才谷梅太郎(さいだに うめたろう)。坂本龍馬の偽名の1つとされるその名前を店名にした鰹丼専門店は、坂本龍馬の出身地・土佐から離れた神戸三宮で営業を開始して今年で15年目を迎えています。かつては駅直結の地下街・サンチカや北野坂でもお店を営業していましたが、これらのお店は令和3年3月で閉店。代わって今は三宮センター街に沿ったセンタープラザの地下1階で営業を続けています。
その才谷梅太郎で提供される高知県産カツオを丼にしたメニューがヤバいと聞いて、とある週末のお昼時にお店を訪問。久しぶりの鰹にテンションを上げながら、駅から地下街に降りてお店に向かって行くと…
鰹たたき丼と鰹カツ丼がメニューの中心…神戸の鰹丼専門店・才谷梅太郎はこんなお店
才谷梅太郎はセンタープラザの西側、以前訪問した長田本庄軒の2軒隣にありました。どことなくちょい呑み居酒屋のような雰囲気があるレイアウトのお店にはL字型のカウンター席が15脚と、お店の隅に4人掛けのテーブル席が1卓あります。僕がお店に到着したとき(土曜日の13時頃)は満席状態で、僕の前に3〜4人の先客がいましたが、ちょうどお客さんが数名食べ終えて出て行くところだったので、数分の待ち時間で入店できました。
入店の前に、お店の前に設置されている券売機で食券を購入します。メニューは鰹たたき丼と鰹カツ丼を基本として、それらにアレンジを加えた丼・定食を中心に数種類。かつおのたたきとカツの両方を楽しめるたたきカツミックス丼がお店のおすすめで、さらにハランボと呼ばれる脂が乗ったお腹の部位のフライを乗せたトリプルミックス丼なるものも新メニューとして売り出し中でした。
ただ、券売機の張り紙を見るに、全メニューに卵が使われているようですね。卵アレルギーの人は要注意です。でも、揚げ物はともかく、鰹のたたきにも卵を使うんでしょうかね?ちょっと疑問に感じながら、鰹たたき丼(大)のボタンをポチりと押したのでした。
さて、お店のカウンターを仕切るパーティションにはこんな張り紙がされています。なるほど、才谷梅太郎では鰹出汁がお茶代わりとして自由に飲めるんですね。なら早速…
ちょっと奥に入ったところにある電子ジャーからお出汁をいただきましょうか。でも、無料だからってグビグビ飲みすぎてしまうと、食べる前に身も心も満足してしまうので気をつけなければいけません…
鰹たたき丼:高知の伝統調味料で食すかつおのたたきは、見た目に反して…
さて、席についてから待つこと約5分、才谷梅太郎の看板メニューの1つである鰹たたき丼が目の前に着丼となりました。お値段は並 750円から150円upの税込 900円。実物はこちら…
丼の縁ギリギリの辺りに鰹のたたきがちらっと見えて、その上に山盛りの生玉ねぎのスライス、頂上に刻み海苔がトッピング。見た目のボリューム感は文句なしですね。そして…
丼の隅に温泉卵が1つ落としてありました。券売機に貼ってあった「卵」って、このことだったんですね。これなら、卵アレルギーで食べられない人も、注文の時に店員さんに除去をお願いすれば大丈夫だと思います。
では、早速上の玉ねぎから食べ進めていきましょう…生玉ねぎスライスには白胡麻風味の醤油ダレがかかっていて、冷たくシャキシャキの玉ねぎと胡麻のコクがクセになって、夏バテ食傷気味の身体でもサラダ感覚でスイスイ食べられます。で、この玉ねぎをある程度消費して…
その下に敷いてある鰹のたたきとご対面。表面が香ばしく、中は鰹独特の濃厚で力強い味…たまりませんなぁ。この食べ方を最初に考えた人って天才すぎません?でも、ちょっと調べてみると、鰹のたたきの誕生は偶然の産物だったみたいです。土佐藩の藩主・山内一豊が鰹のたたき誕生に一枚噛んでいるという説が有力なようですけどね…
トッピングの玉ねぎスライスをほぼ食べきったところ。もしかして「どうせ鰹のたたきがちょっとしかないんじゃないの?」と思ってませんでした?そんなあなたも上の画像を見れば納得ですよね。鰹のたたき、丼の表面にギッシリです。数えたら20枚くらいはありましたかね。これでお値段 900円ですから、もはや神コスパと言えるんじゃないでしょうか?
さて、あなたは普段、鰹のたたきの味付けをどうしてますか?やっぱりニンニクですか?ニンニク、いいですよね?僕はいつも鰹のたたきにはおろしニンニクをたっぷりつけて食べるのですが…僕と同じニンニク派の人にはちょっと悲しいお知らせが。才谷梅太郎にはニンニクは置いてません。代わりに置いてあるのがこちら…
土佐ぬたと書いてある緑色の調味料。にんにくの葉を使った高知伝統の酢味噌らしいんですが、試してみるとこいつもなかなか…ニンニク独特の臭いはしないんですが、ねっとりとした舌触りで鰹のたたきにしっかりと絡み、でも見た目に反して味はしつこくなく、嫌味のない甘酸っぱさで食後感スッキリ。おろしニンニクとは全く異なる味付けなので、ニンニク好きさんはちょっとガッカリかもしれませんが、こんな調味料が高知にはあると知れて僕はラッキーだったな…
で、最後は鰹出汁でお茶漬けにして…鰹出汁で鰹の身が半レア状態になって、たたきとは違った身の食感が楽しめるんですよね。こうして残ったご飯と一緒にサラサラと胃袋に流し込んで完食。想像以上に鰹のたたきが入っていて、僕はこの鰹たたき丼に大満足ですね。「もうしばらくは鰹のたたきを食べなくていいかな…」って思えるくらい、この一杯で胃袋も心も満たされました。
ビジネスマンのランチに最適!才谷梅太郎へのアクセスは、最寄り駅の阪急電鉄・神戸三宮駅から徒歩6分
こんな感じの才谷梅太郎、ファーストフード的なところがあって手短に食事を終えられるので、スケジュールがタイトな時のランチにも重宝しそうです。特にビジネスマンの1人ランチには最適じゃないでしょうか。特に三宮駅周辺で働くビジネスマンは、ぜひ一度試してみてください。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
JR神戸線・三ノ宮駅からだと徒歩7分で行けます。
P.S. 兵庫で美味しい和食をお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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