ある日のお昼時に心斎橋界隈をぶら歩きしていて、長蛇の行列ができている洋食店をたまたま見つけました。そのお店が今回ご紹介する浪速の味 心斎橋明治軒(なにわのあじ しんさいばしめいじけん)というお店。お店のウェブサイトによると昭和元年創業とのことなので、今年(令和6年)で創業99年目に突入したということになりますね。ネットで調べてみると、ミシュランガイド京都・大阪2017でミシュランのビブグルマンも獲得しているようで…歴史も実績もここまですごいお店だったとは全然知りませんでした。
その明治軒ではオムライスがとにかく人気なんだとか。心斎橋と言えば、オムライス発祥の店を謳う北極星というお店がありますよね。もはや心斎橋はオムライスの聖地ですよね。ならば、僕がここで食べるべきメニューはもう決まったも同然。どんなオムライスが食べられるのかを楽しみに、とある週末にお店のある心斎橋へ向かったのですが…
実はかなり大箱のお店だった…浪速の味 心斎橋明治軒はこんなお店
この日の僕が浪速の味 心斎橋明治軒に到着したのが、開店時間30分前の10:30頃。僕が到着した時には店頭で待機しているお客さんはゼロで、遠目にその様子を見た時はちょっと拍子抜けしたんですが…
実際にお店に着いてみると、店頭には記名帳が置いてありました。ここに名前を書いておけば、そのままずっと店頭に並ぶ必要はないというわけです。この日の僕は先頭から6番目。まあ、開店と同時に入店は確定したと言ってもいいでしょう。一旦お店を離れて開店5分前に戻ってきた時には、店頭に30人くらいは集まっていましたね。さすがの人気ぶり、待ち時間を短縮するためには出遅れ注意ですな。
店内に入ると、割と広めのスペースの厨房で4人の職人さんがせっせとオムライスを作っていました。客席は厨房に沿ってカウンター席が8脚(感染対策のためか、人と人の間の席は荷物置きとして使われていました)と4人がけテーブル席が3卓…と思いきや、実はこのお店は3階まで客席があって、全部で100人くらいは収容できるスペースがあるんだとか。外から見て全然気づかなかったのですが、実際はかなり大箱なお店なんじゃないですか。そんなに収容力があるお店なのに外に長蛇の行列ができるなんて…心斎橋明治軒、ただものじゃありませんね。
オムライスの聖地・心斎橋にある老舗洋食店・浪速の味 心斎橋明治軒で1番人気のオムライス 串カツ3本セットを注文!果たしてそのお味はいかに?
それでは、今回僕が浪速の味 心斎橋明治軒で注文したお店の1番人気メニュー・オムライス 串カツ3本セットをご紹介しましょう。注文してから待つこと10分弱、目の前に運ばれてきた料理はこちら…
大きな白い平皿の上に、メインのオムライスと茹でキャベツ、そして串カツ3本が載っています。ちなみのこのオムライスは大盛りにしているのですが(お値段 税込1130円+大盛り200円)、他のお客さんが注文した標準サイズと比べて見た目1.5倍くらいのボリュームupでした。
オムライスの断面はこんな感じ。外側の薄焼き玉子はしっかり熱が通っていて、昔ながらの伝統的なスタイル。中のライスは具材なしのご飯だけケチャップライス…と思いきや、実はこの中に牛肉ミンチや玉ねぎなど複数の具材がペースト状になって混ざっているんです。これは事前に知らないとなかなか気づけないよなぁ…
で、このライスにかかっているソースが多めの分量になっていて、リゾットみたいな食感になってましたね。ケチャップほどこってり濃厚ではないので、分量が多くてもご飯がベタつかずに、口の中でとろっとご飯粒がほぐれていきます。正直「これが具材ペーストの効果か!」というほどの味の違いは僕のバカ舌には感じられませんでしたが、トマトソースの酸味はあっさり目で食べやすかったですね。そのままでもトマトリゾットのようにスイスイ食べられちゃいます。
その一方で、薄焼き玉子の外側にかかったトマトソースはめっちゃ濃厚。見た目ツヤツヤしていて高級感のあるソースなんですが、口に含むとケチャップに匹敵するトマトの酸味を放ち、しかもとろみがついているので舌のまわりにねっとりと絡みつく感じ。あっさりトマトリゾットを食べている間にこのソースが舌に触れると、いきなり頭を叩かれたかのように酸味で頭がシャキッとなります。このソースで酸味を調整しながら食べ進めていくことになりますが、最終的にこのオムライスを食べ終えた頃には身体の中がトマトまみれになっていることはほぼ間違いありません。
さて、付け合わせに3本ついてきた串カツは、食べてみると中身が薄切りの牛肉でした。一口サイズで食べやすく、衣がサクッとしていておやつ感覚で食べられました。オムライスに串カツって「えっ?」と最初は思いましたが、これも大阪らしくていいかもしれません。「ソース2度漬け禁止」とか細かいこと考えなくていいし…
こんな感じで、明治軒名物のオムライスと串カツをしっかり堪能して退店。卵が半熟とろとろのオムライスは今までに何度か食べたことはあるけれど、逆にライスの方がリゾット感覚でとろとろなのは初めてですね。またここのオムライスを食べに行きたくなりました。でも、その時には具材ペーストの味もきちんと感じられるように、バカ舌をしっかり鍛えておかないとなぁ…
浪花の味 心斎橋明治軒のその他のメニュー例(値段は税込)
- ビーフシチュー 1900円
- エビフライ 1500円
- ポークチャップ 1450円
- 鉄板ハンバーグ 1400円
- 鉄串 1300円
- カツカレー 1240円
- マカロニグラタン 1080円
注:一部メニューを除いて、お持ち帰りにも対応しています。
すぐ近くに堀江 明治軒ってのもあるけれど…浪花の味 心斎橋明治軒へのアクセスは、最寄り駅の大阪メトロ御堂筋線(長堀鶴見緑地線)・心斎橋駅から徒歩4分
そんな浪花の味 心斎橋明治軒から西へ徒歩約10分、南堀江にも同じ店名を冠した堀江 明治軒という洋食店があります。このお店のメニューを見ていると、同じようにオムライスや串カツなどがあって、心斎橋明治軒とのつながりを感じさせるのですが…どうやら複雑な事情があって、経営は全く別なんだそうです。もしあなたがこれから心斎橋の明治軒へ訪店を考えているなら、どうかお間違えのないように。とは言っても、堀江の明治軒もなかなかの人気店のようなので、変わらず美味しい洋食を食べさせてくれるとは思いますけどね。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
難波方面からでも徒歩10分ほどで行けます。
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