天ぷら処にしむら|人呼んで「奈良県で最も原価率が高い店」…その秘密は?

By 大堀 僚介

長年、天ぷら料理の老舗・天一で腕をふるってきた西村 明雄さんが昨年春、奈良の菖蒲池に「天ぷら処 にしむら」をオープンしました。カウンター席が8脚のみの小さなお店。調理はもちろん、仕入れや店の掃除まですべて1人でこなします…

天ぷら処にしむら|有名店で長年腕をふるった店主が自分の店をオープン!豪華な食材を惜しげもなく投入する、奈良県で最も原価率が高い店

使う食材は郡山の市場から仕入れた新鮮な魚介類と、近隣の奈良県・京都府で採れた野菜類。今まで聞いたこともないような食材が次々と油で揚げられて、目の前に登場します。

このマコモダケの中に黒い点々があるでしょ?これが昔、お歯黒の原料に使われていたんですよね…

by 西村さん

そんな食材についてのウンチクから男同士の大人の話まで、2人で話し続けてあっという間に2時間が経過。その間に提供された天ぷらは全部で18種類。加えて付き出しの鱧にコース半ばのいくら、最後のかき揚げ丼とデザート…さすがにお腹パンパンです。

これからご紹介するように、6000円+税でここまで出るのか?というような豪華な食材がいくつも出てきます。その秘密は「すべての作業をたった1人で行うから」なのですが、いつからか常連さんから「奈良県で最も原価率が高い店」と呼ばれるようになっていたそうな…

珍しい食材と懐石・寿司の技法を取り入れた変幻自在の天ぷら…品数も多く、確実に満足感が得られます

天ぷら処にしむらでの食事は、全4種類のコースから1つを選ぶのが基本。その他にも、完全に自分の好みで食材を注文する「お好み」や、西村さんにすべてお任せする「おまかせ」もできますので、その日のニーズによって臨機応変に使い分けができます。下にメニューの画像を貼っておきますので、来店前の参考にしてください。

天ぷら処にしむらのコースメニュー

  • 梅(昼のみ) 1500円
  • あやめ(昼のみ) 2500円
  • 竹(昼・夜) 3500円
  • 松(昼・夜) 6000円
天ぷら処にしむら のメニュー


それでは、この日にいただいた天ぷら処にしむらの最上級コース・松(お値段 6000円+税)のコース内容をご紹介しましょう…

付き出し:鱧と野菜の酢の物

天ぷら処にしむらの鱧と野菜の酢の物

付き出しからいきなり鱧の登場。これからどんな食材が出てくるのか、期待が大きくふくらみます…

車海老

天ぷら処にしむらの車海老1回目

さっきまで水槽で生きていた車海老を、目の前で捌いてくれます。お頭と尻尾つき。

銀杏

天ぷら処にしむらの銀杏

酒のつまみ的な銀杏の天ぷら。日本酒が飲みたくなってきた…

椎茸

天ぷら処にしむらの椎茸

肉厚の椎茸の裏側をみると、海老のすり身が仕込まれていました。

きす

天ぷら処にしむらのきす

身がふわふわと柔らかいきすは、レモン汁を絞ってさっぱりと。しっかり肉がついているので、見た目以上にボリュームを感じます。

マコモダケ

天ぷら処にしむらのマコモダケ

断面から黒い点々がうかがえます。食感はどことなくタケノコに近い印象。

うに

天ぷら処にしむらのうに

うにを海苔巻きにして揚げたもの。熱の通ったうにが口の中でとろけて…あとはご想像におまかせします。

車海老

天ぷら処にしむらの車海老2回目

もう一度車海老。今度は通常の尻尾付きスタイル。さっきまで生きていた車海老は、プリプリな食感はもちろん、雑味がない透き通った味。

いくら

天ぷら処にしむらのいくら

コースの間の小休止。西村さんが一手間加えたいくら。外の皮が下処理で硬くなっていて、プチプチ感が倍増!

アスパラガス

天ぷら処にしむらのアスパラガス

再び天ぷらへ。近隣の畑で採れたアスパラガス。シンプルに藻塩で。

菊芋

天ぷら処にしむらの菊芋

あつあつホクホクの菊芋。イヌリンが豊富に含まれていて、糖尿病やメタボに効くらしいです…

カリフローレ

天ぷら処にしむらの地元の野菜

これだけ天ぷらの画像を撮り忘れたので、揚げる前の画像でご勘弁を。左の小さなカリフラワーのような野菜がカリフローレです。コリっとした食感があり、口の中でほんのり甘さが広がります。

鮭の昆布締め

天ぷら処にしむらの鮭の昆布締め

天ぷら料理の前は懐石も寿司も修行していたという、西村さんの創作天ぷら。ホクホクの鮭の身を胃袋へ押しやった後になって、ふんわりと昆布の余韻が口のなかに広がっていきます。

牡蠣

天ぷら処にしむらの牡蠣

北海道・厚岸産の牡蠣。どうやら、厚岸という地名がアイヌ語で牡蠣を意味するという説もあるようですね。かなり肉厚の牡蠣からは、海水のミネラルを感じる濃厚な旨味と磯の香りが洪水のように押し寄せてきます。

松茸

天ぷら処にしむらの松茸

言わずと知れた高級食材。シャキシャキした歯ごたえと独特の香りがたまりません。

玉ねぎ

天ぷら処にしむらの玉ねぎ

男性なら一口で食べられてしまうくらいの小ぶりな玉ねぎ。とっても甘い玉ねぎなのですが、中が高温に熱せられているので、一気に食べると口の中をヤケドします。

青なす

天ぷら処にしむらの青なす

肉質が柔らかく、ふわっとした食感の青なす。藻塩、カレー粉、天つゆ…何につけても合いますね。

れんこん

天ぷら処にしむらのれんこん

さっくりとした食感のれんこん。カレー粉が結構イケます。

かぼちゃ

天ぷら処にしむらのかぼちゃ

ホクホクの食感と上品な甘味のあるかぼちゃ。ここはやっぱり天つゆかな…

穴子

天ぷら処にしむらの穴子

身がふわっと柔らかく、口の中でホロホロととろける穴子の天ぷら。藻塩か天つゆ、どちらでもOK。

小海老のかき揚げ丼

天ぷら処にしむらの小海老のかき揚げ丼

お食事はかき揚げ丼か天茶のどちらかをチョイス。もうこの頃にはお腹がはちきれそうになっていましたが、やっぱりもったいないので食べてしまいました。小海老のプリプリと衣のサクサクが心地よいです。

デザート

天ぷら処にしむらのデザート

デザートは自家製の柚子のシャーベット。口の中の油をさっぱりと洗い流してくれます。

定番から創作系まで変幻自在…天ぷら処にしむらへのアクセスは、最寄り駅の近鉄奈良線・菖蒲池駅より徒歩2分

それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…

天ぷら処にしむら

天ぷら処にしむら [star rate=”5.0″]
住所:奈良県奈良市あやめ池南6丁目1-41
電話番号:080-5304-8166(予約は平日の14:00-16:00に受付)
営業時間:ランチ 11:30-13:00 LO、ディナー 17:00-19:00 LO
定休日:日曜日
駐車場:近隣に数台分あり
クレジットカード払い:可

This entry was posted in フード, 奈良, 日本
大堀 僚介

学生時代からバックパッカーとして、主に東南アジア諸国を歩きまわる。これまでの訪問国数は20カ国以上。現在も出張を口実に国内外へ旅行して、ローカルフードを食べ歩くのを趣味としている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です