美野幸|秋田が誇る日本一豪快な海鮮料理・石焼…まずは食べてみなされ

By 大堀 僚介

おそらく日本で一番豪快な海鮮料理(違っていたらごめんなさい)。僕が「死ぬ前に一度は食べたい」と思っていたその料理を食べに、この前秋田まで行ってきました。その料理が食べられるのは…

美野幸|秋田が誇る日本一豪快な海鮮料理・石焼…つべこべ言わず、まずは食べてみなされ

秋田市から少し北上したところにある男鹿半島。男鹿半島のある男鹿市は町おこしのために「しょっつる焼きそば」でB-1グランプリにも出場しているので、あなたも地名くらいは聞いたことがあるかもしれません。

でも、僕のお目当ては焼きそばではありません。焼きそばよりもずっと昔からこの地方で食べられていた「石焼」という料理が今回のターゲット。この地域では、昔から漁師がその日に獲れた魚介を岩場で食べていたそうで、彼らの「具材の入った木桶に高熱の石を入れることで一気に沸騰させる」調理法・石焼が、秋田の郷土料理として近隣のお店で提供されるようになりました。

その石焼、今では男鹿にまで行かなくても、秋田市内の飲食店で食べることができます。でもせっかくなら、男鹿半島で一番のものを食べたいじゃないですか。そんなわけで僕が選んだのが、最寄り駅から車で30分以上かかるところにあるお食事処 美野幸というお店でした。

その美野幸さんは、壮大な景色の入道崎から少し中に入ったところにある石焼専門店。この地域でとれる天然真鯛を使った石焼を食べに、全国各地から旅行者が訪れます。

店内の客席は比較的ゆったりしたスペースで、テーブル席と座敷席でお客さん20人くらいは入れるでしょうか。壁には芸能人が来店した時の写真がズラリと並び、テレビなどのメディアにも多数紹介されたことがあるのがわかります。

美野幸店内

さて、お料理の方はというと、美野幸で提供されるメニューは下の4種類…

  • 天然真鯛の石焼定食 3200円
  • 天然真鯛の石焼単品 2600円
  • 鯛の漬け丼 1600円
  • お刺身単品 1300円

僕は迷わず天然真鯛の石焼定食を注文するのですが、目の前で焼き石を投入するパフォーマンスは「やってあげたいんだけど…」とやんわり断られました。なんでも、石を投入するだけのように見えて、実は結構繊細な感覚が必要なんだとか。石の投入を間違えると味が狂うのだそうです。

天然真鯛の石焼定食:塩味の鯛出汁に山椒の香り…邪道と言われようと美味けりゃ正義

それでは、美野幸さんの「天然真鯛の石焼定食」をご紹介しましょう…

美野幸天然真鯛の石焼定食

ぐつぐつ煮えている桶の中身は天然真鯛と海藻のみ。出汁が透明なので、中身が全部透けて見えます。本来石焼は味噌味のはずですが、美野幸さんの石焼は他店にはない塩味ベースです(僕も店に来るまで知りませんでした)。

美野幸天然真鯛の石焼

この塩味の石焼、他店からは邪道と言われるそうですが…そんなことは関係ありません。美味けりゃ正義!鯛を口に含むと絶妙な加減の塩味と共に山椒の香りが口から鼻に広がって…もう、一発KOです。ここに来るまでの苦労や疲れなど、一気に吹き飛んでしまいました。

この桶一杯には鯛の身だけでなくアラも入っているので、カシラの部分にあるとろっとろのゼラチン質の部分も美味しくいただけちゃいます。鯛の美味いところを全部食べられて、魚好きにとってはたまりませんよね?

さらに、この定食についてくるご飯はおかわりできるので、一杯目は石焼鍋として平らげて、二杯目は…

美野幸天然真鯛の石焼お茶漬け

お茶漬け風にして食べることもできます。このお出汁とわさびも、とにかく合うんです。ツーンと鼻にくるのも気にかけず、さらさらと一気に完食してしまいました。

もうとにかく出汁が美味すぎて、桶を持ち上げてグビグビ一気飲みしたくなる衝動に駆られるのですが…中に焼き石が入っていることをお忘れなく。やったら確実にヤケドします。

美野幸天然真鯛の刺身

そして、定食には分厚くカットされた天然真鯛のお刺身もついています。男鹿の海で獲れる真鯛は、かなり甘味があるんですね…塩分控えめで鯛の甘みが引き立つお醤油も、美野幸さんは天然真鯛だけのために業者さんに造ってもらっているとのことでした。

美野幸天然真鯛の石焼完食後
完食後の桶の中には焼き石が3つ。石の量で熱量を調節しているのがわかります。

豪快に見えて意外と繊細な秋田の郷土料理・石焼。秋田に行くことがあったら、ぜひ選択肢の1つに入れてみてください。僕も長年の夢が叶って大満足ですが、また美野幸の石焼を食べにやって来たくなりました(今度は味噌味の石焼も食べたいですね)。

タクシーを借り切ってでも行く価値あり!お食事処 美野幸へのアクセスは、最寄り駅のJR男鹿線・男鹿駅からなまはげタクシー(予約制)に乗り換え入道崎バス停下車

あえて美野幸さんに難点を1つあげるなら、そのアクセスの悪さでしょうか。何せ最寄り駅から車で30分以上かかり、信頼できる公共交通機関もないのですから…

一応、予約制のなまはげシャトルなるものが男鹿駅から入道崎まで行ってくれるのですが、すごく不便なので僕は普通のタクシーを1台チャーターして行きました。2時間借り切って7200円。高い!と思うかもしれませんが、このためだけに払う価値は十分にあると僕は思います。

それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…

美野幸

お食事処 美野幸 [star rate=”5.0″]
住所:秋田県男鹿市北浦入道崎昆布浦2-12
電話番号:0185-38-2146
営業時間:11:00-17:00
定休日:不定休(鯛の仕入れ状況によるので電話で要確認
駐車場:あり
クレジットカード払い:不可(現金払いのみ)

This entry was posted in フード, 日本, 秋田
大堀 僚介

学生時代からバックパッカーとして、主に東南アジア諸国を歩きまわる。これまでの訪問国数は20カ国以上。現在も出張を口実に国内外へ旅行して、ローカルフードを食べ歩くのを趣味としている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です