阪急京都線の正雀という駅…阪急電車の車庫がある以外に目立ったものがない住宅地に、そろそろ創業50年を迎える旭川ラーメンの有名店があるのです。そこは…
とっかり本店|50年の歴史を誇る旭川ラーメンの有名店が、時代とともに変えてきたものとは…
店名がアイヌ語で「アザラシ」の意味のとっかり本店は、なんと1970年の大阪万博開幕1週間前にオープンしたという、長い歴史のあるラーメン屋さん。この記事執筆時が2019年ですから、流行りすたりの早いラーメン業界でもう50年近く続いているという、驚異的なお店です。
店頭に「旭川ラーメン専門店」とありますが、札幌の味噌ラーメンのように、本来これぞ旭川ラーメン!というものは存在しないんだそうな。ただ、たまたま醤油ラーメンの売り上げが多いものだから、旭川ラーメン=醤油ラーメンというイメージができてしまったようです。
さて、話を本題に戻します。とっかり本店では、旭川ラーメンの代表格である醤油ラーメンの他に、塩ラーメン、味噌ラーメンがオーダーできます。それに加えて復刻版ラーメン(醤油と塩)というメニューもあり、もうすぐ創業50周年の歴史を感じさせます。
それなら、ノーマル版と復刻版を食べ比べてみよう!ということで、2日間にわたってノーマル醤油らーめんと復刻版醤油らーめんを味見してきたのでした。
ノーマル醤油ラーメンと復刻版醤油ラーメンの食べ比べ。時代とともに変わったものは…
まずはノーマル版の醤油ラーメン…
上の画像を見ておわかりのように、スープは醤油で真っ黒です。でも口に入れてみると、全然醤油辛くはないんですね。色からは想像できないマイルドな味付けで、さっぱりとカドが立たないスープになってます。
このスープにからむ麺は自家製の中太ちぢれ麺。もちっとしていて、しっかり麺にからみつつもスープを吸いすぎないので、最後までコシのある食感が持続します。
一方の復刻版醤油ラーメン…
画像で見比べても、両者の違いはわからないかもしれません。実際見てみると、復刻版の方がスープに浮いている脂分が多い印象です。
ではスープを一口…ノーマル版よりも、脂分がある分オイリーな感じがします。スープの中にラードを入れるのが旭川ラーメンの特徴の1つのようですので、この脂分はラードでしょうか。それ以外のスープのベースや具の種類、麺はノーマル版と変わりません。
つまり、ノーマル版と復刻版の違いは「ラードの有無」ということになります。復刻版の方がラード入りでカロリーが高く、ノーマル版は脂分が少なくさっぱり系と認識してもらえば間違いないでしょう。
この辺、店主に確認してみました。確かに、スープの脂分以外には材料や作り方は一緒だそうです。
僕たちが子供だった頃、ラーメンと言えば男の食べ物でした。工事現場で働くおっちゃん達が、手軽に腹ごしらえできるラーメン屋に入ってささっと食べ終えて仕事に戻る…ほとんどの店がそんな感じだったはずです。
しかし、時代は変わりました。もうラーメンだけで1冊の本が簡単に作れてしまう時代。それぞれの店でこだわりを打ち出すようになり、ラーメンマニアや女性客も増えました。その結果、一方では二郎系のようなガッツリガテン系を極めたラーメンが好まれる風潮ができ、他方では女性に好まれるカロリー低めのあっさり系ラーメンが好まれるようになったのです。
古くからのラーメン通を自称する方なら、時代の流れに想いをはせながら、両方のラーメンをすするのもオツなものかもしれませんね。
茨木など北摂地域に支店が拡大中!とっかり本店は阪急京都線の正雀駅から徒歩1分
それでは、お店の詳細です。まずは本店から…
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