北摂のラーメン激戦区・高槻の人気店・彩色ラーメンきんせいが、2012年にセカンドブランドとして中村商店をオープンしました。こちらも開店直後から親元と遜色ない大活躍を続けていて、食べログのラーメン百名店WESTに選出されるなど、創業10年で既に実績も十分です。
以前きんせいの総本家で食べた塩ラーメンに感銘を受けた僕は、このセカンドブランドではどんなラーメンが食べられるのか、ずっと気になっていたんですよね。で、ある時高槻に行くチャンスがやってきて、その日の夕方6時頃にお店に向かったのですが…
ラーメンに集中できる環境あり…中村商店 高槻本店はこんなお店
新型コロナ第7波の影響からか、この日の中村商店には行列ゼロ。待ち時間なしですんなり入店となりました。
昔の蔵のような外観のお店の中は、奥に伸びるような形で厨房とL字型カウンター席が12脚。内装はごくごくシンプル。至ってオーソドックスなラーメン屋という感じのお店を、厨房1人、フロア2人のスタッフで切り盛りしています。
店員さん全員自分の仕事に集中して黙々と働いている感じで、店内にはBGMが響き渡っています。殺伐とした雰囲気なのではありません。単純に静かで、良く言えばラーメンをすするのに集中できる環境になっています。もう1つ言えば、店内の時間の流れはラーメン屋としては緩やかですね。着丼までは少し時間がかかるので、急いで食べて次へ行きたい時にはちょっと不向きかも知れません。
思ったより豊富な中村商店 高槻本店のラーメンメニュー…限定メニューで家系豚骨や二郎系ラーメンまでカバー
メニューを眺めて驚いたのが、中村商店 高槻本店のラーメンメニューの豊富さ。看板メニューの塩ラーメンの他、鶏清湯スープの中華そば、豚骨醤油、つけ麺、まぜそば、タンメン…メニューにないのは味噌ラーメンくらいですかね。何味のラーメンを食べたくても、ここに来ればすべて解決!そんな懐の深さを感じます。
さらに、これらのレギュラーメニューに加えて、限定メニューで横浜家系ラーメンや二郎系ラーメンのインスパイアラーメンまで提供しているんです。このチャレンジ精神というか、味への探究心というか…すごくないですか?メニューを増やすほど準備も大変になるのに、その気概にはホント頭が下がります。
中村商店 高槻本店のラーメンメニュー例(値段は税込)
- 金の塩 830円
- 中華そば 700円
- 濃厚豚骨醤油 850円
- ホルモンまぜそば 980円
- ラーメン屋のタンメン 900円
- 和風豚骨醤油(夜17時〜限定) 880円
- 豚のうまみ(毎月26日限定) 900円
金の塩スペシャル|名店・きんせいの流れを汲む中村商店のフラッグシップメニュー、お客さんの70%が注文するというラーメンのお味はいかに?
中村商店 高槻本店への初訪店で僕が注文したのが、お客さんの70%が注文するというフラッグシップメニュー・金の塩。その最上級メニューの金の塩スペシャルは、チャーシューが2枚追加、味玉がついて、お値段220円プラスの1050円なり…
半透明で中が透けて見えるスープが、塩ラーメン好きの食欲をそそりますよね。ある意味、スープの透明度がラーメンの上品さを表しているかのような…そんな錯覚を感じるのは僕だけでしょうか?
それはさておき、まずはスープからいただきます…若干鶏ガラを強めに感じる薄味スープで、大阪のうどん出汁をラーメンに当てはめたかのような印象を受けます。味は違いますが、その点ではらーめん鱗の塩ラーメンと方向性は同じです。また、時折スープに少量入った大葉が口の中でふわっと香るんですよね。でも、それもほんのちょびっとで、すぐ近くのあす流ほどシソの香りプンプンではありません。
これに対する麺は、高加水系の中太平打ち麺。スルスルとすすりやすく、噛むともっちり。使っている麺は多分きんせい総本家夢風と同じものなのですが、スープが薄味になっている分、麺の存在感が強くなっている気がします。
そしてお楽しみのレアチャーシュー。スープの中に沈んでいるものが2枚、丼の縁にかけられているのが2枚。ちょっと熱が入ったものと、レア感を残したものの2種類の味が楽しめます。レアチャーシューの肉肉しさ満点で、そのまま食べてもスープに浸して食べても美味なのですが、個人的には「最上級メニューなので、もうちょっと高くてもいいからレアチャーシューの枚数増やして欲しいなぁ…」と感じました。
こんな感じの中村商店の人気メニュー・金の塩。おそらくきんせい総本家夢風の塩ラーメンとスープのベースは同じですが、味の印象は大きく変えてきましたね。あっさり系の塩ラーメンが好みの人にはおすすめです。お酒を飲んだ後の〆として食べるのもいいかもしれませんね。
豚のうまみ:毎月26日限定!中村商店 高槻本店が作る二郎インスパイア系ラーメンはどんな味がするのか?
こんなあっさり系の塩ラーメンを看板メニューにしている中村商店 高槻本店ですが、その一方で二郎インスパイア系の濃厚なラーメンも毎月26日限定で提供しています。その限定ラーメン・豚のうまみをターゲットに、ある平日のお昼1時頃に2回目の訪店。この時は前回とは違って…
店頭に14〜5人くらいのしっかりした行列ができていました(入店までの待ち時間 約35分)。この行列に並んでいたお客さんの8割くらいがこの豚のうまみを注文していて、二郎インスパイア系の根強い人気がうかがい知れました。
中村商店 高槻本店の豚のうまみは、上の画像に示すオーダーシートにお好みのカスタマイズを記入して注文します。他店のような着丼前のコールはありません。また、カスタマイズの内容によっては追加料金が発生するので、他店でガッツリ食べている人は少し注意が必要です。
で、今回僕が注文したのは、豚のうまみの麺2玉、野菜マシマシ、味玉追加、肉マシ、ニンニク・アブラマシのカスタマイズ。お値段はデフォルトの900円に野菜(+100円)、味玉(+100円)、肉増量(+250円)で総額1350円なり。パッと見、野菜マシマシのボリューム感は他店よりおとなしめですね。まぁ、それでもラーメンとしては十分なボリュームは確保されているわけですが…
まずはスープをいただくと…とろみがついた完全乳化スープで、口の中に入れるとぎゅっと詰まった豚の旨味とともに、かる〜く甘味を感じます。豚の旨味は間違いなく濃厚ですが、ワイルドではなく優しい感じのスープになっています。
このスープに合わせる麺は、金の塩の時と同じ中太のストレート平打ち麺。ワシワシ感がないので二郎系のワイルドさを求める人には物足りなく感じるかもしれませんが、スープも優しめの味ですし、濃厚豚骨ラーメンとして考えれば普通に美味しく食べられます。
そして肉マシで増量したチャーシューはデフォルトから2枚追加で、合計4枚入っていました。こちらも1枚1枚はやや小ぶりではありますが、1cmくらいの厚さはあって十分肉肉しさを味わえます。このチャーシューも少し甘めの味付けがされていて、やっぱり他店のような暴力的な印象はありません。1つだけ欲を言えば、プラス250円であれば、もう1枚くらいチャーシュー増量して欲しいなぁ(実際、ラーメン荘グループの豚Wラーメンよりもお値段高くなってますし)…
中村商店 高槻本店の限定メニュー・豚のうまみ、二郎インスパイア系ラーメンとしてはかなり優しめの設定になっていて、普段から食べ慣れている人よりも初めて食べる人や女性に向いているように感じました。「二郎系に興味があるけど、ちょっとお店に入りづらくて…」と感じている人は、日程を合わせてこの豚のうまみからチャレンジしてみると良いと思います。
楽天通販でも金の塩を楽しめます…中村商店 高槻本店へのアクセスは、最寄り駅のJR京都線・高槻駅から徒歩5分
さて、今回ご紹介した中村商店の金の塩は、楽天の通販でもお取り寄せできます。食べログのラーメン百名店WEST2021に選出された人気店の自信作、一度食べてみたいと思いませんか?購入ページへのリンクを貼っておくので、塩ラーメン好きならぜひ一度自宅でお試しください。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
P.S. 大阪で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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