烏丸駅から南へ少し下った高辻通り沿いに、トラットリア レオーネ(Trattoria Leone)という小さなイタリアンレストランがあります。トスカーナ地方の郷土料理を中心にした料理を提供するお店で、食べログのイタリアン百名店WEST2021に選出されたほどの人気を誇ります。
今回はそのトラットリア レオーネで、とある週末にランチをした時の話。1ヶ月前に予約を取って、僕個人的にも久しぶりのイタリアンを楽しみにお店を訪問したのですが、実際どうだったか?というと…
事前の予約は必須…京都の人気イタリアン・トラットリア レオーネはこんなお店
トラットリア レオーネって、一般的なラーメン屋くらいのスペースしかない、かなりこぢんまりしたお店なんですよね。店頭には自転車を1〜2台停められるくらいの幅しかなく、客席数も食べログ情報でテーブル席のみの16席。僕がお店を利用した時はそのうち1つのテーブルを荷物置きとして使っていたので、席確保のための競争はさらに激しいものになっています。
こんな感じなので、ランチもディナーも事前予約は必須。予約なしの駆け込みはほぼ確実に撃沈されます。実際僕も1年近く前に駆け込みで撃沈の目に遭いましたし、この日も遅めの時間にやってきたお客さん全員撃沈されてましたから…
トラットリア レオーネのランチメニューは好きな料理を選べる3段階のコース。でも実際は…
そんなトラットリア レオーネのランチは…
- PRANZO A(サラダ、パスタ1品) 1200円
- PRANZO B(前菜盛り合わせ、パスタ1品) 2000円
- PRANZO C(前菜盛り合わせ、パスタ1品、メイン1品) 3500円
と、PRANZO A〜Cの3種類のコースになっています(PRANZOとはイタリア語で「昼食」の意味)。値段は税込で、どのコースにもパンがセットで付いてきますが、ドルチェや食後の飲み物は別料金(+300円)です。
このコースに含まれるパスタやメイン、デザートは数種類のリストの中から選べるようになっていて、自分好みのコース内容にアレンジできるようになっています。でもはっきり言って、今回僕はとってもガッカリしました。というのは、僕が注文しようとした時にはすでに半分近くのメニューが「売り切れ」になっていたんです。
この日の僕がやや遅めの時間(13:30)に訪問したのは事実ですが、ランチコースで3000円以上請求するお店でこれは正直ひどすぎます。売り切れになったのは数量限定メニューではなく、全部レギュラーメニューですからね。薄利多売・高回転で利益を生み出すお店ならまだ理解できるのですが、トラットリア レオーネは少数の予約客を相手にするお店。さらに言うならば、ランチで使いきれなかった食材はディナーに回せばいいわけです。
そんなお店でランチタイムに半分のメニューを売り切れにしてしまうって、このお店はどんな準備をしているんだろう?コースにそれなりの金額を払っているのに、自分の食べたいものを何一つ食べられないなんて…「売り切れです」という店員の言葉を繰り返し聞くたびに、背中に錘を乗せられたようにガッカリ感がズシリ、ズシリと積み重なっていく感覚。昔中国旅行中に多くの店で「没有(ない)」を連発されていつもガッカリさせられたのですが、そんな感覚をホント久しぶりに味わいましたね。
ちなみに、この日のランチメニュー(注:メニュー上のもの)はこんな感じ…
トラットリア レオーネのパスタメニュー
- 黒キャベツ・白インゲン・パン入りのミネストローネ
- 本日のオススメパスタ(イカとカリフラワーのアーリオオーリオ)
- スパゲッティ・キノコペースト・クリーム
- タマネギ・ニンニク・唐辛子のタリアテッレ トスカーナ風ラグー
- 自家製タリアテッレ トスカーナ風ラグー
- カボチャを詰めたトルテッリ フランス産 鴨のラグー(+400円)
- イタリア産仔牛の赤センマイ、香味野菜のトアと煮込み(+400円)
トラットリア レオーネのメインメニュー
- 豚肩ロースのコトレッタ(カツレツ)
- 鶏もも肉の漁師風
- 牛イチボ肉のフィレンツェ風タリアータ(+400円)
トラットリア レオーネのデザートメニュー
- ティラミス
- いちご、チョコチップ、メレンゲのケーキ
- りんごのケーキ
- 蜜柑のセミフレッド
- チョコレートとピスタチオのテリーヌ
- ミルクジェラートのエスプレッソがけ
気を取り直してトラットリア レオーネの最上級ランチメニュー・PRANZO Cをご紹介。実際試してみてどうだったかというと…
一応今回僕はトラットリア レオーネの最上級ランチメニュー・PRANZO Cを注文したのですが、パスタもメインも僕が食べたかったものを全然頼めずにかなりフラストレーションが溜まりました。まあ、世の中予想外の出会いというものもあるわけで、後になってみたら「こっちの方が良かった」となるといいのですが…
前菜盛り合わせ
まずテーブルに運ばれてきたのは前菜盛り合わせ。キッシュやレバーペーストがかかったバゲットなど、全部で8種類の料理がワンプレートになって出てきました。でも、店員さんは無言でお皿を置いていっただけだし、何がどの料理で…というのは全然わからないんですよね。とりあえず野菜が多そうなので、しっかり栄養補給をしておきましょうか…
本日のオススメパスタ
続いてパスタメニューの中から僕が選んだのは本日のオススメパスタ(この日はイカとカリフラワーのアーリオオーリオ)。カリフラワーの蕾の部分がアーリオオーリオソースに溶けた感じになっていて、予想に反してとろみがついたソースになっていました。
大量にかかったガーリックパウダーがイカの生臭さを打ち消すとともに、ふわっと漂うニンニクの香りが食欲をそそります。カリフラワーとパスタは比較的柔らかめに茹で上がっていて、アルデンテとは言えませんが全体的に食べやすくはなっていました。
牛イチボ肉のフィレンツェ風タリアータ
そしてメインに選んだのが牛イチボ肉のフィレンツェ風タリアータ。レアに焼かれたイチボ肉をグリーンペッパーやローズマリー、オリーブオイルなどで風味づけしていただきます。
こういうスパイスやハーブの味付けって、ドンピシャでハマるといくらでもリピートしたくなるくらいの魔力があるのですが、今回の組み合わせは残念ながらそこまでのものはなかったですね。肉のサイズはそれなりに大きいのですが、食べてみると思ったより硬い肉で…
メインを食べ切った後の率直な感想が「メイン要らなかったな…」でした。「まずい」とまでは言いません。実際、パスタまでは「値段相当かな…」と感じてましたし。でも、このメインは1900円追加で食べるほどのものではなかったですね。特に今回は自分が食べたくて選んだメニューではなかっただけに、ネガティブな印象がその分強くなりました。PRANZO Bにしておけば、ボリュームにも味にもそこそこの満足感は得られたんじゃないかな…という気がします。
まあ、注文の件もあって「何となくこうなるんじゃないかな」とは思ってましたけどね。基本そんなに忙しくしている店ではないのに接客も最初からかなり放置傾向だし…食べ歩きを長くやっていれば、こんなこともたまにはありますよ。気を取り直して、別のイタリアンを探すことにしましょうか。
あなたのお気に入りの使い方を教えてください…トラットリア レオーネへのアクセスは、最寄り駅の阪急京都線・烏丸駅(京都市営地下鉄烏丸線・四条駅)から徒歩6分
というわけで、残念ながら今回僕にはトラットリア レオーネの良いところを見つけることができませんでした。この記事を読んでくれているあなたがもし烏丸エリアで美味しいイタリアンをお探しなら、僕は迷わずこのお店より近くにあるロビンソン烏丸や、蛸薬師通沿いにあるオステリア バスティーユの方をおすすめしますね。
一方、もしあなたがトラットリア レオーネを度々利用されているファンの方なら、僕に代わってお店の魅力を教えてもらえませんか?あなたがこのお店にハマっている理由やおすすめの使い方など、お気軽に下のコメント欄に書き残していってくれると嬉しいです。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
トラットリア レオーネ (イタリアン / 四条駅(京都市営)、烏丸駅、五条駅(京都市営))
昼総合点★☆☆☆☆ 1.5
住所:〒600-8433 京都府京都市下京区高辻通室町西入ル繁昌町295−1 京都1号館ビル 1F
電話番号:075-351-3898
営業時間:ランチ 12:00-14:30、ディナー 18:00-22:30
定休日:水曜日、第3火曜日
駐車場:なし(近隣のコインパーキングを利用)
クレジットカード払い:可
P.S. 京都で美味しいイタリアンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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