2020年の正月。京都市内で朝ごはんを出してくれる店がないかとネットリサーチをしていたら、偶然「鰹節丼専門店」なるものを見つけました。世の中に丼メニューは数多くあれど、鰹節丼とは初めて聞く名前。それは丼物の新たな1ページに加えられるクオリティーのものなのか、はたまた単なる色モノか…確かめたくなって翌朝そのお店を訪ねてみました…
鰹節丼専門店 節道BUSHIDO:そのまま、卵かけ、そしてだし茶漬け…3種類の食べ方を楽しめる鰹節丼、そのお味は?
鰹節丼専門店節道(ぶしどう:Bushido)は、2019年6月3日にオープンしたばかりの新しいお店。1階にカウンター席を5脚、2階にテーブル席が全部で12名分用意されています。
朝と昼のメニューは鰹節丼を中心に添えた定食1択…ただ使う食材へのこだわりは半端ない
そんな節道でいただける食事は、鰹節丼をメインとした定食たった1つ。丼と一緒に出汁が効いた味噌汁、生卵、薬味がついた朝定食が税込800円。昼の時間になると、これにおばんざいがついて昼定食(税込1000円)となります。
ただ文字にして読むだけでは味気なく感じるこのメニュー…でもさすがに使う材料にはかなりのこだわりを感じます。ご飯にかかる鰹節は、高知県から直接仕入れた、農林水産大臣賞を受賞した最高級の本枯節…
これに宮崎地鶏の生卵がかけ放題で、醤油も三重県の人気海鮮料理屋・さんきちから、市販されていないオリジナルの醤油を取り寄せています。
さらに嬉しいことに、一杯食べ終わっても200円追加で同じ鰹節丼がもう一杯…1000円あれば朝から上質なエネルギーをたっぷり摂取できますね。
では早速、その鰹節丼をご紹介…といきたいのですが、その前にお店が推奨する鰹節丼の3つの食べ方をご紹介します。
その1:まずはそのまま
削りたての鰹節をそのままダイレクトに味わいます。
その2:生卵をかけて
こだわりの醤油と卵で卵かけご飯にしていただきます。
その3:だし茶漬けにして
魔法瓶に鰹出汁が用意されているので、これを丼に注いてだし茶漬けにしていただきます。
というわけで、僕もこの食べ方にならって3種類のバージョンを試してみます…
鰹節丼:1杯で3種類の味の楽しみ方…眠った身体を優しく起こすのに絶好の朝ごはん
こちらが鰹節丼をメインとした朝定食(お値段 税込800円)…
丼からこぼれんばかりの鰹節が圧巻です。「本当に削りたてなの?」と疑問に思うかもしれませんが、食べている間にも店主が何回もシャカシャカ削っていたので、そこは間違いありません。
まずはそのまま、何もかけずに鰹節とご飯をいただきます…
確かに、削りたての鰹節の風味がガツンときます。純粋に最高級の鰹節を味わうなら、この方法が一番でしょう。ただ、どうしても乾燥した鰹節に口の中の水分を取られて、パサパサした感覚が口に残ります。喉も乾くし、個人的にはこの方法で丼一杯はキツいかな…
なので、ちょっと順番は違いますが、半分ほど残してだし茶漬けにしてしまいましょう…
だしを注いだ器から、鰹節の香りがふわ〜っと立ち込めます。
雑味がなく、ほのかに甘みを含んだ鰹出汁と一緒にご飯をさらさらかき込むと、先ほどとは違って鰹節の風味が優しく口から鼻へ抜けていきます。こんな感じで眠った脳をゆっくり起こすの、すごくいいですね。
こうして1杯目を食べ切って念願のおかわり。2杯目は中央にくぼみを作っておき、卵を割ってオン・ザ・ライスします…
そして、こだわりの醤油を回しがけして、最高級鰹節入りの卵かけご飯が完成!白身がプルプルで、新鮮なのが明らかにわかる卵。濃厚な黄身の旨味もしっかりしています。これに鰹節の旨味が乗っかると…もう説明しなくてもいいですか?多分ご想像通りの、至福の卵かけご飯。きっと何杯でもイケちゃいます。ここで生卵かけ放題が効いてくるとは…嬉しい展開です。
ただ、正直朝ご飯に800円はちょっとキツいな…もうちょっと安ければ、毎朝通ってもいいかもしれません。200円のおかわりなくてもいいから、ワンコインになりませんかねぇ?お店の方、このブログを見られたら、ちょっと考えてもらえませんか?
夜はアラカルトメニューもあり…鰹節丼専門店 節道BUSHIDOへのアクセスは、最寄り駅の京都市営地下鉄・烏丸御池駅より徒歩5分
ちなみにこの節道、夜の営業ではお酒とともにアラカルトメニューも提供しているのだとか。ホットペッパーをのぞくと、なかなか日本酒に合いそうなアテが揃っていそうな雰囲気。機会があればぜひ試してみてください。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
P.S. 京都で美味しい和食をお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
P.P.S. この鰹節丼の元祖は、東京の渋谷にあるかつお食堂というお店。こちらもなかなか面白いお店でしたよ…
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