かの有名な中華そばの名店・カドヤ食堂は、現在総本店を含めて大阪市内に全4店舗で営業中。その中でも少し変わったスタイルで営業しているのが、阪神梅田本店スナックパークにあるカドヤ食堂 阪神梅田店。なんでも、カドヤ食堂の店主が幼い頃によくスナックパークに連れてきてもらっていたとのことで、店主にとっても特別な思い入れがあるお店のようですね。ただ、聞くところによると、価格帯をスナックパークのコンセプトに合わせるためにかなり苦労したとか…
そんな苦労を乗り越えて2018年6月1日にオープンとなったこのお店、一体どんなお店になっているんでしょうね?このような場合、中には本店とは全くの別物になってしまうというケースもありますが…そんなところにも興味があって、先日お店のある阪神梅田本店地下1階に行ってきました。さすが梅田のど真ん中にあるデパートの飲食店街、午後の2:30頃と中途半端な時間帯に訪問したにも関わらず、ものすごい人だかりでしたね…
いろいろなところにコストカットの工夫が…カドヤ食堂 阪神梅田店は西長堀の総本店とここが違う
最初に一言でまとめましょうか。今回ご紹介するカドヤ食堂 阪神梅田店は、立ち食いそば感覚で美味しい中華そばをすすることができるお店です。そもそもスナックパークが「駅チカの立ち食い天国」を謳っているので、このお店も普通のラーメン屋とは違って「立ち食い」に特化した営業形態になっているのです。
そんなわけで、注文から配膳、片付けに至るまで、あらゆるところがセルフサービス。カウンターで食べたいものを注文したら、その隣の配膳口から料理が出てくるのを待ちます。注文した料理が出てきたら、スナックパーク内のお好きな立ち食いカウンターへ移動して食事を済ませ、最後に食べ終えた食器を店舗横の返却口に戻して終了となります…
狭い厨房の中には、若いバイトさんらしき店員さんが3人入っていましたね。注文を受けたらタイマーをセットして麺をゆがき、すでにタレと出汁を混ぜ合わせて完成された状態のスープを丼に注ぎます。麺が茹で上がったら湯切りをしてそこに麺を投入、最後にすでに成形済みのトッピングを乗せて完成!という流れです。そんなわけで、このお店には「ラーメン職人さんがこだわり抜いて作り上げた」という感じの精神的な(?)付加価値はないのですが、これで味が落ちないのであれば「値段がリーズナブルな分すごくありがたい!」となるわけです。
ワンタンめん:カドヤ食堂 阪神梅田店でしか食べられない店舗限定メニュー、実際食べてみてどうだった?
今回僕がカドヤ食堂 阪神梅田店で注文したのは、ここでしか食べられない店舗限定メニューのワンタンめん(お値段 税込830円)。カウンターで注文を済ませて待つこと約10分、完成したワンタンめんはこんな感じ…
中華そばとしてのスープの色合いはカドヤ食堂 総本店の中華そばと遜色ありませんね。トッピングはチャーシュー1枚とメンマ、そしてメインのワンタンが3つ…830円の中華そばとしては、なかなか豪華な感じです。
それでは、実食とまいりましょう…一口目は軽くオイリーで、そのオイルの膜を突き破ると上質な醤油のコクと鶏ガラベースの出汁がふわっと口の中全体に広がっていく感じ。その出汁感が広がっていく様子は、白河ラーメンの総本山・とら食堂の中華そばに通じるものがあるように感じます。さすがカドヤ食堂、価格帯を抑えながらもスープに手抜きは一切ありません。願わくばこのスープをしっかり堪能したいところではありますが、一般的なラーメンよりスープの量がかなり少なめになっているのは、コスト的に仕方ないことでしょうね。
これに対する麺は、できるだけ早く茹で上がるように…と極細平打ち麺になっています。難波駅構内にあるなにわ麺次郎と同じ発想ですね。茹で加減は硬めで、プツッとした歯切れの感覚を楽しめます。極細麺のためか小麦が香る感じはしませんでしたが、スープをしっかり吸い上げて旨味を十分感じられるし、ツルッとした喉越しは最高です。
さて、トッピングのメイン・ワンタンは他店のワンタンと比較しても遜色ない大きさで、皮のツルッとしたシルキーな感覚がとっても気持ちいいです。そして中の餡は海老でしょうか?噛むとプリッとした食感があって、ふんわりとお酒の香りが鼻に漂ってきます。ただ、餡の量はかなり少なめで、ほぼ皮を食べている感じ。コスト的に仕方がないことでしょうが、もうちょっと具の存在感が強かったらなぁ…とは思います。
こんな感じのカドヤ食堂 阪神梅田店のワンタンめん、総本店の中華そばと比べてお値段がかなりリーズナブルですが、クオリティは決して引けをとりません。でもその分ボリュームが2/3くらいになっていて、胃袋的には「もうちょっと欲しいな…」という感じでした。
まあ、足りない分は追加注文すればいいし(デフォルトの中華そばにチャーシュー丼をつけても千円札でお釣りが返ってくるという、圧倒的コスパ!)、逆に少食な人にとってはこれくらいの量でお安く食べられる方がいいんでしょうね。「スナックパーク」の名の通り、成人男性なら軽食感覚で利用するのがちょうど良いと思います。
【おまけ】今回のおまけは茶美豚 チャーマヨ丼(お値段 税込290円)。こんな感じで、白ごはんの上に乗った刻みチャーシューに辛子マヨネーズが網状にかけられています。辛子マヨネーズが結構刺激的でピリッと来ますが、全体的には想像通りの味。良く言えば、期待が裏切られることはありません。チャーシューがみじん切り状態なので肉肉しさは弱いのですが、その分女性にとっても食べやすくなっているのではないでしょうか。元々ラーメンのボリュームが少なめなので、大食い男子は丼物の追加は必須かも?
カドヤ食堂 阪神梅田店のその他のメニュー例(値段は税込)
- 中華そば 580円
- 味玉入り中華そば 730円
- 上中華そば(チャーシュー増量と味玉) 830円
- チャーシューめん 880円
- 薩摩 茶美豚使用 チャーシュー丼 290円
金曜日午後3時からは中華そばの大盛り無料サービスあり…カドヤ食堂 阪神梅田店へのアクセスは、最寄り駅の大阪メトロ谷町線・東梅田駅から徒歩1分
そんなカドヤ食堂 阪神梅田店では、金曜日の午後3時から各種中華そばの大盛り無料サービスをやっているようです…
上の画像の中のピンク色の案内をご覧ください。案内が小さいので知っている人が少ない気もするのですが、確かにHAPPY FRIDAYと書かれた案内に「午後3時から大盛りサービス」と書かれています。「ハッピーフライデー」なので金曜日限定のサービスだと思うのですが、もしこの時間にお店を訪問することができれば、カドヤ食堂の中華そばをお得に食べられることは間違いありません。金曜日の午後に美味しい中華そばを食べたくなったら、カドヤ食堂 阪神梅田店でこんなサービスをやっていることを思い起こしてみてはいかがでしょうか。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
カドヤ食堂 阪神梅田店 (ラーメン / 東梅田駅、大阪梅田駅(阪神)、梅田駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
住所:〒530-8224 大阪府大阪市北区梅田1丁目13−13 阪神梅田本店 地下1階
電話番号:06-6345-1201
営業時間:10:00-20:00
定休日:施設に準ずる
駐車場:なし
クレジットカード払い:可(電子マネーや交通系ICにも対応)
JR大阪駅からだと徒歩3分の距離です。
P.S. 大阪で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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