上桂というごく普通の住宅地に、知る人ぞ知るとんかつの名店があるのをご存知ですか?なんでも、以前は西院で行列をつくるほどの店だったのが、意識して探さないと見つからないような場所に移転したのだとか…
三平の提供する「京都一柔らかい」と評判のとんかつ…その秘訣は徹底的に下処理をしたヒレ肉にあり
そのお店「手のべとんかつ三平」は、京都一柔らかいと言われるほどのとんかつをウリにしたお店。訪店時のディナータイムは行列こそ作っていませんでしたが、家族づれで満席の上、絶え間なく新しいお客さんがやってくるという状態でした。
その気になる看板メニューはこちら…
手のべとんかつ定食(画像は大サイズで1900円)。いわゆるヒレカツですが、確かに他店と肉の柔らかさが全然違います。口の中で溶ける…というのは言い過ぎですが、噛まなくても口や舌の運動だけで肉がほぐれていく感じです。
なぜそこまで肉が柔らかくなるのでしょう?その秘訣は、揚げる前の下処理にあるります。注文をするや否や、厨房の奥からドン!ドン!と力強く叩く音が何回も聞こえてきます。こうして肉の繊維を徹底的に叩き潰し、さらに余分な筋を綺麗に取り除き…こうした手間を加えた結果、このような半端ない柔らかさのヒレカツができるのでしょう。
このように、揚げあがりの肉はミディアムレアの状態。甘めでフルーティーなとんかつソースか、お店おすすめのカレー塩のどちらかをつけていただきます。
三平のとんかつはヒレかつ以外も柔らかいのか?ロースかつ定食で検証してみた
でも、他のとんかつもヒレと同じように柔らかいんでしょうか?ヒレ肉のとんかつは、どうしても値段が高めです。少しでもリーズナブルにいきたい時は、ヒレよりもロースですよね。というわけで、別の日に再訪してロースかつ定食(大 1600円)を注文してきました。
まずは断面を見てください。肉の厚さはゆうに1cmくらいあり、ボリュームは十分です。そして、全体的に断面がほのかに赤いです。きちんと熱が通っていながら、わずかにレアな部分を残すというか…ステーキで言えばウェルダンの一歩手前くらいの揚げ加減です。
これが口の中に入れた時に効いてきます。ヒレ肉の手のべとんかつのように、噛まなくても肉が解けるほど柔らかくはありませんが、前歯を入れるとまず弾力を感じ、そのままスッと噛み切れます。やっぱり他店のロースと比べれば柔らかいです。
ただ、時間が経って肉の中まで熱が通ってしまうと、その柔らかさもだんだん失われていきます。なので、お肉の柔らかいうちに食べきってしまうのをオススメします。味付けは手のべとんかつと同じで、特製ソースかカレー塩の2種類。僕個人的にはソースの方が好きですね。
手のべとんかつ三平の隠れ人気メニュー「カニクリームコロッケ」はベシャメルソースたっぷりで濃厚な味
そしてこのお店には、地元民が追加でオーダーする隠れ人気メニューがあるのだとか。それがこのカニクリームコロッケ(1個220円)。
すごくふわっと揚がっていて、中には濃厚なベシャメルソースがたっぷり詰まっています。正直、カニ肉は存在感に乏しかったですが、とんかつだけではお腹が満たされない人やお子様向けに追加するのはありだと思います。
あなたはここより柔らかいとんかつを出す店を知っていますか?手のべとんかつ三平へは、阪急嵐山線の上桂駅から徒歩4分
それでは、お店の詳細です。
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