かつて「大阪には美味しいラーメン屋がない」と言われていた時代から数少ない人気店として活躍してきた、豊中麺哲を中心とする麺哲(めんてつ)グループ。その麺哲グループでは、毎年春と夏に期間限定メニューの「山」「盛り」を提供していて、毎年春と夏にはこれらのメニューを目当てに多くのお客さんが集まるようになります。
今回僕は、それらの季節限定メニューのうち「山」をターゲットに大阪・お初天神にある大阪麺哲を訪問することにしたのですが、訪店にあたって1つ困ったことがあったんです。それは…
豊中麺哲よりもラーメンメニューが増えた…大阪麺哲はこんなお店
麺哲の公式ブログをずっとチェックしていたのですが、いつからいつまで「山」が提供されるのか書かれていなかったんですよね。なので「山」が食べられるかどうか、実際にお店に行かないとわからなかったのです。そんなわけで、「そろそろかなぁ…」と3月に入ってからずっと行くべきかどうか悩んだ挙句に訪店を見送る日々が続いていたのですが、4月に入ると「さすがにもうやってるはずだよな…」と思い直して、とある週末のランチタイムに行ってみたというわけです。
で、結果はどうだったかというと…
「山」ありました!よかった〜。お値段は並で税込1300円(大盛り「大山」 税込1500円)とやや高めではありますが、そんなことは美味しいラーメンが食べられれば一瞬でチャラになってしまいますよね。
それはさておき、この券売機を見ると、豊中麺哲と比べてラーメンのメニューが増えているのがわかります。共通メニューの醤油、肉醤油にワンタントッピングバージョンが加わって、さらに醤油味から塩味への変更も可能に…豊中の店では限定メニュー扱いだった塩ラーメンがレギュラーメニュー化されたのは、麺哲ファンにとっては嬉しいことですよね。ちなみに、大阪麺哲では豊中の店と味を少し変えているようです。同じ醤油ラーメンを注文しても、2つの店舗で味の違いを感じられるかもしれません…
大阪麺哲のメニュー例(値段は税込)
- 醤油 850円
- 醤油ワンタン 1100円
- 肉醤油 1200円
- 肉醤油ワンタン 1450円
- 塩味変更 各ラーメン代+100円
- ごはん 200円
- あさりごはん 350円
山:これを目当てに毎年春を楽しみにする人多数…麺哲グループの期間限定人気メニューはどんな味がするのか?
大阪麺哲の店内にはカウンター席のみで客席が11席。その一番奥の席に座って、期間限定メニュー「山」の完成をじっと待ちます。食券を店員さんに手渡してから待つこと10分弱、目の前に運ばれた「山」はこんな感じでした…
冷たいスープの表面をとろろ(自然薯らしいです)が覆い、中央に卵黄がポトリ…言ってみれば、冷やしとろろ月見そばをラーメンで体現したような一杯になっています。
早速スープをレンゲですくって一口…とろろの下にある醤油出汁には節系の出汁がしっかり効いていて、目を瞑って口に入れたらそば出汁と勘違いしてしまいそうな「完コピ」に近い味。スープが冷たいということもありますが、普段僕たちが食べる醤油ラーメンのスープとは全然印象が違います。上にかかったとろろと相まって、ふわっとした口当たりと程よい甘味を含んだ「ゴクゴク飲める」スープになっています。
これに対する麺は、見た目にも手打ち蕎麦感がある中細のストレート平打ち麺。この麺、めっちゃコシが強いんですよね…昔ながらの蕎麦屋でこれほどのコシが強いそばを出す所ってあまりないと思いますし、その意味では近くの蕎麦屋で食べる冷やしとろろ月見そばともしっかり差別化がされています。とろろの効果でスープがしっかり麺に絡みますし、つるつるネバネバのとろろをまとった麺は喉越しもスルッと気持ち良いです。
そのまま食べすすめていって丼の底の方に箸を入れると、奥から刻みネギと細切りチャーシュー、漬け鶏のたたきが出てきました。これも一般的な冷やしとろろ月見そばとは違う所ですね。肉の量としてはそれほど多いわけではありませんが、最初からとろろ月見そばを想定して食べていた人にとっては、ちょっと嬉しいサプライズ。
そして本当は最後に残ったスープの中に白ごはんを投入して完食するらしいのですが、僕はこのご飯割をスルーしてしまって(券売機のところにちゃんと「ご飯割」って書いてあったのに…)、そのままスープを完飲して「ごちそうさま」となりました。麺哲グループの「山」、確かにリピートしたくなりますね。毎年これを楽しみにしている人が多いのも頷けます。
これ、今年はいつまで食べられるんだろう?できればお店のブログやSNSに情報出してほしいですね。まあ、仮に「山」のシーズンが終わったとしても、次は「盛り」が楽しめるはずなので、それもそれでいいんですけどね…
やっぱり店内ルールは結構厳しめ…大阪麺哲へのアクセスは、最寄り駅の大阪メトロ谷町線・東梅田駅から徒歩2分
こんな感じの大阪麺哲ですが、お店を利用するにあたって守るべき店内ルールがいくつか設定されています…
特に「替玉の決まり」なんか、結構厳しめですよね。正直言って、最初から完璧に守れる自信、僕にはありません。まあ、店内ルールが厳しいのは麺哲グループの「あるある」で、文言が柔らかい分他の店舗よりずっと感じはいいですよ。特に初めてお店を利用する場合には、これらのルールについても頭の隅に置いておきましょう。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
阪急電鉄・大阪梅田駅、JR大阪駅からだと徒歩7分で行けます。
P.S. 大阪で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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