東京・渋谷で2021年4月から営業を始め、直後の2022年にいきなりミシュランのビブグルマンに掲載されてしまったすし光琳(すし こうりん)という寿司屋さんがあります。このお店は同じくビブグルマン掲載店である初台のすし宗達の3号店としてオープン。開店してまだ2年という歴史の浅いお店ですが、すでにかなりの予約困難店になっているんだとか。
このお店の存在をYouTubeで知った僕は、間髪入れずにスマホを取り出して次の東京訪問に合わせて予約。幸いにも席が確保できて、とある週末の夜にお店のある奥渋谷へと足を運びましたとさ…
デートでイキりたい時におすすめ…渋谷のミシュランガイド掲載店・すし光琳はこんなお店
僕が予約をしていた夜の8時頃、12脚あるすし光琳のカウンター席はほぼ満席状態。1つだけ空いていた席に座って、まずは烏龍茶で身体を落ち着けます。
周りを見渡すと、この時のお客さんは見た目20代の若者の割合が高かったですね。一人で日本酒を片手につまんでいる人に、デート中と思わしき二人組…本当に普通の若者が気軽に寿司をつまみに来ている感じ。高級寿司店で使われるような白木のカウンターから「回らない寿司」の雰囲気は十分に出ているですが、大将がすごく気さくな感じなので圧迫感は全然ありません。今までカウンターで寿司を食べたことがない…という人でも、ここなら安心して食べられるのではないでしょうか。
そんな感じのお店なので、デートでイキりたい時なんかにはホントにおすすめです。高級寿司店と同じようなスタイルで楽しめて、しかもお値段はリーズナブル。そりゃあ、予約困難店になりますよ。今この記事を読んでくれているあなた、気になったらぜひ一度下見に行ってみてください。
すし光琳の寿司メニューは一貫がMAX980円の明朗会計!しかも、テイクアウトまでできるらしい…
そんなすし光琳のメニューは…
こんな感じで、一番安い握りはなんと一貫80円!一番高いものでも一貫980円で、全て値段がきっちり表記されている明朗会計(値段は税別。別途、席代として480円/人かかります)。これなら自分の懐具合に合わせて計算しながら注文できて安心ですよね。よっぽどの大食いさんでなければ、腹一杯寿司をつまんでお会計が1万円を超えることはないんじゃないでしょうか。
また、おまかせで握ってもらうときも、寿司12貫に巻物がセットの特撰おまかせが4800円とリーズナブル。これなら、わざわざ朝早起きして豊洲市場の寿司大や大和寿司の行列に並ばなくても済みますね。しかも、すし光琳はテイクアウトにも対応しているらしいです。どうしても予約が取れない時には、お持ち帰りして自宅やホテルで食べるという手もありかもしれません…
すし光琳のおまかせコースってどんな感じ?お値段 8000円でここまで食べられます…
それでは、今回僕がすし光琳で注文したおまかせコース(お値段 8000円+税)を、出てきた順にご紹介していきましょう…
しじみの一番出汁
お通しとしてしじみの一番出汁が出てきました。見た目通り、しじみの出汁がめっちゃ濃厚!でも、えぐみは少なくて飲みやすかったです。
もずく酢
続いて出てきたのがもずく酢。酢の酸味が控えめで、その分もずくそのものの味と食感が強く感じらました。
サワラのたたきとニタリクジラの刺身
3品目はサワラのたたきとニタリクジラの刺身。玉ねぎのみじん切りが入った醤油でいただきます。藁で炙ったサワラの香ばしさが口から鼻へ香ってきて、頭がシャキッとなりました。ニタリクジラは肉質が柔らかくて、クセもなく食べやすかったです。
ヒラメの昆布締めとアオリイカ
ここから握りのスタート。すし光琳では、こんな感じで2貫ずつ握りを出してくれます。まずはヒラメの昆布締めとアオリイカ。ヒラメの身を噛み締めるたびに、じんわりと中の旨みが感じられます。一方のアオリイカは肉厚で、身のコリコリ感とねっとり感を同時に楽しめます。塩とレモン汁でさっぱり系の味付けでした。
ホタルイカのつまみ
このまま握りが続くかな…と思いきや、ここで富山産のホタルイカのつまみが出てきました。ホタルイカは軽く炙ってあって、サワラのたたきと同じく口に入れると香ばしさが漂います。味付けはぬた酢と白胡麻…今回僕はお酒抜きですが、これはお酒のつまみとして鉄板の一品ですな。
シマエビとイワシ
再び握りに戻ってシマエビとイワシ。ぷりっぷりのシマエビは塩とレモンで、青臭さがいい感じのイワシは醤油で味付けがされています。
ホタテの磯辺焼き
シマエビとイワシを食べ切ったタイミングで、大将がホタテの磯辺焼きを手渡ししてくれました。帆立は肉厚でホックホク、噛めば帆立の旨味が口の中にじんわりと広がり、海苔の香ばしさが口から鼻へふわっと広がっていきます。
中トロと白ミル貝
ここで出てきた、握り寿司のハイライト・中トロ。今回は岩手県産のマグロらしいです。脂の甘味と肉の弾力を同時に楽しめるマグロの中トロ、淡白でコリコリ食感の白ミル貝とはかなり対照的で面白かったですね。
マフグの白子焼き
マフグの白子焼き…ふぐの白子は山形の寿司割烹・こい勢以来ですな。見た目通り表面が香ばしく、中から白子のエキスがとろ〜っと流れ出てきます。
シャコとシマアジの酢締め
シャコと酢締めしたシマアジの握り。シャコって見た目で嫌われるけど、実は高級ネタって知ってました? 海老のような香りがして、でも身はふんわりと柔らかくて上品な感じ。食べず嫌いせず、一度は目隠ししてでも食べてみてくださいな。一方のシマアジは身がぷりぷりで安定の旨さ。酢が効いていて青臭さを感じずに食べられます。
毛蟹のつまみ
もうそろそろコースも終了な気配ですが、ここで登場したのが毛蟹のつまみ。柑橘系果汁による爽やかな味付けでさっぱりといただきます。
銀鱈の西京焼き
次は握りか…と思ったら、続きで一品料理・銀鱈の西京焼きが出てきました。西京焼きをお店で食べるのは京都一の傳以来かなぁ。銀鱈の身はふわふわで柔らかく、脂ののりも最高。ホント、日本酒が欲しくなります。
エンガワと玉
ここでコース最後の握り・エンガワの登場。めっちゃコリコリで、噛み締めるたびにじんわりと身の甘味が滲み出てきます。味付けはシンプルに塩のみ。脂ノリノリの銀鱈とは対照的に、さっぱりといただきます。
以上、お通しに握り寿司9貫と一品料理7品、さらに…
鉄火ときゅうりの巻き物と…
わかめの赤出汁が出てきてコース終了。どうですか?これでお値段 8000円+税は間違いなくお得ですよね?この値段なら「月1回くらい背伸びして食べに行こう!」と思えるんじゃないでしょうか。高級寿司店ではありませんが、きっと十分満足できると思いますよ。
あえて気になったところを挙げると、シャリの赤酢が僕の個人的感覚では少し強めかな…と感じたことと、ちょっと味付けがワンパターンなところがあるくらいかな。でも、この圧倒的コスパを前にしたらそんなのは些細な話ですし、決してすし光琳のコースの価値を下げるものではありません。このお店、カウンターで食べる「回らない寿司」のデビューには絶好のお店だと思います。ちょっと背伸びをしたい若者にこそ、こういうお店をどんどん活用してもらいたいですね。
ネット予約ができるのが嬉しい…すし光琳へのアクセスは、最寄り駅のJR山手線・渋谷駅から徒歩7分
こんな感じのすし光琳、席のネット予約ができるのが嬉しいですね。自分の好きなタイミングで手続きをすればOK。電話する時間をお店に合わせなきゃいけなかったり、場合によっては何度も電話をかけなきゃいけなかったり…といった面倒が一気に解消です。早速あなたもすし光琳をネット予約してみてはいかがですか?下に予約用のリンクを貼っておくので、この記事を読んでお店のことが気になったらぜひご活用ください。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
小田急線の代々木八幡駅から徒歩12分、JR原宿駅から徒歩15分で行けます。
P.S. 東京で美味しい和食をお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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