渋谷にも支店を開いたピンクのカオマンガイ…バンコクの本店はどんな所?

By 大堀 僚介

タイ料理が好きで頻繁に食べに行っている人なら、「ピンクのカオマンガイ」という言葉をどこかで聞いたことがあるのではないかと思います。「ピンクのカオマンガイ」とは…

ラーン・ガイトーン・プラトゥーナム|ピンクのカオマンガイとして親しまれ、渋谷にも支店を出したカオマンガイの名店…バンコクにある本店はどんな所?

バンコクにあるカオマンガイの名店「ラーン・ガイトーン・プラトゥーナム」のことを指します。ここでピンク色のカオマンガイを売っている…というわけではなく、お店のシンボルカラーがピンク色なので「ピンクのカオマンガイ」と呼ばれるようになりました。2018年にはミシュランのビブグルマンにも選ばれ、バンコク都内にもセントラルワールド向かいの商業施設「ザ・マーケット・バンコク」内や、BTSプルンチット駅直結のショッピングモール・セントラルエンバシー内のフードコート「イータイ」などにも出店しています。

その「ピンクのカオマンガイ」がタイ料理好き日本人の間であまりに人気なので、なんと遠く離れた日本に支店ができてしまったのです。2014年に東京の渋谷に最初の支店ができ、西新橋や大阪の難波、福岡の博多にも一時期店舗がありました(現在はもう閉店しています)。

そんな海外に店舗をつくるほどの「ピンクのカオマンガイ」、バンコクにある本店はどんな所かというと…

バンコクの中心部にある伊勢丹から徒歩5分ほど。行き方は北の運河を渡ってペチャブリ通りを右折し、交差点から50mほど歩きます。1960年に屋台で始まった「ピンクのカオマンガイ」は、バンコクの発展とともに現在の場所に店舗を構えて営業を開始。以来、ずっと同じ場所で60年ほど営業を続けてています(一時期「移転した」との情報が流れましたが、2019年10月現在同じ場所での営業を確認しています)。

ピンクのカオマンガイ店内

海外に支店をつくるほどの店なので、どんなに繁盛して大きな店になっているのかと思いきや、実態はどこにでもある普通の街食堂。店員さんのシャツがピンクで揃えられている以外に、気取ったところはどこにもありません。ただ、繁盛ぶりは半端ではなく、常に店の前に入店待ちのお客さんが並んでいます。

ピンクのカオマンガイ店内2

ラーン・ガイトーン・プラトゥーナムのカオマンガイは他店とどこが違うのか?

さて、「さっきからカオマンガイって言ってるけど、一体何のこと?」と感じている人のために、ちょっと説明を入れますね。カオマンガイとは、鶏の茹で汁で炊いたご飯の上に、茹でた鶏肉を乗せただけのシンプルな屋台料理。中国・海南島出身の華僑が作った「海南チキンライス」が原型とされていて、タイだけでなくマレーシア、シンガポールでも同じような料理が広まっています。

そのタイバージョンとも言えるカオマンガイ。「ピンクのカオマンガイ」では、並盛りがお値段40バーツでいただくことができます…

ラーン・ガイトーン・プラトゥーナムのカオマンガイ

ここのカオマンガイの特徴として、まずトッピングされた鶏肉がツヤツヤしていることが挙げられます。画像ではうまく伝わるかどうかわかりませんが、表面がテカテカと光っていて、見るからにコラーゲンたっぷり!という印象を受けます。

ラーン・ガイトーン・プラトゥーナムのカオマンガイ実食

このカオマンガイ、通常「ナムチム」というタレをつけて食べるのですが、このタレを他店との違いに挙げる人が多いのです。タオチオというタイの味噌をベースに、各店それぞれアレンジを加えてオリジナルのタレを作っていきます。調理法がシンプルであるが故に、ソースのレシピが味の大部分を決めてしまうと言っても過言ではありません。

で、そのタレですが、「ピンクのカオマンガイ」のタレは他店と比べて非常にマイルドなんです。他店ではだいたいナムチムに唐辛子や生姜をたっぷりと入れて辛めに作っているのですが、ここのタレには辛味成分が圧倒的に少なく、その分鶏肉やご飯のそのままの味を楽しめるというわけです。辛いものが苦手な人にも食べやすく、ここが日本人の間で人気になった理由の1つではないかと思います。

ラーン・ガイトーン・プラトゥーナム本店のその他のメニュー

ちょっと余談ですが、「ピンクのカオマンガイ」本店と高級フードコート内の支店では、メニューも値段も少し違います。本店のメニューは街食堂らしくシンプル(画像参照)なのに対して、フードコート内の支店は揚げ鶏を乗せた「トート」やオリジナルジュースなど、本店にはないメニューがいくつかあります。機会があれば食べ比べてみるのもいいかもしれません。

実は、もう日本ではピンクのカオマンガイは食べられません。その悲しい理由は…

ここで話を冒頭に戻します。「ピンクのカオマンガイ」は渋谷に支店を出したのを皮切りに、大阪や福岡にも店舗を出店しました。でも、現在大阪や福岡の店舗は閉店していますし、営業を続けている渋谷のお店も本店との提携を解消しています。つまり、今はもう「ピンクのカオマンガイ」と同じ味を日本で食べることはできません。

その理由は「本店と同じ味が出せなかったから」。バンコクと日本では水も鶏も違います。ただレシピが同じだからといって、必ずしも同じ味になるわけではないんですね。日本に住む僕たちとしては残念な話ですが、日本の職人さんに通じる店長の味へのこだわりには敬意を表するに値します。

やっぱりバンコクに行くっきゃない!ピンクのカオマンガイ本店へのアクセスは、BTSチットロム駅から徒歩10分

それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…

ラーン・ガイトーン・プラトゥーナム

ラーン・ガイトーン・プラトゥーナム
住所:1091/388 Soi Phetchaburi, Makkasan, Ratchathewi, Bangkok
電話番号:02-252-6325
営業時間:5:30-14:30、17:00-翌4:00
定休日:なし

P.S. カオマンガイと並んで日本人に人気のタイ料理・ガパオライス 。本場バンコクでは、ガパオライス の食べ方に様々なアレンジが加えられているようです…

This entry was posted in フード, タイ, バンコク
大堀 僚介

学生時代からバックパッカーとして、主に東南アジア諸国を歩きまわる。これまでの訪問国数は20カ国以上。現在も出張を口実に国内外へ旅行して、ローカルフードを食べ歩くのを趣味としている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です