塩ラーメンに背脂…どんな味になるのか、興味ありませんか?
僕は正直、あっさり系の塩ラーメンに背脂を入れるのはどうなの?と疑問を持っていたんですよね。でも、その背脂入り塩ラーメンがウケてランキング常連の人気店となったお店があるんです。
北摂の住宅地・茨木市を拠点とする人気ラーメン店・らーめん鱗は、高槻市にある塩ラーメンの名店・あす流のセカンドブランドとして誕生したお店。あす流と言えば、紫蘇の香りがふんわり漂う上品な塩ラーメンのイメージが強いのですが、それとは打って変わってこってり系塩ラーメンで勝負!ということなのか?そう思うとフツフツと興味が湧いてきて、ある週末のお昼前に本店のある茨木市へ向かったのでした…
北摂の人気ラーメン店・らーめん鱗 茨木店の開店前の行列はどのくらい?
阪急茨木市駅を降りて、高槻方面に線路沿いの道を歩いたところにらーめん鱗 茨木店はあります。お店に到着したのは開店時間の約15分前。この時点で先客はゼロで、僕は一番乗りでした。
入り口横にあるベンチに腰かけてスマホをいじりながら待っていると、開店時間に近づくにつれてポツポツとお客さんが集まり始めます。開店の時点で並んでいたのは僕を入れて5〜6人。新型コロナの影響が大きいと思いますが、この分なら普通に来ても待ち時間をそれほど気にせずに入店できるのではないでしょうか。
塩らーめん:大阪の薄味出汁文化をラーメンに反映させたらーめん鱗の原点
それでは、らーめん鱗が提供する2種類のラーメンを順にご紹介しましょう。まずはらーめん鱗の看板メニューである塩らーめん(お値段 税込800円 → 令和5年11月現在 850円)から…
透き通ったスープの表面に豚の背脂が浮かびます。これを魚の鱗に見立てたところから、店名が「鱗」になったそうな。ただ、そんなに背脂入ってないんですね。僕はもっとどっさり入っているものかと勝手に想像していました。塩ラーメンの味が崩れるんじゃないか?と心配してましたが、これを見て一安心…
では、早速そのスープを口にしてみましょう…昆布と削り節で取った一番出汁がそのままラーメンのスープになったような繊細な味。背脂と塩で味の調整はされていますが、あす流のスープと違って塩ではなく出汁が主役のスープです。
そのスープを口に入れる直前、丼から削り節の香りがふわっと漂います。実はこれ、鰹節ではなく、鶏肉で作った削り節なんです。鰹節と同じ製法で作ったらーめん鱗オリジナルの鶏節。口の中に入れると「あっ、鶏だ…」とわかるのですが、香りでは鰹節とほとんど区別がつきません。
一方、このスープに合わせる麺は、京都の有名製麺所・麺屋棣鄂製のちぢれのついた中太平打ち麺。こちらもあす流の塩ラーメンから大きく替えてきました。薄味のスープなので細麺の方が合うのでは?と思いきや、スープをしっかり吸い上げ、強いコシを持ったこの麺でも違和感は全然ありません。
半分くらい食べ進めてから、らーめん鱗おすすめの味変アイテム・柚子胡椒を少量投入。すると、上品な薄味出汁に柚子の香りが加わって、さらに香り高いスープに変化。確かに柚子胡椒はこのスープに合っていると思いますが、多く入れ過ぎると出汁の上品な香りが柚子胡椒に負けてしまうので、ほんのちょびっとだけにしておく方が良いですね。
そんな上品な出汁を楽しめる塩らーめん、出汁文化で育った大阪の人にはピッタリの塩ラーメンじゃないでしょうか。薄味だけどじわっと来るラーメンが好きな方、この一杯はおすすめです。
味玉濁り醤油らーめん:見た目に反して意外とさっぱり…様々な味がバランスよく調和した安定感のある一杯
そしてもう一品、濁り醤油らーめんのご紹介(お値段 税込800円 → 令和5年11月現在 850円)。こちらはプラス100円で味玉をつけてもらいました…
塩らーめんとは打って変わって、真っ黒な醤油スープが特徴的な濁り醤油らーめん。見るからに醤油の味が強そうな感じがするのですが…
実際にスープを飲んでみると、見た目に反して結構さっぱりしています。人類みな麺類のらーめんmacroのような醤油オラオラ系ではなく、醤油の旨味や苦味、甘味と出汁をバランス良く調和させたようなスープです。どちらかと言うと、高井田系の中華そばに近いかなぁ…そこに軽く振られた黒胡椒が全体の味を引き立てているような感じがします。
これに対する麺は、塩らーめんと同じ縮れのついた中太平打ち麺。スープをしっかり吸い上げて、口の中ではもちもち食感…やっぱりスープの味がしっかりしている分、塩らーめんより濁り醤油らーめんの方がこの麺に合っているような気がするなぁ…
塩らーめんの時と同じく、半分くらい食べ進めたところで味変タイム。濁り醤油の味変アイテムは柚子胡椒ではなくお酢がおすすめ。これを薄くひと回しくらいかけると、醤油の塩気や苦味などが抑えられて、味がかなりまろやかになるんです。お酢にこんな効果があるなんて、知らなかったなぁ…
塩らーめんに人気度は及ばないものの、しっかり目の味付けが好みの人には濁り醤油らーめんの方がおすすめできます。際立った特徴というものはありませんが、全体的なバランスが取れていて、広い層に受け入れられる安定感のようなものを感じる一杯です。
らーめん鱗 茨木店のメニュー(令和5年11月現在)
大阪・京都で全6店舗営業中!らーめん鱗 茨木店へのアクセスは、最寄り駅の阪急京都線・茨木市駅から徒歩4分
そんならーめん鱗は、茨木の本店の他に西中島、高槻、江坂、難波、京都三条の合計6店舗で営業しています。ラーメンのメニューはどの店舗でも変わらないので、近くで用事がある時にでもぜひ一度立ち寄ってみてください。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
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