関西や東京を中心に全部で79店舗展開している(注:令和5年10月現在)大阪発のラーメンチェーン店・どうとんぼり神座が、今年6月30日に新ブランド・麺屋道頓をオープンしました。お店のウェブサイトによると、「元々は店舗限定メニューとして提供されていたどうとんぼり神座の隠れた名品 つけ麺をブラッシュアップ、よりこだわり抜いた味を提供するべく、つけ麺専門のスピンオフブランドとして立ち上げた」とのこと。僕はこれまで神座のつけ麺を食べたことはなかったのですが、あの神座プロデュースのつけ麺専門店と聞いたら、そりゃあ一度食べてみたくなるじゃないですか?
そんなわけで、先日難波に立ち寄った際に、大阪屈指の繁華街 道頓堀に新しくできたつけ麺専門店・麺屋道頓 道頓堀本店に行ってきました。あの神座が作るつけ麺は、ラーメンと同じくあっさり系なのか、それとも世間の流行に合わせてこってり味にしたのか?行く前から興味津々です…
どうとんぼり神座が誕生したかつての1号店を再利用…麺屋道頓 道頓堀本店はこんなお店
麺屋道頓 道頓堀本店があるのは、なんば駅側から千日前商店街を道頓堀川方面へ北上した左手。かつてはどうとんぼり神座の1号店だった道頓堀店を再利用して、新店舗として使っています。これによって神座の1号店が残念ながらなくなってしまいました。でも、元々神座は「神座横丁」と名付けられた細い路地を挟んで反対側にどうとんぼり神座 千日前店も営業しており、神座としてもお店は残るので全然問題ありません。
この日に僕がお店を訪問したのは、夕食のピークに差し掛かった午後7時頃。2つ並んだ店舗を正面から眺めると、神座の方には安定して店頭にお客さんが並んでいるのに対し、麺屋道頓の方には行列ゼロ。待ち時間なしで入れるのはラッキーですが、ちょっと拍子抜けですな。ひょっとしたら、このお店が神座の系列店であることの認知が進んでいないせいかもしれません。
店内に入ると、厨房を囲うようにしてL字カウンターが9卓ありました。その他客席として神座横丁に大きなテーブル席が出ているのと、2階にも席があるようで、麺屋道頓 道頓堀本店の席数は全部で29席。店内のスペースはコンパクトですが、外のテラス席が最大12人座れる大きなテーブル席になっていて、これは団体で観光に来ている外国人観光客を想定してのものでしょうか?そんなわけで、大きなスーツケースを引きずっていても、小さな子供連れでも、このお店は問題なく利用できそうなのでご安心を。
特製つけ麺+チャーシュー飯セット:麺屋道頓 道頓堀本店の一番人気メニュー、そのお味はいかに?
今回僕が麺屋道頓 道頓堀本店で注文したのは、お店の一番人気メニューである特製つけ麺とチャーシュー飯のセット(お値段 税込1470円)。注文してから待つこと約20分、目の前に運ばれてきたつけ麺セットは…
こんな感じ。麺の方には大きなチャーシュー1枚に味玉、焼き海苔、水菜、メンマ、柚子皮がトッピング。一方のつけ汁にはどうとんぼり神座らしく、豚の細切れ肉と白菜がたっぷり入っています。奥にあるチャーシュー飯は、配膳の直前にバーナーで軽く炙ってくれていて、細切りチャーシューに軽く焦げ目がついています。
では、この食べ方指南に従って…
まずは麺をそのままですすってみます…表面が滑らかなストレート中細麺で、噛むと程よいコシがあって、豊かな小麦の香りが鼻に向かって広がってきます。
これに対するつけ汁は、神座のラーメンよりグッと醤油を効かせてきてますね。このつけ汁をスープとして飲む分にはちょうど良い味の濃さ。割と醤油が強めの味になっている中で、豚肉や白菜から出たエキスで神座らしい甘味もしっかり出ています。でもね…
このつけ汁に麺を浸して食べると、つけ汁の味が弱く感じるんです。麺がツルッとしているのが災いして、つけ汁の吸い上げが少ないからなんでしょう。ちょっと大袈裟に言えば、つけ汁で温めた麺をそのまますすっている感じ。お店としては「あっさりつけ麺を目指した」ようなのですが、ちょっとあっさりしすぎかなぁ…
つけ汁がそんな感じなので、卓上調味料はつけ汁じゃなく麺に使う方が味変のインパクトを楽しめます。卓上にあるゆず酢、おろしニンニク、魚粉、豆板醤の4種類の調味料の他に…
店員さんにお願いすれば、原了郭の黒七味出してくれます。こんな小さなパックになった黒七味があるんですね。勉強になりました。それはさておき、やっぱり黒七味、最強です。黒七味の爽やかかつ香ばしい香り、たまりませんなぁ…ゆず酢も魚粉もこのつけ汁にはよく合っていたんですけど、万能調味料(?)・黒七味はちょっと格が違いすぎます。
さて、トッピングに目を移すと、まずは低音調理された多いなロースチャーシューが1枚と…
黄身がとろっとろの半熟煮卵が双璧をなす感じですかね。ノーマルのつけ麺と比べると、煮卵とメンマが追加になっているわけなんですが、正直お得感はないかなぁ…「特製」という名前が一人歩きしているように思います。あともう1つ…
このチャーシュー飯、厨房の奥で15分くらい作り置き放置されてたんですよね…最後に薄切りチャーシューの表面をバーナーで炙って、つけ麺と一緒にお盆に乗って出てきました。もちろん、つけ麺と一緒に出してくれるのは嬉しいんですが、その前に15分も放置されるなら、ちょっとなぁ…って感じ。まあ、味は「炙りチャーシューで香ばしさを出した卵かけご飯(TKG)」って感じで、追加の一杯としてはボリューム的にもちょうど良くていいんですが。
こんな感じの麺屋道頓 道頓堀本店の特製つけ麺+チャーシュー飯、決して「まずい」わけではないですが、正直「ちょっと期待が大きすぎたかな…」という感じでした。神座に行列ができていて、こちらは行列なしで入れたのが少しわかる気がしました。味のことは傍に置いても、チャーシュー飯の作り置きの件は改善してほしいですね。いろいろ時間の調整が難しいのは分かりますが、つけ麺の調理時間も長かったので先にチャーシュー飯を出してくれてもいいわけで…
そうそう、ついでに気になったところをもう1つ。麺屋道頓 道頓堀本店では、お会計を入り口左手に置いてあるセルフレジで行います。このセルフレジ、クレジットカードも電子マネーも使えて便利なんですが、こんな場所に置いといて大丈夫なんですか?これ。僕が会計しようとした時、前のお客さんのつけ麺代が未会計で残ってましたよ。
このセルフレジ、入り口のすぐ横に置いてあるのもあって、悪意のある人なら簡単に○○○○できちゃいそうなんですよ。今日の店員さん、忙しいからかレジにあまり注意が向いてなさそうでしたし、それなら前払いの食券制にすればいいんじゃない?なんて思いました。
麺屋道頓 道頓堀本店のその他のつけ麺メニュー(値段は税込)
- つけ麺 890円
- メンマつけ麺 990円
- 煮玉子つけ麺 1020円
- チャーシューつけ麺 1100円
- 特製チャーシューつけ麺 1330円
どうとんぼり神座によるつけ麺専門のスピンオフブランド、全国に拡大なるか?麺屋道頓 道頓堀本店へのアクセスは、最寄り駅の大阪メトロ御堂筋線・なんば駅から徒歩6分
そんな麺屋道頓 道頓堀本店…どうとんぼり神座によるつけ麺専門のスピンオフブランドとして誕生したわけですが、このつけ麺専門店も全国に広がっていくでしょうか?ぼくは店舗限定メニューのつけ麺を食べたことがないので比較はできないのですが、もしそんなに味が変わらないなら正直「神座のレギュラーメニューにすればいいじゃん!」という気がします。逆に限定メニューと味が違うなら、このまま頑張ってもらいたいのですが…この辺、どうなんでしょうね?もしあなたが「両方食べたことあるよ!」というのなら、ぜひ下のコメント欄に感想を書き残していってくださいな。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
麺屋 道頓 道頓堀本店 (つけ麺 / 日本橋駅、近鉄日本橋駅、大阪難波駅)
夜総合点★★☆☆☆ 2.0
住所:〒542-0071 大阪府大阪市中央区道頓堀1丁目7−2
電話番号:06-6926-8808
営業時間:11:00-23:00
定休日:無休
駐車場:な
クレジットカード払い:可(PayPayや電子マネーにも対応)
大阪メトロ堺筋線・日本橋駅からも徒歩6分ほどで行けます。
P.S. 大阪で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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