グルメの街・京都とはいっても、東の山を越えた山科区は中心部と比べてどこかおとなしめ。数々のメディアやフードブログでも、山科の飲食店が話題に上がること自体すごく珍しいことだと思うのですが…
今回ご紹介するとんかつ食堂熟豚だけは例外。ミシュランのビブグルマンに選ばれた実績があり、京都府外からも多くのお客さんがやってくる、京都が誇るとんかつの名店です。ここでどんなとんかつが食べられるのか?楽しみに行ってみると…
熟成豚かわむら(旧店名:とんかつ食堂熟豚)へ平日13時飛び込みで45分待ち!電話予約可なので事前予約がベター
そのとんかつ食堂熟豚に、ある日のお昼13時過ぎに飛び込み訪問。その時で店内に2人、店外に1人先客がいて、「これくらいならそんなに待たずにイケるかなぁ…」と淡い期待を持ったのですが、実はすでにこの時点で40〜50分待ち。中から記名帳を持ったスタッフさんが出てきて、そう僕に教えてくれました。
正直「ちょっとしんどいな…」と思ったものの、再訪するハードルの高さも考えて待ち時間OK。10分前くらいになったら電話で知らせてくれるというので、携帯番号を伝えて一旦店を離れました。
さて、50分間何をしよう…このエリアは地理的に詳しくはないし、はっきり言って時間潰すところがないんですよね。ふらっと街をうろつき、日用品の買い物なんかをしながら時間を潰していると、思っていたよりちょっと早くお店から電話が。嬉々としてお店に向かいました。
カジュアルな雰囲気でこぢんまりした店内には、カウンター席8脚と4人がけテーブル席が2卓。大人数での来店は厳しそうですね。ちなみに、お店の方は事前予約がOKなので、もし事前の予定がわかるなら予約して訪店するのがベターです。
東京X、梅山豚、サドルバック…熟成豚かわむらでは超希少品種肉に加えて熟成肉のとんかつも!
さて、このとんかつ食堂熟豚では、店名にあるように熟成豚肉のとんかつが楽しめるのが一番の特徴。京都の熟成肉専門店・中勢以で約3〜5週間熟成させた豚肉を使用したとんかつ…もう話を聞くだけで「どんだけ美味いの?」と興味をそそられませんか?
それだけではありません。不定期入荷ですが、あの東京Xに加え、梅山豚、サドルバックといった超希少品種のとんかつも熟豚では楽しめます。いつも思うんですが、なんで美味いとんかつ屋って繁華街じゃなくて郊外の住宅地にあるんでしょうね?こんな情報を知ったら、また頑張って来なきゃいけなくなっちゃうじゃないですか!
熟成豚かわむらのメニュー例(値段は税別)
- 京中式長期熟成豚 特上ロースかつ定食(160g) 2400円
- 京中式南の島豚 超特上リブロースかつ定食(230g) 3900円
- 北海道産厳選豚 厳選厚切りロースかつ定食(260g) 2600円
- 梅山豚リブロースかつ定食(230g) 3900円
- サドルバックリブロースかつ定食(230g) 3900円
- TOKYO X リブロースかつ定食(230g) 3900円
- 茨城県産はじめちゃんポーク 特上ヒレかつ定食(210g) 2800円
ランチリブロースかつ定食:ひょっとしてこれも熟成肉?たった1500円でこのクオリティは神すぎる
こうした超希少品種豚や熟成肉の強烈な誘惑に惹かれながらも、今回僕が注文したのは、平日15時までの限定メニューから選んだランチリブロースかつ定食(200g、お値段 税別1500円)…
このお値段でライス、豚汁、豚の佃煮、お漬物がついてきます。ライスは大・中・小から選べて、キャベツや豚汁も大盛サービスあり。なんて太っ腹な定食なんでしょうか!
見てください、この断面。滲み出る肉汁で光っているの、わかりますか?もう、これを見るだけで「こんなのまずいわけない!」って確信できますよね?
実際食べてみたんですが…いやいや、「ランチなのに熟成肉使用ですか?」ってくらい、もう、衝撃です。適度な厚さの衣を突き破ると、レア肉のように柔らかいリブロース肉から肉汁ドバドバ…冗談抜きで、大阪のとんかつマンジェで食べた東京Xのリブロース以来の感激です。このお肉が200gもあって、お値段1500円って…もう、一般のとんかつチェーン店に行く理由がなくなってしまいました。
しかも、お肉だけじゃないんですよ。一見何気なく見えるご飯も、京都の有名米問屋・八代目儀兵衛から仕入れたお米。1粒1粒がキリッと立っていて、ふっくら炊き上がってもちもち食感で、2回まで無料でおかわりすることができます。豚汁も白味噌ベースの優しい味で野菜たっぷり。これを神と言わずに何と言えばいいんでしょう?
さて、ここらで一旦落ち着いて、とんかつの味付けの話に移りましょう。テーブルに置いてあった調味料は…
- 甘口ソース
- 辛口ソース
- 胡麻ドレッシング
- 屋久島産の屋久島醤油
- 特製ブレンド塩
の5種類。さすがに胡麻ドレッシングをとんかつにつける気にはなれませんでしたが、他の4種類は一通り試してみました。
赤ワイン風味の甘口ソースが一般的なとんかつソースに近く、辛口ソースは軽くスパイシーですが、さらっとしていてフルーティーな感じ。屋久島醤油はあごだしが効いていて和風テイスト。どれも美味しくいただけたのですが、僕の一番のお気に入りは…
特製ブレンド塩。スイカに塩をかけると甘くなるやつ…あれです。塩をかけることで肉の甘味がより引き立って、ソースでは消されてしまう肉本来の旨味が思う存分堪能できます。ランチでこのレベルなのですから、通常メニューの熟成肉とかどんなレベルなんでしょうか?やっぱり、また頑張って来ようっと!
熟成豚かわむらのその他の平日ランチメニュー(京丹波高原豚使用、値段は税別)
- ランチロースかつ定食(130g) 1250円
- ランチひとくちヒレかつ定食(130g) 1350円
- 本日の日替わりかつ定食(2種) 1200円
毎月19日はジュクトンday!熟成豚かわむらへのアクセスは、最寄り駅の京都市営地下鉄東西線・京阪山科駅(JR琵琶湖線・山科駅)から徒歩4分
そんなとんかつ食堂熟豚ですが、毎月19日はジュクトンdayとして、お食事代(テイクアウト含む)2000円以上につき「豚の佃煮(100g 税別300円相当)」を1つプレゼントしています…
これ、今回のランチにもついてきたんですが、ご飯やお酒のお供として完璧です。豚肉の線維が1本ずつに分断されるくらいに柔らかく煮込まれていて、豚の甘味と塩味が調和してまったり味で、後半にちょびっとだけ唐辛子の辛味がアクセントで加わって…これがサービスでもらえるなんて、めっちゃお得だと思います。とんかつ気分の時とタイミングが合うなら、ちょっと遠くからでも熟豚を訪れる価値は十分にあると思いますよ。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
P.S. 京都で美味しいとんかつをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄ってみてください…
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