岡北|うどんもそばも丼も…ワンランク上の和食メニューを高級感ある空間で

By 大堀 僚介

京都の平安神宮そばで長蛇の行列をつくる2件のうどんの名店…このお店と山元麺蔵さんが隣り合わせで営業しているという事実に、うどん好きは一体どんな思いを抱いているのでしょうか?

今回ご紹介する昭和15年創業の老舗・京うどん 生蕎麦 岡北(おかきた)さんも、ミシュランのビブグルマンに認定されるくらい有名なうどん屋さん。僕が開店10分前にお店に向かうと、すでに30人ほどのお客さんが並んで待っていました…

岡北|うどんもそばも丼も…高級感あふれる空間でいただくワンランク上の和食

カンカン日照りの夏の朝。入店待ちのお客さんそれぞれ連れと談笑したり、スマホに目を通したり、暑さを紛らわすように時間をつぶしています。そして僕の後ろにも続々と岡北目当てのお客さんが…店から北に向かって行列が延びていくさまは、明らかに周囲の風景から際立って見えます。

そして11時の開店と同時に続々とお客さんが店内に入店。残念ながらちょうど僕の前の人で一杯になり、2巡目として店外で30分ほど待機となりました。

店内には奥に向かって2人がけ・4人がけのテーブル席が合計で10個ほどあるでしょうか。黄金色の照明がテーブルや壁紙を照らし高級感を演出。入り口には大きな壺にに生け花がいけてあり、内装も木材や竹を巧みに使い、奥には坪庭を望める現代的な和風空間になっています。

僕が案内されたのは、ラッキーなことに坪庭を望める一番奥の席。待ち時間にオーダーをとってくれていたため、席に着くとすぐに料理が運ばれて来ました。岡北さんのメニューは温冷・うどんそば・丼物含めてかなり豊富なラインナップ。英語メニューもあるので、外国人のお友達もお気軽に連れて来られます。

岡北のうどん・そばメニュー

  • 月見うどん  850円
  • きつねうどん  850円
  • たぬきうどん 950円
  • しっぽくうどん  1200円
  • のっぺいうどん 1250円
  • 親子なんば 1250円
  • にしんそば  1300円
  • 生湯葉けいらんうどん 1350円
  • 天とじうどん 1550円
  • 京鍋焼うどん  1800円
  • せいろ  900円
  • 冷し月見  1000円
  • 冷しきつね  1100円
  • 白山なめこのおろしうどん  1300円
  • 天せいろ  1900円

岡北の丼メニュー

  • きつね丼 950円
  • 衣笠丼  1100円
  • 木の葉丼  1100円
  • 親子丼  1300円
  • 肉丼 1600円
  • 天丼  1700円
  • 他人丼  1700円

けいらんうどん:一面に紙吹雪を敷き詰めたような溶き卵に、そこからそびえるエビの尻尾…インスタ映えだけでなく味も上質

そんな中で今回僕が注文したのは、岡北さんの定番メニュー「けいらんうどん(鶏卵うどん)」。よくブログなどで写真つきで紹介されているメニューです。器一面を覆うきれいな溶き卵と、そこからせり出すエビの尻尾がインスタ映えしそうです…

天然利尻昆布と削り節でとった上質な出汁は、しっかり旨味が引き出されていながら後に引かないクリアーな出汁。出汁にわずかなとろみがついているので熱が逃げにくく、時間が経っても熱々で食べられます。そしてそのとろみのおかげで溶き卵が形を崩さず、紙吹雪を散らしたように出汁の表面を覆い尽くしています。

麺は京都のうどんらしく、口当たりの柔らかなもちもち系。細めに打たれた麺が上品さを演出、とろみのついた出汁がしっかりからみ、小麦と鰹出汁の風味を同時に口の中へ運びます。出汁が熱いので、一気にすすると火傷をするかもしれません。

麺の上に乗ったトッピングはエビ1尾とエリンギの天ぷら、そして海苔1枚。天ぷらの衣は硬めに揚がっていますが、ちょっと出汁を吸ったところでちょうど良い硬さになっています。

早めに箸をつけたエリンギの天ぷらは、まだ衣のサクサク感を残した食べごたえ。中のシャキっとしたエリンギとの食感のコントラストが楽しめます。そして、十分に出汁を吸って衣がしんなりした頃に海老天をがぶり…ひたひたに柔らかくなった衣の中で、大きくプリプリの海老が待っていました。

海老天を食べ切ったら、うどんの残り半分に山椒を散らして味変トライ。山椒の持つ清涼的な香りとピリリとした刺激がうどんの味を引き締め、初夏の暑さを忘れて一気に完食へと導いてくれました。

そして僕が店を出たときにも、まだまだ行列は長く続いていました。この写真で店に入ろうとしているのが3巡目の人たち。奥にバスが見えますが、そのバスの後ろにも行列が並んでいました。山元麺蔵のように整理券配布はないので、早めに来店して列に並ぶことをおすすめします。

衣笠丼:甘いお出汁を吸わせた溶き卵でお揚げと青ねぎをコーティング…溶き卵のふわとろ感が半端ない

うどんでは山元麺蔵と甲乙つけがたいレベルの高さを誇る岡北。あえて岡北を選ぶメリットを挙げるとすれば、岡北ではうどん以外にもそばや丼メニューが豊富にそろっているというところでしょうか。ここまでうどんが美味しい店なら、丼も美味しいに決まってる!と思う一方、実際どれだけ美味いのか試してみたくなって、ある冬の朝に岡北再訪となりました。

この日注文したのは衣笠丼(お値段 税込1100円)。醤油だれで炊いた油揚げと青ねぎを卵でとじて、それをご飯の上に乗せていただく、京都のご当地丼です。

その衣笠丼(生湯葉の赤だし付き)ですが…

岡北の衣笠丼

運ばれてきた瞬間、ちょっとだけ違和感を感じました。表面を大量の卵とじで覆われていて、お揚げも青ねぎも見当たらないのです。まずはお揚げがどこにあるのか、箸で探ってみると…

岡北の衣笠丼実食

卵とじの下に、笹切りの青ねぎとともに隠れていて一安心。青ねぎと同じく細切りにされているので、女性でも食べやすいのではないでしょうか。僕としては、大きな厚揚げにガブリとかぶりつきたい欲求があり、ちょっとだけ残念でしたが…

何はともあれ、実食。この丼は衣笠丼と言っても、メインはお揚げではなくて溶き卵ですね。錦市場まるきの親子丼のように、甘い醤油だしをたっぷり吸わせた溶き卵。これ以上はないレベルでのふわとろ感で、ご飯と一緒に一気にかき込むには最高の状態です。

岡北の山椒と七味

味つけとしてはかなり甘い方。子供が好きそうな甘さです。甘いのが苦手 or 途中で味を変えたい場合は、テーブルに備えつけの七味や山椒をご利用ください。粉山椒をパラパラっと表面にふりかけると、山椒の爽やかな香りとともに味が引き締まって、大人嗜好の味へ一気に変わりますよ。

名実ともに山元麺蔵と並ぶ京都を代表する名店…「京うどん 生蕎麦 岡北」へのアクセスは、最寄り駅の京都市営地下鉄・東山駅から徒歩13分

山元麺蔵とともに京都を代表するうどんの名店・岡北ですが、最寄り駅からやや遠いところが唯一の難点。最寄り駅は京都市営地下鉄東西線東山駅ですが、ここから優に徒歩10分以上かかります(お隣の蹴上駅からも歩いて13分とほぼ同距離です)。

東山駅からバスに乗り換えて、市バス100号系統動物園前バス停で下車すると、そこから徒歩2分と便利です。三条京阪駅からも動物園前バス停まで市バス5号系統が出ています。

それでは、お店の詳細です。

京うどん 生蕎麦 岡北 [star rate=”4.5″]
住所:京都府京都市左京区岡崎南御所町34
電話番号:075-771-4831
営業時間:11:00-18:00 LO
定休日:火曜日、水曜日
駐車場:なし(近隣のコインパーキングを利用)
クレジットカード払い:不可(現金払いのみ)

車で行かれる方は、岡崎公園駐車場を利用すると駐車割引サービスが受けられるようです。詳しくは、お店のwebサイトをご覧ください。

P.S. 岡北や山元麺蔵の近くには、こんな店もありますよ…

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大堀 僚介

学生時代からバックパッカーとして、主に東南アジア諸国を歩きまわる。これまでの訪問国数は20カ国以上。現在も出張を口実に国内外へ旅行して、ローカルフードを食べ歩くのを趣味としている。

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