大阪でも屈指のラーメン激戦区・西中島南方エリアにつけ麺専門店 時屋(ときや)という人気店があります。2009年のオープン以来食べログのベストラーメン賞を6年連続で受賞し、今でも大阪のつけ麺ランキングでは確実に上位に入ってくるお店。人類みな麺類やらーめん鱗、塩元帥など強力なラーメン店がひしめき合う同エリアの中でも、つけ麺専門店ということで独特な存在感を放っています。
その時屋 西中島店で夕食を摂ろうと、ある週末の夕方にお店に向かったのですが…
まずはお店の雰囲気がつけ麺屋っぽくなくて、ちょっと驚きました。薄暗く照明を落とした店内は、どちらかというと欧米系のバーのような雰囲気。店内を流れるBGMもポップな曲が多く、かなり若者を意識したようなお店になっています。なので女性1人でも気兼ねなく入れますし、実際女性1人客も普通にいましたので、時屋のつけ麺に興味のある女性の方、ご安心を。
つけ麺専門店 時屋で食べられるメニューは豚と鶏をベースにしたつけ麺4種類:期間限定で提供されるラーメンにも要注目
そんなつけ麺専門店 時屋で食べられるメニューは、豚と鶏をベースにしたつけ麺4種類(値段は税込)…
- 豚つけ 並930円〜
- 鶏つけ 並910円〜
- 辛つけ or 辛パイタン スペシャルのみ1230円
- クレムつけ麺 並920円〜
このうち、辛つけは鶏つけベースの辛いつけ麺(辛パイタンは豚骨白湯ベースでしょうか?)、クレムつけ麺は鶏つけにクリームを加えたもので、最近レギュラーメニューに昇格した新しいメニューです。基本的に他店のような麺大盛りサービスはやってなく、麺増量の場合はその分追加料金が発生します。
さて、このメニューを見て「えっ、つけ麺にクリーム?」と思いませんでした?僕もちょっと面食らいました。つけ麺+クリームは、少なくとも日本人的な発想ではないように思いますよね。
なんでもここのご主人、開店前にあえてラーメン屋を避けてフレンチシェフの下で修行をしていたらしいです。そんなところからの新発想でしょうか。意外な組み合わせですが、食べた人からはリピーターも出ているようなので、味としてもかなりイケるのかもしれませんね。
なお、時屋はさすがにつけ麺専門店を名乗るだけあって、レギュラーメニューに汁ありのラーメンはありません。でも時々期間限定でラーメンも提供されることがあるようなので、興味のある方はお店からの発信をこまめにチェックしてみてください。
辛つけスペシャル:鶏や魚介、醤油、唐辛子が絶妙なバランスで調和した時屋自信の一杯…〆に出てくるだしご飯も秀逸!
その気になるクレムつけ麺への欲求を抑えつつ、僕が今回注文したのは鶏だしベースの辛つけスペシャル。スペシャルにグレードアップすると何が違うのか?というと…
デフォルトではついてこない炙りチャーシュー、味玉、かいわれ、海苔といったトッピングがフルでついてくるところです。一方トッピングをカスタマイズしたい時には、まずデフォルトで好みのつけ麺を注文して、別途トッピングを追加していくことになります。
では早速スープから…鶏と魚介の出汁がしっかり効いた醤油ベースのスープに、絶妙なパンチ力でやってくる唐辛子の辛さ、それらの味のどれもが他から浮いたりせず、本当にバランス良く調和しています。
ここで、一部のつけ麺好きにはちょっと残念なお知らせ。何かって言うと、時屋の卓上には味変用の調味料が一切置いてないんです。つまり「最後まで同じ味で喰え!」という、お店からのメッセージ。この事実を知って「マジか…」とガッカリするかもしれませんが、それで行列ができてしまうのですから、ここのつけ麺の完成度がどれだけ高いかがよくわかりますよね。
これに対する麺は、見た目はうどんに近い自家製の中太ストレート麺。他店のつけ麺のようにコシが強いワシワシ系ではなく、程よいコシともちもち感がある優しい感じの麺になっています。つけ麺というと、一般的には麺を食べる感じになってしまいがちですが、時屋の麺はラーメンと同じようにすすれるのも大きな特徴の1つでしょう。
そして、麺の中央にドカッと鎮座した分厚い炙りチャーシュー。しっかりタレが中まで浸透していて、肉汁とブレンドしてとってもジューシー。炙りチャーシューなので香ばしいですし、さらに表面に振られた黒胡椒がいい刺激になって…チャーシュー好きのあなた、このチャーシューは食後の楽しみとして最後に取っておくのはお勧めしません。温かいうちにそのままガブリといっちゃってください!
そしてつけ麺完食後、時屋ではスープ割りではなく、一口サイズの小さなだしご飯が出てきます。余ったスープにご飯を投入して雑炊チックにしてしまおう!という発想は、島田製麺食堂のダイブ飯と共通してますね。豚骨白湯に1玉のご飯、頂上にチョンと乗った梅肉…このままかき混ぜて食べてもいいような感じですが…
ここに残ったつけ麺のスープをお好みの量入れてからかき混ぜると、豚骨、魚介、そして鶏の出汁を上から覆うようなバターの香りが…「リゾットのよう」という口コミそのものの洋風の味。これには一口目に驚きました。
実は、白ご飯かと思っていたのはバターライス。一度バターで炒められているので一粒一粒がパラパラで、ここにスープをかけるとサラサラとほぐれていくのと同時に、バターのコクと香りをスープに移していくんです。
僕個人の感想ですが、最後のだしご飯目当てにつけ麺を食べに来てもいいくらいです。スープがたくさん余るので、胃袋に余裕があれば何杯でもおかわりしたいです(ちなみに、だしご飯一杯100円でおかわりできます)。このだしご飯、ぜひレギュラーメニュー化して欲しいですね。お店の人、もしこの記事を読んでくれていたら、ぜひ考えてもらえませんか?
JR新大阪駅からも近いよ!つけ麺専門店 時屋 西中島店へのアクセスは、最寄り駅の大阪メトロ御堂筋線・西中島南方駅(阪急京都線・南方駅)から徒歩5分
そんなつけ麺専門店 時屋ですが、大阪の玄関口・JR新大阪駅から徒歩7分程度と歩いていける距離にあります。大阪在住の人だけでなく、用事で大阪に来られる人にもここのつけ麺はおすすめできますね。つけ麺好きの方は、近くに来たらぜひ一度試してみてください。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
P.S. 西中島の本店からちょっと離れたところにある時屋の二号店では、店舗限定のこんなラーメンが食べられます…
P.P.S. 大阪で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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