麺元素…店名からラーメン屋であることはわかるのですが、「元素」って言われて何か化学的なものを思い出すのは僕だけでしょうか?実際に試験管を傾けながらスープを研究している…なんてことはさすがにないと思いますが、とにかくその奇妙な店名に興味を持った僕は、仕事終わりのある日の夜に天神橋筋六丁目まで行ってきました。大阪ではラーメン激戦区の1つである天六で2009年に創業したラーメン屋、一体どんなお店なんでしょうか?
飲み屋街の中にある居心地の良いラーメン屋…麺元素はこんなお店
麺元素はJR天満駅の北側、天神橋筋商店街の東側にある池田町本通りにお店を構えています。僕がお店に到着したのは19:45頃だったのですが、店内には空席がちらほらあって、ラッキーなことに待ち時間なしで入店となりました。まあ、このエリアは夜になると居酒屋系のお店の方が勢い付いちゃいますからね。すぐ近くの穴場寿司なんか、いつお店の前を通りかかってもすごい人だし…
入り口をくぐると店内のスペースは奥に向かって細長く伸びていて、右側に厨房と奥に向かって一直線のカウンター席が8卓、その奥に4人がけのテーブル席が2卓ありました。そして最奥部には自家製麺を打つ製麺室があって、運が良ければここで製麺する様子を拝むことができます。店員さんは雰囲気の柔らかい人で、ラーメン屋にありがちな圧迫感を感じさせないので、女性1人でも入りやすいんじゃないでしょうか。僕が滞在していた間にも、小さな子供連れの若いお母さんがラーメンをすすってましたしね…
中々:麺元素のリピート率No.1メニュー、高麗人参使用の鶏白湯魚介ラーメンはどんな味?
今回僕が麺元素で注文したのは、リピート率No.1ラーメンメニューの中々(なかなか)。お店独自の「鶏元素スープ」と「魚元素スープ」をブレンドした鶏白湯魚介スープのラーメンみたいですね。注文してから10分弱、目の前に登場したラーメンはこんな感じで…
白濁したスープにトッピングがレアチャーシュー、半熟煮卵、メンマ、刻みネギと中々の具だくさん。スープに焦がし玉ねぎを浮かせているところなんかは、同じ天六の人気店・総大醤あるいはその門下の人気チェーン店・塩元帥の影響を受けてるのかな?なんて勝手に想像してしまうのですが…
そんな邪推はさておき、まずはスープからいただきましょう…今まで僕が食べてきた鶏白湯の中で、一番あっさりしたスープです。そもそも、レンゲでスープをすくった時から感触が違いますから。それくらいあっさりサラサラのスープですが、口に含むと上品な鶏の旨味に魚介の香り、焦がし玉ねぎの香ばしさ、どこから来ているのかわからない不思議な甘みなどが混沌としてサーっと広がっていくんですよね。で、喉元を通り過ぎた後も口の中に余韻を残さないので、最後までしつこさを感じることがなかったです。
それと、実はこのスープには高麗人参が使われているようなんです。僕、高麗人参の味ってわからないので文章でお伝えすることはできないのですが、勝手に「苦そう」とか「薬臭そう」ってイメージがあったんですよね。でも、このスープには全然嫌な味がなかったです。他の鶏白湯ラーメンと比べてもカロリー低そうだし、健康に気を遣う人にもおすすめできるかもしれません。
一方、これに対する麺は、蕎麦のように角がキリッと立った全粒粉入りストレート中太麺。表面がツルッツルで唇に触れた感触がとっても気持ちよく、噛むと独特のコシとパツンと噛み切れる歯応えが楽しめます。う〜ん、やっぱりこの麺も総大醤系の生パスタ食感の麺に似た部分がある気がするなぁ…まあ、店主がそこで修行したという情報は僕が調べた限り皆無なんですけどね。
トッピングの方に目をやると、まずは低温調理のレアチャーシュー。この画像でその柔らかさが伝わるでしょうか?サシが少なめの赤身中心の肉で、厚さも結構厚めなんですけど、噛んでも全然抵抗を感じることなく、スーッと噛み切れます。断面からは旨味たっぷりの肉汁がじわじわと出てきて、肉肉しさも文句なし。デフォルトでこのチャーシューが2枚入っているのはすごく嬉しかったんですが、やっぱりチャーシュー増量(お値段 プラス300円)すればよかったかな…とちょっと後悔。
そして、デフォルトで半熟煮卵が半個付いてくるのも嬉しいところ。まず、黄身の色がイイですよね。これを見るだけで食欲がそそられるってもんです。中までしっかり煮汁の味が染みていて、とろとろ食感の黄身がねっとりと舌に絡まって、おそらくあなたのご想像通りの味が楽しめます。ラーメンのトッピングとしてももちろんですが、この煮卵をつまみにしてお酒を飲みたい気もしますね。
こんな感じの麺元素の中々、リピート率No.1というのはダテじゃないと思いました。食べログラーメンWEST百名店を2020年から3年連続受賞中なのも納得です。夜遅くまで営業してくれているので、お酒を呑んで帰る前の〆として利用するのもいいかもしれません。今後天満の居酒屋で呑む機会があったら、セットでこのお店の存在も思い起こしてみてくださいな。
麺元素の7つのラーメン・つけ麺メニュー(値段は税込)
- 中々 920円
- 魚元素塩ラーメン 930円
- 魚元素淡麗醤油ラーメン 930円
- 鶏元素濃厚醤油ラーメン 950円
- 鶏元素塩ラーメン 950円
- 鶏元素醤油つけ麺 1100円
- 鶏元素辛みそつけ麺 1100円
すぐ近くに新店舗・麺元素製麺所をオープン!麺元素へのアクセスは、最寄り駅のJR環状線・天満駅から徒歩3分
そんな麺元素は2023年5月16日、すぐ近くの大阪市北区浮田1丁目に新店舗・麺元素製麺所をオープンしました。こちらの新店舗では、本店にはないタンメンなどのメニューが楽しめるようです。ラーメン激戦区・天六にまた要注目の新店舗が誕生。これを機に、天六のラーメン店もますます盛り上がっていってくれればいいなぁ…と思います。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
大阪メトロ堺筋線(谷町線)・天神橋筋六丁目駅からだと徒歩4分で行けます。
P.S. 大阪で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
P.P.S. 鶏白湯魚介と言えば、京都にあるこのお店のラーメンも良かったですね…
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