僕が前々から行きたいと願っていた京都三条会商店街の中にある京の焼肉処 弘 千本三条本店に、ようやく行くことができました。かつてこのお店に予約なしで突撃して、何度撃沈の目に遭ったことか…去年もこのお店にうまいこと入れず、運よく空席があった花園の焼肉処 大翔苑に向かったこともあったっけ…
そんなことを繰り返し、さすがに予約なしでの訪店は諦めて、今回は訪店の1ヶ月前に電話予約を試みたんです。幸い席は取れたんですが、それでも「もう予約で一杯で開店時間から1時間だけなら何とか…」という店員さんからのお返事。一体どれだけ人気なんですか、このお店は。まったくもう…
産地にこだわらず上質な肉のみを一頭買い…京の焼肉処 弘 千本三条店はこんなお店
それにしても、この京の焼肉処 弘 千本三条本店というお店、なぜこんなに人気なんでしょう?その大きな理由は「弘ビーフ」と名付けられる牛肉。この「弘ビーフ」とは、「お店独自の厳しい基準で選ばれて一頭買いされた和牛の総称」を指し、神戸ビーフや松坂牛などの有名ブランド牛とは全くの別物。牛肉の産地は問われないけれど、実際に市場で見定められて「上質」と判断されたものが「弘ビーフ」と名付けられて、このお店で商品となっているのです。
こうしてブランド名や産地にこだわらず、独自の目利きを通じて牛肉を仕入れることで、ブランド牛をウリにした高級焼肉店よりもずっとリーズナブルに美味しいお肉を提供できるというわけです。では、このお店ではどのくらい安く美味しい焼肉が楽しめるのか?それはもう少し後にお話ししていくので、このまま記事を読み進めていってください。
その前に、軽くお店の中の様子をご紹介しましょう。京の焼肉処 弘 千本三条本店は公式情報で総席数が98席もある、意外と大箱な焼肉店。京町家を改装して店舗として利用していて、やや照明を落とした店内はシックで落ち着いた雰囲気があります。それぞれの席はスペースを広めに取られているので、ゆったり気分で目の前の焼肉に集中できる環境が整っています。店内にカウンター席はありませんが、お一人様でも全然問題なくお店を利用できますよ。
京の焼肉処 弘 千本三条本店自慢の「弘ビーフ」、実際試してみてどうだった?
さて、それでは京の焼肉処 弘 千本三条本店自慢の「弘ビーフ」が実際にどんなものなのか、検証してみましょうかね。今回僕が注文したメニューは数量限定「マンゴータン」、入荷次第で日々組み合わせが代わる「今宵限りの盛り合わせ」と「今宵限りのホルモン盛り合わせ」の3つ。本当はもっといろいろ頼みたかったんですが、なにぶん1時間でお店を出なければならなかったんで…
マンゴータン
最初にテーブルに運ばれてきたのが、数量限定のマンゴータン(お値段 税込1680円)。これが出てきていきなりぶったまげました。だって、1人前なのに分厚いマンゴータンが2枚も出てきたんですよ。しかもこのマンゴータン、上の画像では伝わりにくいと思いますが、1枚の大きさが普通にゲンコツ大くらいあります。はっきり言って「お店の人が注文を間違えちゃったんじゃないか?」と疑いにかかるレベルです。
このマンゴータン、最大の問題は「自分がきちんと焼けるかどうか」。厚切り牛タンの美味さは群馬のホルモンしま田で経験済み。とにかく分厚いので生焼けにはホント注意ですが、うまくレア状態で中心まで熱を通すことができれば、その先には薄切りでは決して味わうことができない至福の味が待っているのです。
オプションでつけてもらったたっぷりの刻みネギ(無料です)をトッピングして実食…外には牛タン独特のコリッとした食感を残しつつ、でも中はレア肉状態でふわっと柔らかく、断面から上質な脂と一緒になった肉汁がドバドバ…こんなの「まずい」なんて言えるわけないじゃないですか。しかも、刻みネギの方を味付けしていた薄味醤油タレがマンゴータンの肉汁と混ざり合って、さらりとしていながら上品かつ濃厚な旨味を携えた極上ソースに昇華するわけですよ。もうね、このマンゴータン、このお店に来たら注文マストです。実際この日も開店して30分足らずで「マンゴータン完売しました!」の声が店内に響いていたので、とにかく席に着いて最初の注文でマンゴータンをオーダーすることを僕は強くおすすめします。
今宵限りの盛り合わせ
続いてテーブルに運ばれてきたのが、赤身肉系の日替わりメニュー・今宵限りの盛り合わせ。本当はこれ、2人前単位での注文でお値段 税込5980円ってメニューなんですが、僕のようなぼっち客には1人前で提供してくれます。お値段も2人前のちょうど半分となる税込2990円。お店の神対応にひたすら感謝です。
さてさて、この日の盛り合わせに含まれていた内容は…
かなり深い切れ込みが細かく入って短冊のようになった、赤身と脂のバランスが良いモモ肉【華咲モモ】…
脂身が含まれていて、濃厚なコクとタンのような歯応えのある【ハツ】…
九条ネギのみじん切りを脂が乗った薄切り肉でロールした【九条葱巻き ポン酢ジュレ】…
マンゴータンとは違ってコリコリ系の食感の【牛タン塩焼 レモンだれ】…
歯応えがあって赤身肉系の旨味が詰まった【ランプ】…
塩味がキリッと効いた青葱ダレで食す【赤身肉 青葱ダレ】…
焼肉のド定番!脂たっぷりでとっても柔らかい【カルビ】…
そして焼肉矢澤 京都の名物「矢澤焼き」のように溶き卵とご飯を合わせたい【特選姿切りカルビ】の7種類。これらの肉に対する味付けは、元々肉に振られている塩胡椒に加えて…
濃淡2種類の焼肉のタレとレモン汁が用意されています。
この内容が1人前2990円…もちろん肉質には文句なしで、このお値段で食べられるのは、やはり破格としか言いようがありません。これ1セットあるだけでかなり多くの種類を楽しめるので、特に何を注文しようか迷った時にはこれ!って感じで決めちゃっていいと思います。
今宵限りのホルモン盛り合わせ
そして最後の1品「今宵限りのホルモン盛り合わせ(お値段 税込980円)」。先ほどの正肉系の盛り合わせはハーフオーダーにしてもらいましたが、こちらは値段がグッと下がるのでそのままでもお財布へのダメージはずっと軽いです。
ただ、この日の盛り合わせで【ハツ】がダブってしまったのはちょっとだけ残念ですね。まあ、それだけこの日のハツの質が良かったとポジティブに解釈することにしましょうか。
ハツを除いた残りの3部位は…
甘い脂を思う存分楽しめる【弘ホルモン】。薄味タレを使うとアジェのホソ塩のように旨味がジワる上物に…
表面のプルプルな部分がクセになる【テッチャン】。焼肉江畑の時を思い出して、外はしっかり焼きつつも内側は最小限に…
そして4つもある牛の胃のうち、2番目の胃である【ハチノス】。フワフワでクニュクニュの食感の中から、じんわり旨味が出てくるいぶし銀な存在…
これら4品、正肉系と比べると地味ですが、こちらもクオリティーには間違いないと感じましたね。どれも大きめにカットされているのでなかなか食べ応えがありましたし、コスパ的にも優れているんじゃないでしょうか。
以上3品を注文してお会計。滞在時間が短かったためにあまり多くのメニューを注文できませんでしたが、これだけでも僕のお腹は結構満たされました。高級ブランド牛じゃないかもしれませんが、僕のバカ舌にとっては美味けりゃそんなの全然関係なし。京の焼肉処 弘 千本三条本店に来るとこんな焼肉ライフを楽しめるなら、そりゃあ人気になりますよ。
京の焼肉処 弘 千本三条本店のその他のメニュー例(値段は税込)
- 本日の『ヒレ』華網たれ焼き 1980円
- 特選姿切りロース 1800円
- 和牛ハラミ(数量限定) 1680円
- 牛タン食べ比べ 1480円
- ドラゴンカルビ 1280円
- 和牛ユッケ 980円
- 和牛肉寿司3種盛り 980円
京都市内に系列店が全部で14店舗…京の焼肉処 弘 千本三条本店へのアクセスは、最寄り駅のJR山陰本線・二条駅から徒歩6分
こんな感じの人気焼肉店・京の焼肉処 弘は、今回ご紹介した千本三条本店の他に、京都市内で全部で14店舗の系列店を運営しています。その中には、より高級な雰囲気で焼肉を楽しめる『京やきにく弘』や、ランチ営業もしているよりカジュアルなお店『焼肉弘商店』といったブランドもあり、その時の用途に合わせてお店を選べるのがいいですね。これらのお店のどこでも『弘ビーフ』が食べられて、やっぱり値段はリーズナブル。機会があれば、ぜひ一度『弘ビーフ』を試してみてくださいな。
それでは、お店の詳細です…
京の焼肉処 弘 千本三条本店 (焼肉 / 二条駅、二条城前駅、四条大宮駅)
夜総合点★★★★★ 5.0
住所:〒604-8871 京都府京都市中京区壬生朱雀町2−6
電話番号:075-812-8929
営業時間:17:00-23:00
定休日:無休(臨時休業あり)
駐車場:なし
クレジットカード払い:可(PayPayにも対応)
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