広島の紙屋町というところに、サンモールという年季の入ったショッピングセンターがあります。例えるならイトーヨーカドーのような感じでしょうか…昔から地域に根ざして営業してきた雰囲気の、どこにでもありそうな小さなショッピングセンターなのですが、ここの地下1階に行列の絶えない中華料理屋があるとの噂を聞き、広島への用事のついでに立ち寄ってみました…
蓬莱|老舗ショッピングモール地下の人気店…見た目に反したあっさり中華料理でランチタイムを過ぎても絶えない行列が
蓬莱サンモール店は、サンモールの地下1階に店を構えて49年の老舗中華料理店。店内のレイアウトは厨房に沿ってカウンター席9脚、2〜4人掛けテーブル席が合計8卓。収容人数は合わせて30人くらいでしょうか。僕が訪店したのはランチのピークを過ぎた14時頃だったのですが、その時間でも店内は満席で、外に10人ほどの行列ができていました。後からも続々とお客さんはやって来るのですが、幸いにして回転が早いので、10分少々の待ち時間でカウンター席に案内されました。
そして立て看板には、14時にしてすでに「チャーハン完売」の文字が…僕はこの日、天津丼をターゲットにしていたので影響はありませんでしたが(そして、このお店のお客さんの7割は天津丼を頼むそうですが)、チャーハンもかなりの人気メニューのようですね。チャーハンを食べたければ早めの訪店が望まれます。
蓬莱サンモール店のメニュー例
- 中華丼 800円(小 650円)
- チャーハン 800円(小 650円)
- しょうゆラーメン 600円
- しおラーメン 600円
- みそラーメン 600円
- 五目麺 800円
- 天津麺 800円
蓬莱名物の天津丼:ふわふわ卵とほんのり出汁の効いた餡で意外とあっさり食べられる
さて、今回のターゲットであるこの天津丼(お値段700円)ですが…
器からあふれんばかりの餡がかかっていて、レンゲの操作を誤ると餡がこぼれてテーブルを汚してしまいそうな雰囲気です。餡の表面張力のためか写真で見ると薄っぺらく見えますが、実際は一部のブログでは「デカ盛り」と称されるほどのボリュームがあり、女性1人での完食は厳しいかもしれません(これで並盛りです)。
では、実食…まずはこの餡。見た目からはかなり濃い味つけを想像してしまうのですが、実はほんのり鶏ガラベースのあっさり系。かなりのボリュームがあるので途中で食べ疲れしないか気になっていたのですが、これなら最後まですんなり食べられそうです。というか、毎日食べにきても飽きの来ない味つけです。
この餡がふわふわ卵焼きと白ごはんをねっとりとコーティング。卵焼きに出汁の味を乗せて、そしてご飯1粒1粒を包み込んで、口の中で出汁の風味を広げるとともに、卵とご飯をさらっと胃袋へ送り届けます。なるほどなるほど。こんなに食べやすい天津丼は、今まで経験がありません。
にんにくとニラを排除した臭わない餃子…しそ風味の特製タレで豚肉の旨さが増幅
そしてもう一品。蓬莱名物の天津丼に合うように研究されたという、この餃子(8個入り お値段550円)…
見た目も大きさもいたって普通の餃子ですが、臭いのキツいにんにくやニラが入っていないので、これから仕事で人に会うという場合でも安心して食べられますね。もっちりした皮の中身は豚肉と白菜、ネギとシンプルで、香味野菜がない分お肉の旨味がダイレクトに感じられます。
そして、一緒についてきた特製タレ。何が特製かというと、シソの風味がするんです。例えて言うならば、サラダ用のしそドレッシングの油抜き…意外とこれが餃子に合うんです。にんにくやニラがなくても、こうやって餃子に香りづけをして味付けを深くできるんですね。今後チャンスがあれば、市販のしそドレッシングで餃子を食べてみるのも一案ですね。
天津丼はお持ち帰り可能…蓬莱 サンモール店へのアクセスは、最寄り駅の広島電鉄・紙屋町西電停から徒歩4分
さて、今回ご紹介した天津丼ですが、容器代で+50円支払えばお持ち帰りも可能なようです。店内でゆっくりする時間のない場合はテイクアウトして、ご自宅や新幹線の中で食べるのも一つの選択肢ですね。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
P.S. こちらは京都にある天津飯の名店…
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