今回の記事はいつもとちょっとスタイルが違いますが、先日ウランバートルに行った時に日本人経営の寿司屋で会食をする機会があったので、その寿司屋についてご紹介します…
寿司廣|元公邸料理人が海のない国で開いた寿司屋…実際のお味はどんなもの?
改めまして、今回ご紹介する寿司廣は、ウランバートルのダウンタウンで営業する日本人経営の寿司屋。とは言っても、今やどこの国に行っても日本人がレストランを開いている時代。それがたまたま寿司屋だっただけじゃないの?と、あなたは思っていませんか?
あなたの言うことはごもっとも。今や日本の寿司は世界の至るところで食べられる日本料理の代表格。実際、回転寿司だって見かけます。たかが寿司屋を見つけた程度で大騒ぎするほどのものではありませんし、そんな寿司屋についてわざわざ記事にして紹介するほど僕もヒマじゃありません。
でも、この寿司廣は違うんです。何が違うのかというと、板前さんが本物です。ご主人の廣松 哲次さんは神戸吉兆で修行をした後、カナダの日本国総領事館の公邸料理人、モンゴルの日本大使館の公邸料理人を歴任した方。そんな凄腕の作った日本食を食べられるレストランは、さすがに欧米諸国を除けば貴重な存在ではないでしょうか。
この写真の、カウンターの向こう側で作業をしている人がご主人の廣松さん。お店の内装は和風の寿司屋というより、ちょっとカジュアルなフレンチやイタリアンレストランの雰囲気です。
さて、料理人が凄腕なのはわかりました。でもモンゴルで寿司屋を営業する場合、もう1つ大きな問題があります。それは…
モンゴルには海がない
ということ。どうやって魚を調達するのか?モンゴルの川魚を使った寿司?あるいは、お隣のロシアから輸入?いろいろ考えてしまうところですが…
本当のところはどうなのか?というと、実は東京の築地市場から空輸で魚を仕入れているとのことです。ならば寿司廣で提供される寿司は、正真正銘、日本の寿司ですよね。もちろん、鮮度という意味では日本の寿司に勝ることはないでしょう。でも保存技術が進化した今では、たった1日店に届くのが遅れたくらいで大きく鮮度が損なわれるようなこともないはずです。
つまり、寿司廣なら最低限…
東京で食すのと同じレベルの寿司がウランバートルで食べられる
ということです。
それでは、この日にいただいたメニューのいくつかを画像でご紹介することにしましょう。ただ、この日は会食でお酒も入っていたので、それぞれのメニューの値段など細かいところは控えていません。その点ご了承ください。値段は日本で食べるよりは安いですが、ウランバートルの物価を基準にするとかなり高価な部類になるのではないでしょうか…
まずはお通しから。きゅうりにかかったごま油の香りが食欲をそそります…
サーモンとアボカドのサラダ。サーモンは確かに鮮度高かったですね。これなら寿司にも十分期待できます…
刺身の盛り合わせ。脂の乗ったトロにプリプリのエビ、それからサーモン、タコ、ホッキ貝…もう、日本に帰るまで我慢するより、こっちで食べて帰る方がお得かもしれませんね…
寿司8貫。もうかなりアルコールが入ってた頃でほとんど味は覚えていませんが、右手前のトマトが乗った寿司は特に印象に残っています…
こんな感じで会食が終わり、二次会へ…実は寿司廣の地下は日本式カラオケスナックになっていて、そのまま階段を降りるだけで二次会が始まってしまうのです(もちろん日本語のカラオケあり)。
何か、日本がバブリーな頃の接待そのままって感じですね(僕たちの父親世代は、正にこんな接待を受けていたのでしょうか…)。それ以外にこの寿司屋、僕の頭の中にどう位置づければいいのでしょう?
ウランバートルで日本の寿司が恋しくなったら…寿司廣へのアクセスは、ウランバートル中心部のスフバートル広場から徒歩14分
それでは、お店の紹介です。店舗データはこちら…
寿司廣(SUSHI HERO) 5点満点中
住所:Chin Van G.Ghagdarjav St, Ulaanbaatar, Mongolia
電話番号:+976-9940-1199
営業時間:ランチ 11:30-14:30、ディナー 17:00-22:00
定休日:日曜日
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