食べ物に関するアンテナをちょっと高く貼っていれば、きっと「佰食屋(読み方が難しいですが、ひゃくしょくやでOKです)」という名前を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。佰食屋とは京都にある1日100食限定の人気店で、ガイアの夜明けやケンミンショー、セブンルールなどテレビ番組での紹介多数、ランチタイム営業のみにも関わらずしっかり利益を出しているという、今までの飲食業会ではありえないタイプのお店です…
そんな佰食屋をネット検索すると、オーナー兼社長の中村 朱美さんの成功談話だとか、給料やハローワークオンリーの求人がどうだとか、佰食屋の経営に関する記事多く上位に来ています。それだけ業界では驚きだったんでしょうね。でも、僕たちにとって大事なのはそこではなく、味ですよね。でも、他店ではよく見かける食レポブログは、こうしたビジネス系の記事に圧されてなかなかヒットしません。
そんなわけで…
テレビや新聞では騒がれているけど、実際どれだけうまいのか?
という僕の心の中の疑問を解決すべく、とある日曜日の朝9時頃、京都・西院にある佰食屋に向かいました…
佰食屋|飲食店業界の常識を打ち破った、今京都で最も熱い肉料理専門店。さて、お味はいかに?
佰食屋についてあまりご存じない方は、
ランチタイム営業なのに、なぜ朝から?
と思うかもしれません。佰食屋の開店時間は午前11時。そんなに早くから並ばないと食べられないの?と。その疑問は半分当たっています。佰食屋では、待ち時間短縮のために、毎日朝9時半から整理券を配布するシステムをとっているのです。
佰食屋の整理券システム:1人で4名まで予約可能…入店希望時間がある場合は早めに並ぶべし
僕がこの日佰食屋に到着したのは、9時ちょっとくらい前でしょうか。店はシャッターが下りていて、通行人が店の前を行き交ういたって普通の光景が目に入っただけでした。ここで店の前に立って並んでいれば1番乗り!ですが、僕はヘタレなので「もし今日臨時休業なんかだったりしたら、めっちゃ恥ずかしくない?」と思って、一旦近くのコンビニで時間をつぶすことにしました。
そして9:20頃。改めて佰食屋に向かうと、その時はもうこんな状況でした…
前に20人ちょっとは並んでいるでしょうか。もちろん、この後も続々とお客さんはやって来ます(テイクアウト希望のお客さんもここに並ぶようです)。この様子なら、普通にオープン後に来たら、もうその日は終わり!ということも十分起こり得ます(平日ならもうちょっと余裕が持てるかもしれませんが…)。
さて、佰食屋の整理券システムについて、もう少し詳しく説明しますね。
朝9:30になると店員さんが中から出てきて、行列の先頭の人から順番に整理券を配り始めます。この時に希望の入店時間と名前、人数を聞かれますので、席に空きのある時間帯の中から早い者勝ちで好きな時間を予約していく形です。
なので、時間に余裕がない場合は早めに列に並んでおかないと、時間帯が合わずに断念…などということにもなりかねません。また、1人で並んで4人まで席の予約ができるので、整理券をすべて配り終えなくても100食に達してその日は終了!となったりもします。これから佰食屋に来られる場合は、この2点に注意しておく必要がありそうです。
佰食屋のメニューはたったの3種類…特にハンバーグは20食限定なので早めの時間帯に来店すべし
さて、整理券に指定された10:50に再びお店に向かいます。店の前には11:00に予約したと思われる5-6人がすでに並んでいました。開店前にメニューを渡され、注文を決めます。メニューはA・B・Cの3種類しかないので、ここはササっと決めてしまいましょう…
A:国産牛ステーキ丼(単品) 1000円(+税)
ごはん並240g
B:国産牛おろしポン酢ステーキ定食 1100円(+税)
ご飯並240g、ミニサラダ、お味噌汁
C:国産牛100%ハンバーグ定食 1000円(+税)
ご飯並240g、ミニサラダ、お味噌汁
これをベースに、ご飯の増量や肉の増量をカスタマイズして注文します。Cだけ1日20食限定なので早めの時間帯の来店が必要ですが、AやBを頼んでも単品ハンバーグを追加できるようです。ならば…と僕が注文したのは、Aの国産牛ステーキ丼+ハンバーグ単品の組み合わせ。これでハンバーグ定食も一緒に制覇したも同然ですし、あなたも同じことを考えているならば、この組み合わせはおすすめです。
ステーキ丼:ミディアムレアに焼かれた肉の断面から肉汁がにじみ出る…フライドガーリックをたっぷりかけでどうぞ
予約時間の11:00となり、並んだ順に店内へ案内されます。店内はカウンター席8脚と2人掛けテーブル席3卓の、本当にこじんまりしたお店。内装にも特別力を入れた感じもなく、飲食店としてはごくごく一般的なレイアウトですね。ちなみに入店する時には、外にこんな立て札がたっていました…
外で注文を聞いてくれたおかげで、席に着いてから数分で料理が運ばれてきました。ステーキ丼もハンバーグも、ビジュアル的にすごく食欲をそそられますよ…
まずはステーキ丼から実食…山のように盛られたご飯の側面を一周覆うように、ミディアムレアの牛肉がびっしりと並んでいます。このステーキ丼には、ウチヒラと呼ばれる牛肉部位を使用。肉の断面はテカテカと光っており、肉汁がじんわりと滲んできているのがわかります。
生肉の食感が残されたステーキ肉は柔らかく、噛むと肉汁がじんわりとにじみ出てきます。醤油ベースの濃厚なステーキソースにこの肉汁が混ざることで味に奥行きが生まれ、ご飯と一緒にかきこみたくなる衝動を強く引き起こすようになります。
もし嫌いでなかったら、卓上のフライドガーリックをたっぷりかけて食べるのがおすすめ。ガーリックの風味が口から鼻に抜けて嗅覚を刺激し、さらに食欲を増幅してくれることでしょう。
ただ、一般男性の食べる量を考えたら、ちょっとボリュームは少ないかな…適宜ライス増量や肉増しで対応が望ましいです。ハンバーグを追加で頼んでおいてよかった〜。
国産牛100%ハンバーグ:肉汁じんわり、デミグラスソースたっぷり…余ったソースでステーキ丼の味変もできておすすめ!
そしてこちらが、追加でオーダーしたハンバーグ単品(500円+税)…
大きさは、大人のゲンコツよりやや大きめくらいですね。ご覧のようにデミグラスソースがたっぷりとかかっていて、少量の生クリームがちょっとした高級感を演出しています。
箸入れの感触は柔らかく、断面から肉汁がじんわりとにじみ出てきます。ソースはそのままなめると赤ワインの酸味と苦味が強く残る味なのですが、ハンバーグと合わせるとそれらが気にならなくなり、肉の旨味を増幅する絶好の味に変わります。
このデミグラスソース、もちろんステーキ肉にもよく合います。ステーキ丼とハンバーグを行ったり来たり…2つの味のステーキ丼を楽しめるようになり、ステーキ丼のお供としておすすめできる一品です。
京都市内にフランチャイズ店を展開中!佰食屋へのアクセスは、最寄駅の阪急京都線・西院駅より徒歩5分
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
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