっと高いけど、むしろ一杯1200円という標準ラーメンの価格設定の方が高めかな。大判チャーシュー1枚追加に2種類のペーストがついてお値段 300円増しなら、僕はこの値段にも納得ですね。ラーメン自体のボリュームが少なめなのもあり、このお店でラーメンを食べるなら、金額的にはちょっとキツいけど、この特製中華そばが一番お得感が高まりそうな気がします。
隠れた名物・追いワンタンもおすすめ!中華そば六へのアクセスは、最寄り駅の阪急京都線・京都河原町駅から徒歩2分
そんな中華そば六には前店舗時代から「追いワンタン(お値段 税込300円)」というサイドメニューがあるのですが、こいつが陰ながらかなり売れているらしいです…
こんな感じで、ワンタンというより餃子に近い形をしたワンタンが3つ。皮がはち切れそうなくらい、中にミンチ肉がギュッと詰まっています。だけど中にセロリっぽい香菜が入っているおかげで、意外とさっぱり食べられるんですよね。この隠れた名物・追いワンタン、おすすめです。時々「追いワンタンの日」で100円引きになるらしいので、ラッキーにもその日に当たったら迷わず追いワンタンもセットで注文してみてくださいな。
それでは、お店の詳細です…
中華そば六 5点満点中
住所:〒600-8031 京都府京都市下京区稲荷町318−6 GOOD NATURE STATION 2階
電話番号:075-708-5199
営業時間:11:00-15:00、18:00-21:00
定休日:水曜日(臨時休業あり)
駐車場:Good Nature Stationの施設駐車場を利用
クレジットカード払い:可(PayPayや電子マネー、交通系ICにも対応)
P.S. 京都で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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