「とり安」という名前のついたお店は、全国各地に存在するようです。それだけ昔からありふれたというか、ある意味そのお店の歴史を表しているものかもしれません。
そのとり安、京都市内には僕の知っている範囲で烏丸御池と祇園縄手の2店舗あるのですが、このうち烏丸御池のとり安は親子丼で観光客にも有名な所です…
とり安|創業130年の老舗鳥肉販売店に併設された鶏料理専門店…素材の味を活かした親子丼を求めてランチタイムに行列も
そのとり安さんは、元々は明治23年(1890年)創業の上質な鶏肉(かしわ)を販売する鳥肉販売店。わざわざここで精肉された鶏肉を購入して、自宅にお持ち帰りする観光客も多いのだとか。その精肉店に隣接する同じ店名の食堂が、今回ご紹介する親子丼のお店。オフィス街にあることもあって、ランチタイムには行列ができていることも珍しくありません。
店内は撮影禁止なので写真は撮れませんでしたが、非常に古風なお店で席数はカウンター・テーブル席含めて12席分。壁に掲げられているメニューには「舌代」と書かれ、値段がすべて旧漢字で書かれています。
とり安の食事メニュー(値段は税込)
- 玉子丼 850円
- 親子丼 950円
- からあげ丼 950円
- とり安定食 1550円
とり安の一品メニュー
- スタミナ焼 790円
- からあげ 750円
- レモン焼 690円
- 皮焼 650円
- 砂ずり塩焼 650円
- バター焼 750円
- ももポン酢 790円
- きもの煮付 850円
- ササミ茶漬 950円
親子丼:ふわふわ卵にゴロゴロの鶏むね肉…素材そのものの味を味わう薄味の丼
今回僕が注文したのは、これを目当てに多くの観光客がやって来るという「親子丼」。10分ほどして出てきた丼の中には、錦市場まるきの親子丼のように、お出汁を吸わせた溶き卵が均一に丼一面に広がります…
でも、実際食べてみると、お出汁の味はかなり控えめで、その分卵の自然な甘味が感じられる卵とじです。卵とじの上に一振りされた粉山椒もいい香りを放って京都らしさを感じさせますが、もしかしたら味付けがちょっと物足りないと感じる人もいるかもしれません。
一方、控えめな卵とじに反して、鶏肉は大きめのサイズでゴロゴロしています。むね肉なので脂肪分が少なく、噛むとじんわり鶏肉の旨味がにじみ出てきます。
丼全体的に味付けはかなり控えめで、卵や鶏肉そのものの味を楽しむ一杯となっています。醤油出汁の味付けに慣れた人にとっては違和感を感じるかもしれませんが、薄味が好みの人にはハマる味だと思います。
「接客に問題あり」という口コミも…とり安へのアクセスは、最寄り駅の京都市営地下鉄・烏丸御池駅より徒歩3分
ところで、とり安さんについて一部の人から「接客に問題あり」という口コミがネット上に書き込まれています。確かにとり安にはそういう一面もあって、運が悪いとちょっと気分が悪くなる思いをすることがあります。
こうしたところも京都らしいと思うのですが、とり安さんは、そもそも多くの観光客を相手に商売をしようという気がないんでしょうね。それよりも、いつも来てくれる地元の人を大切にして、いつも通りの商売ができるのを理想としているんだと思います。そういうお店なので、何となく興味本位で…という人は、訪店を避ける方が良いかもしれません。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
とり安 (鳥料理 / 烏丸御池駅、丸太町駅(京都市営)、京都市役所前駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
住所:〒604-0842 京都府京都市中京区秋野々町
電話番号:075-241-0456
営業時間:昼 11:30-14:00、夜 17:00-19:30
定休日:木、土、日
駐車場:なし
クレジットカード払い:不可(現金払いのみ)
P.S. 京都で美味しい親子丼をお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄ってみてください…
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