烈志笑魚油 麺香房 三くという、読み方がよくわからない店名(最後だけ取って「さんく」と呼ばれます)の人気ラーメン店が大阪市福島区にあります。元々大阪屈指のラーメン激戦区・福島でもラーメンランキングの常連店として知られている行列店ですが、特に冬場には1日10食限定メニューを目的に、さらに競争が熾烈になるのだとか。
今回僕は、その冬季1日10食限定メニューを目当てに朝からお店に並ぶことにしました。何もない普通の平日、開店時間の50分前にお店に到着したのですが…
烈志笑魚油 麺香房 三くで冬季1日10食限定メニューの落し蓋ラーメンを巡ってランチタイム前から想像を絶する競争が…
烈志笑魚油 麺香房 三くには、この時点で既に5人の先客がいました。ランチタイム前の10時50分、開店50分前で5人ってヤバすぎでしょ。しかも休みの日じゃなくて、普通の平日ですよ。みんな、どんだけ執念深いねん(あ、自分もですよ)…結局、この後10分もせず先頭から10人並んでしまいました(そして、そのほぼ全員が落し蓋ラーメンを注文)。
今回の結果を検証すると、もし今後あなたが三くの落し蓋ラーメンを狙うなら、最低でも40分前には列に並んでおく方が良いということになります(週末ならおそらく1時間は…)。防寒対策をしっかり整えて、気合を入れて列にくわわるようにしましょう。
その一方で、最初の10人を過ぎた頃からは、新しく行列に加わる人は随分と少なくなりました。開店時間になった時で、先頭から15〜6人くらいでしょうか。まあ、平日のランチタイム前なので、それが普通なんだと思いますが…なので、落し蓋を狙わないのであれば、もう少しゆっくりお店に来ても大丈夫そうですね。
烈志笑魚油 麺香房 三くの店内にはカウンター席が15脚…荷物をロッカーに預けてゆったりとラーメンをすすれます
開店10分前くらいになるとお店の中から店員さんが出てきて、先頭のお客さんから順番に落し蓋ラーメンの整理券を配っていきます。この整理券、配り始めて1分もせずに配り終わってしまい、開店前からこんな札が立てかけられるような有様でした…
さて、この日は公式の開店時間より5分ほど遅れて開店。先頭のお客さんから順番に、入り口くぐって左手の券売機で食券を購入します。今回のターゲットである落し蓋ラーメンは、〆飯付きで税込950円。お値段的にはまずまずといったところでしょうか。
整理券と食券を一緒に店員さんに手渡して着席。烈志笑魚油 麺香房 三くの客席は厨房を囲むように、コの字型+αのカウンター席が15脚。大きな店ではありませんが、隣の席との間隔はしっかり保たれていて、窮屈な感じはありません。さらに、リュックサックくらいの荷物が置けるロッカーがお店の壁についているので、荷物のことを忘れてラーメンをすするのにしっかり集中できます。
落し蓋ラーメン:過去最大級のチャーシューで蓋をされた烈志笑魚油 麺香房 三くの冬季限定ラーメン、そのお味はいかに?
それでは、烈志笑魚油 麺香房 三くの冬季限定らーめん、落し蓋ラーメンをご紹介しましょう。画像はこちら…
もう、完全に丼の表面が巨大チャーシューで覆われています。世界一暇なラーメン屋のキャプテンゴールドも同じようなプレゼンテーションでしたが、はっきり言ってチャーシューの分厚さがレベチです。まさに「落とし蓋」の表現に偽りなしです。
この分厚いチャーシューにレンゲを押し当てて、まずはスープからいただきます…基本はとろみがついた鶏白湯ベースですが、鶏の旨味ガツン!というような自己主張の強いスープではなくて、旨味をしっかり保ちつつ程よい醤油味とふわっとした甘味を共存させた優しい味のスープになっています。
でもそれで終わりじゃなくて、チャーシューとともに直前までフライパンで熱せられた芽ニンニクの香ばしさがスープに移って、味は優しいながらも香りは刺激的といった不思議な個性を思う存分発揮しています。鶏白湯スープとしても、他所では今まで経験したことがないような味付けですね。
これに対する麺は、サッポロラーメンの老舗・西山ラーメンで製麺された低加水のストレート麺。細麺ですがコシがしっかりとしていて、存在感はスープに全然負けていません。とろみのついたスープがしっかりと麺に絡むし、細麺なので喉越しも良好。喉を通った後に鶏の香りと芽ニンニクの香ばしさが鼻へふわっと…これはホント、たまりません。
そしてこのラーメンのハイライト・丼に蓋をするほどの巨大チャーシュー…デカいだけじゃなくて厚さも5〜6mmくらいあって、過去に食べたチャーシュー麺と比較しても際立った存在感。直前まで芽ニンニクと一緒にフライパンで熱せられて香ばしく、口の中では柔らかい脂がとろ〜っと溶けていくような食感。脂身が多いのでしつこくなりがちですが、穏やかな味の鶏白湯スープのおかげでうまくバランスが取れているように感じます。
さらに食べ進めていくと、中から煮卵と1切れの絹ごし豆腐が出てきました。巨大チャーシューに加えて煮卵もついているって、一杯950円のラーメンとしては破格のコスパと言ってもいいんじゃないでしょうか?煮卵はそのまま食べてしまってもいいですが、豆腐はこの後の〆ご飯用に取っておくのもおすすめです。
そして最後に〆ご飯。こいつを残しておいたスープに投入して…
残しておいたチャーシューとともに、雑炊としていただきます。優しい味の鶏白湯醤油スープに柚子の香りも加わって…こんなの、口が裂けても「まずい」なんて言えません。この一連の体験がたったの950円って…そりゃあ、待ち時間1時間でも惜しくないですわ。大阪のラーメン好きにとっては、毎年恒例のイベントとして落し蓋ラーメンの予定を入れてもいいくらいですね。
烈志笑魚油 麺香房 三くのその他のラーメンメニュー例(値段は税込)
- かけラーメン 並850円
- 肉かけラーメン 並1050円
- 白壺ラーメン 800円
- 黒壺ラーメン 800円
- 恋煮干し魚三 並900円
- つけ麺(全粒粉) 並900円
- つけ麺(道産) 並900円
すぐ近くに別邸 三くあり!烈志笑魚油 麺香房 三くへのアクセスは、最寄り駅のJR東西線・新福島駅から徒歩2分
さて、その列志笑魚油 麺香房 三くの近くには、すぐ近くにコンセプトの違うラーメンを提供する新店舗・別邸 三くがあります。煮干しをメインにしたラーメンを提供するお店で、こちらはなんと朝の6時からやっているそうな。大阪で朝ラーしたいなら、別邸 三くも選択肢に入れてみてください。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
烈志笑魚油 麺香房 三く (ラーメン / 新福島駅、中之島駅、福島駅)
昼総合点★★★★★ 5.0
住所:〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島2丁目6−5
電話番号:06-6451-4115
営業時間:11:39-14:39、18:00-22:39(食材無くなり次第閉店)
定休日:火曜日
駐車場:なし(すぐ横にコインパーキングあり)
クレジットカード払い:不可(食券制)
JR環状線の福島駅からであれば徒歩5分の距離です。
P.S. 大阪で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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