関西中心に20店舗以上フランチャイズ展開し、今や塩ラーメンの強豪として知られる塩元帥の大元が醤油ラーメンだったことは、大阪のラーメン通にはよく知られた話。その大元のお店・総大醤(そうだいしょう)も大阪では屈指の行列店として大繁盛しているのですが、総大醤ブランドのお店は現時点で大阪に1店舗しかありません。
言ってみれば、ゲームでラスボスを倒した!と喜んだのも束の間、さらにパワーアップして出てくる最強の敵のような存在。そこで食べられる原点の醤油ラーメンが気になって、ある日の午後にお店を訪ねてみると…
ランチタイムを過ぎても行列が続く安定の人気ぶり…でも回転が早いので待ち時間を恐るべからず
僕がお店に到着したのはランチタイムを過ぎた午後2時頃だったのですが、お店の入り口から歩道沿いに12〜3人くらいの行列ができていました。そして僕の後にもお客さんがぞろぞろ…安定の人気ぶりですね。この時点で僕は待ち時間30分を覚悟しました。
店の隣にある駐車場の奥には小さな製麺所があって、休むことなく麺を作り続けているのが窓越しに見られます。「ここで作られた麺がこれから食べられるんだな…」と30分後の未来を想像しながら待っていると、あれよあれよという間に前のお客さんが店内に吸い込まれていき、僕も待ち時間10分ちょっとで入店できました。カウンター席12脚しかない小さなお店なのに、お客さんの回転がとても早いので、多少の行列は恐るべからずです。
総大醤のラーメン・つけ麺メニューは全5種類…お腹いっぱい食べたい人には一品メニューとのセットがおすすめ
そんな総大醤で食べられるラーメン・つけ麺メニューは…
- 黒大醤 800円
- 天然塩ラーメン 800円
- こいくち醤油ラーメン 900円
- 醤油つけ麺 950円(大盛り150円増し)
- 塩つけ麺 950円(大盛り150円増し)
の全5種類(値段は税込)。黒大醤が総大醤の原点と言えるラーメンで、天然塩ラーメンが塩元帥の原点になるのでしょうか。1つ注意が必要なのは、ラーメン3種類には大盛りの設定はなく、たくさん食べたい場合は替え玉(150円)で麺を追加することになります。
ただ、総大醤ではラーメンと餃子など一品メニューとのセットメニューが充実していて、特に平日ランチタイムは替え玉でお腹を満たすよりも、セットメニューを注文する方がお得な感じもします。おすすめはお店一番人気の焼き飯セット(お値段1250円)。チャーハン特集のテレビ番組で関西チャンピオンになったという焼き飯が、ラーメンと一緒に食べられますよ…
黒大醤:総大醤の原点となる一杯、見た目は昭和時代の中華そばに近いけど…
こちらが総大醤の原点・黒大醤。「黒」と名前についていながら、それほどスープが黒いようには見えません…
トッピングはバラチャーシュー1枚に刻みネギ、なると、メンマと、昔の中華そばを思わせるシンプルな構成。個人的にはなるとが風情を醸し出していいなぁ…と思います。
では、早速スープから…和歌山県湯浅の再仕込み醤油を使ったスープは角がなく、ほんのり甘味を感じる上品な味。ここに魚介+動物系の出汁がバランスよく加わって、昭和時代の中華そばを上品にしたような、透明感がありながらコクもある味わい深いスープになっています。系統としてはカドヤ食堂の中華そばと似ていますが、カドヤ食堂は味が濃いめで、黒大醤のスープの方があっさり目です。
そして、このスープに香りづけとして投入された柚子皮と焦がし玉ねぎ…これらが口から鼻へ香りを放出して、さらに食欲をそそるんですよ。正直、柚子だけなら他店でも普通にやっているので、それほど気にすることもなかったと思います。でも、焦がし玉ねぎが口に入った時の香ばしさといったら…ここで他店の醤油ラーメンとの明確な差別化がされているような気すらします。
一方、これに対する自家製麺は、僕が過去に食べた麺の中でも際立って存在感がありました。見た目は普通の中太麺ですが、生パスタのようなしっとり感とコシがあって、何より身がギュッと詰まった感じの質感がすごいです。ちょっと茹で加減が硬めかなぁ…とも思いましたが、そこを差し引いても麺の存在感は格別です。
正直、「何でこの黒大醤でフランチャイズ展開しないんだろう…」と思いました。でも、フランチャイズ展開で麺のクオリティが落ちるくらいなら、今のままの方が僕としてはありがたいですけどね…
焼き飯:見た目はオーソドックスなチャーハン、何が違うのかというと…
そして、チャーハン特集番組で関西No.1を勝ち取った焼き飯がこちら…
率直に言って、見た目は至って普通のように感じますが…
実際食べてみても、醤油ベースの味付けがされたオーソドックスな味付けの焼き飯。普通と違うところを挙げるとすれば、総大醤の焼き飯は中華料理のようなパラパラライス系ではなく、ご飯粒1粒1粒が油膜でコーティングされた、しっとりした食感の焼き飯になっています。
とは言っても、焼き飯自体が油っこいわけではありません。むしろご飯粒表面の水分を油でコーティングして守っているという感じ。そのおかげで、提供時にはお互いくっついていたご飯粒が口の中でホロホロと崩れていき、油と水分を飛ばしたパラパラチャーハンでは味わえないしっとりふっくらした食感を楽しめるようになります。
おそらくですが、このしっとりふっくら食感が総大醤の焼き飯が人気メニューたる所以なのではないかと思います。とっても優しい焼き飯なので、夜遅く寝る前に食べても抵抗なくイケちゃうと思いますよ。
閉店間際の駆け込みも大丈夫!総大醤へのアクセスは、最寄り駅の大阪メトロ谷町線(堺筋線)・天神橋筋六丁目駅から徒歩4分
そんな総大醤は、閉店間際の時間帯の来店も歓迎してくれる、とってもありがたいお店。夜中もスープを炊いているので、スープ切れ終了の心配もないそうです。夜遅くまで仕事が続く時に、まだまだ開いている店があるという安心感は、仕事を早く終わらせるためのパワーも与えてくれますよね。そんなお店を2〜3件キープしておくことは、日々の生活を楽しく過ごすためにも重要なことではないか?と僕は思います。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
お店の評価に客観性を持たせるために、他のブログの口コミも紹介しておきますね…
醤油のコクとカツオ出汁の旨味が調和し、塩分濃度は少し濃いめですが、まろやかに感じます。そこに揚げネギの旨味と柚子の香りが重なります。
Weekendshorttrip.com:大阪で醤油ラーメンと焼き飯が食べたくなったら総大醤がおすすめ
コレは私が食べてきた焼き飯の中で、ダントツの1番のおいしさ!
MAYUKO ILLUSTRATION:関西で1番の焼き飯が食べれるお店!ラーメン屋、総大醤の感想や入店時間について
こってりまろやかなのは、ラードなのかな?
本当に美味い焼き飯ココにあり!
自信を持って紹介できる逸品です。
決して現代の最先端ラーメンのビジュアルではないが、昔ながらで安心感と安定感を感じさせるラーメン!
じゅんまむのすきなことはこんなこと:大阪で一番美味しい炒飯はラーメン屋の焼飯!天満天六【総大醤】
40種類以上の天然素材を使用しているラーメンは、塩の深みが凄く感じられるラーメン!
全体的に軽めだけど深みがある塩ラーメン!
ほんのり柚子が効いていて面白い!
P.S. 大阪で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
P.P.S. 総大醤で修行された方が独立して、清湯スープにこだわったお店を開きました。駅から少し遠いにもかかわらず、こちらもかなりの行列店になっています…
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