神戸のラーメン激戦区・六甲道で今一番の人気を誇っているつけ麺 繁田(つけめん しげた)。元々は三木市で人気店を営んでいた店主が平成27年12月にオープンして今年で8年目、すでに食べログのラーメンWEST百名店にも3回選出、昨年11月にはテレビ番組・バナナマンのせっかくグルメでも紹介されたという文句なしの実績を携えた実力派のつけ麺専門店です。
そんなつけ麺 繁田ではどんなつけ麺が食べられるのか?気になってとある土曜日の開店前にお店を訪問。ある程度の行列は覚悟して行きましたが、実際どうだったかというと…
親切な記名式で長蛇の行列に並ぶ必要なし!つけ麺 繁田はこんなお店
僕がつけ麺 繁田に到着したのが開店時間の45分前、10:15頃だったのですが、この時点ですでに4人の先客が店頭のベンチに腰掛けていました。僕は先頭から5人目なので一巡目はほぼ確定!といったところですが、それにしてもこの時間から並んでいる人がいるって、さすがの人気ぶりですな…
ここからどれくらい行列が伸びていくのか観察すべく、店頭備え付けの椅子に座って待機していると…正直、思ったより行列は長く伸びませんでした。というのは、行列に並ぶ人よりも店頭の記名帳に名前を書いて去っていく人の方が多かったからです。
そのことに気づいて記名帳をのぞいてみると、こんな感じで30分おきに刻まれた時間の右に9名分の記名欄が用意されています。ここに書かれた時間は集合時間を意味していて、この時間にお店に戻って来れれば記名後一旦行列から離れてもOK。つまり、つけ麺 繁田では長蛇の行列に並んで待つ必要はないというわけです。これはありがたい…このシステムのお陰で、多分待ち時間は長くても30〜40分程度に収まるんじゃないでしょうか。
さて、時間が来て店内へ…入口すぐ左手に券売機があり、ここで食券を購入してから席に着きます。つけ麺繁田の客席数はL字カウンター9席のみ。カウンターの中では店主をはじめ、ガタイのいいお兄さん3人が所狭しと動いています。購入した食券をカウンター上に置いてしばしのアイドルタイム。スマホでネットサーフィンでもしながら、つけ麺の到着を待つことにしましょうかね…
焼豚つけ麺:特製つけ麺の上を行くつけ麺 繁田の最上級メニュー、ぶっちゃけどうだった?
今回僕が注文したのは、つけ麺 繁田の最上級メニューである焼豚つけ麺(お値段 税込1500円)。本当はこの日、僕は特製つけ麺を狙っていたのですが、券売機でそのさらに上を行くメニューを見つけて、間髪入れずにこちらにスイッチすることにしました。
でも、今回注文したつけ麺は今まで他店で注文したつけ麺と勝手が違いました。というのは、注文してからの待ち時間がかなり長かったんですよね。麺の茹で上げに15分ほどかかるということは事前に説明があったんですが…
それに加えて、つけ汁の準備にも想像以上に時間がかかった印象です。ざっくり言って、注文から麺が出てくるまで15分、そこからつけ汁が出てくるまでさらに5分…といった感じ。実際、先に麺の方が着丼となって…
その後5分ほど待ってトッピング、つけ汁が順に着丼。ブログ用につけ麺全容の写真を撮るために、僕はこの間麺に一切手をつけず待っていたわけです。というわけで、苦労して(?)取った焼豚つけ麺の全容がこちら…
麺は少し茶色がかっていて、全粒粉を混ぜているのが想像できますね。つけ汁の表面には大量の魚粉が降りかかっていて、相当濃厚そうな匂いがプンプンします。
というわけでつけ麺の全アイテムが揃ったので、早速麺をそのまますすってみたのですが…ネットの口コミで「絶品」と評されるつけ麺 繁田の自家製極太麺、正直それほどのインパクトはなかったんですよね。コシよりはもっちり感が優っていて、噛むとわずかに粘り気を感じる麺。小麦の香りは今ひとつ。この日の僕の体調が悪かったわけでもないんですけどね。やっぱり茹で上がりから時間が経った影響なのかなぁ…
一方のつけ汁の方もそのまま口に入れてみたかったのですが、レンゲが用意されていなかったので、麺をつけ汁につけて食べ進めることにします。つけ汁は濃厚豚骨魚介のいわゆる「またおま系」。つけ麺ファンの間では「とみ田インスパイア」という表現もあるようですね。しっかりとろみがつくほど濃厚なのですが、舌触りはきめ細かくて滑らか。他店の濃厚豚骨魚介と比べてやや甘味が強めな印象。かなり濃度が高めなのに、後半になっても食べ疲れを起こさないところは、さすがつけ麺の人気店って感じがします。
別皿で出てきたトッピングは、2枚の焼き海苔の上に宮崎豚を使った厚切りベーコン2切れ、チャーシューが大小合わせて5枚乗っていました。さすがつけ麺最上級バージョン、ボリューム感は文句なしです。ベーコンは芳しくて肉の旨味成分がぎゅっと詰まった感じに仕上がっていて、一方のチャーシューは適度な脂身を含んでとろっとした食感。どちらもしっかり温めてから出してくれるので、つけ汁に浸さずにそのままでも美味しく食べることができます。
そして最後のスープ割りは、店員さんにお願いして作ってもらいます。とは言っても、小さなおたま一杯分の出汁を入れてくれるだけなので、スープ割りの一般的なイメージよりは濃厚な状態で飲むことになります。でも、麺を浸して食べていた時よりも柚子の香りが段違いでしたね。これはスープで柚子の香りを足しているのか、あるいは元々つけ汁に入っていた柚子皮の香りが活性化したのか…どちらにしても、柑橘系の爽やかな香りを最後の一滴まで楽しむことができます。
こんな感じのつけ麺 繁田の焼豚つけ麺、さすがに「まずい」というレベルではなかったものの、麺にはちょっと物足りなさを感じました。このお店では、普段から麺とつけ汁の完成にタイムラグがあるんでしょうか?まあ、今回は画像のために配膳からしばらく手をつけずに待っていた僕にも責任があるわけですが、できれば茹で上がりの麺をすぐにつけ汁に浸して食べてみたかったな…という思いは残りますね。
つけ麺 繁田のその他のメニュー例(値段は税込)
- つけ麺 950円
- 味玉つけ麺 1050円
- 特製つけ麺 1380円
- まぜそば 1050円
- 味玉 130円
- 大盛り 150円
- 肉増し 480円
この他、限定メニューをお店のツイッターで告知しています。このほか、テイクアウトメニューも用意されています…
王子公園にラーメン新店舗・中華蕎麦 しげ田をオープン!つけ麺 繁田へのアクセスは、最寄り駅のJR神戸線・六甲道駅から徒歩4分
そんなつけ麺 繁田は、今年令和5年3月21日に王子公園駅前でラーメン新店舗・中華蕎麦 しげ田をオープンしました。こちらはつけ麺 繁田の店主の弟さんがやっていて、こちらもすでに行列が絶えない人気店になっているんだとか。胃袋に余裕があれば、両方のお店を食べ歩きしてみるのもいいかもしれませんね。ラーメン・つけ麺好きのあなた、チェックしてみてください。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
阪神電鉄・新在家駅(しんざいけ)からでも徒歩5分で行けます。
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