東京で創業70年弱、東京都内で餃子と言えばここ!と言われるくらい有名になった、飯田橋の老舗中華料理店・餃子の店 おけ以(おけい)。ここの餃子は2018年から5年連続でミシュランガイドに掲載され、食べログの餃子百名店2021にも選出、さらにテレビ番組「マツコ&有吉 かりそめ天国」で紹介されるなど、メディアでの実績も輝かしいものばかり。当然、関西に住む僕の耳にもお店の評判が流れてきて、「これは一度行かねば…」となったわけです。
僕が餃子の店 おけ以を訪れたのは、とある金曜日の夕方5:30頃。近くの神楽坂飯店で肉かけチャーハンを食べた後、その日の〆として餃子を食べるべく、まっすぐお店に向かいました。神楽坂飯店から早稲田通り経由でお店まで徒歩5分。ネットの口コミ情報から多少の行列は覚悟していましたが、待ち時間はちょっと想定外でしたね…
想像以上に待ち時間が長め…餃子の店 おけ以はこんなお店
僕が餃子の店 おけ以に着いた時、店頭の行列は20人弱くらいだったでしょうか。ちょっと想定より行列が長かったですね。
などと、頭の中で後悔の念と自己弁護を繰り返しながら列の最後尾に並びます。
この状態から店内で餃子を食べ始めるまで、だいたい1時間半くらいかかりました。その内訳は、店に入るまでが約1時間。店内に入って餃子が運ばれてくるまでが約30分…といった感じです。僕の印象では、お客さんの回転もゆっくり目ですが、中華料理の割には料理が出てくるのもかなり遅めです。もしあなたが今後餃子の店 おけ以への訪店を考えているなら、想像以上に待たされる可能性があることは知っておくべきでしょう。
それにしても、なぜそんなに時間がかかるんでしょうね…理由の1つは、店内のお客さんのほとんどがビールを飲みながら結構ゆっくりすることでしょうか(ちなみに、食べログ情報だと餃子の店 おけ以の客席数は26席)。これは僕がお店にいた時間帯だけかもしれませんが、お客さんの半分以上はビールを片手に同伴者と談笑してました。まあ、餃子とビールですからね…そうしたい気持ちは僕もよくわかります。
もう1つの理由は、厨房では店内の人用の餃子だけでなく、お持ち帰り用の餃子もひたすら焼いていること。おけ以の餃子はもちろんお持ち帰りもできるんですが、この日は(そしておそらく毎日)すでに予約で一杯とのことでした。
僕の後ろに並んでいた人が途中で痺れを切らして「テイクアウトにしたい」と店員さんに申し出た結果、敢えなく撃沈の目に遭ってました。実際、お持ち帰り目的のお客さんも待ち時間中バンバン来てましたし、きっとテイクアウトの注文もものすごい数受けているんじゃないでしょうか。
おけ以のメニューをざっと眺めて、餃子が思ったより高額でちょっとヒヨる
まだ行列に並んでいる時に、店員さんが餃子の店 おけ以のメニューを渡してくれたのですが…
餃子1人前が650円という表記を見てちょっとヒヨりました。メニュー左下端にある「懐かしの中華そば」が税込730円ですから、このお店ではもう少しで餃子一皿がラーメンと肩を並べてしまうところまで来ているわけです。この価格帯だと、大阪の丸正餃子店や神戸のひょうたん餃子の時のように何人前かをまとめて注文しづらくなりますね。さらに、食べてみて「まずい」となったら…まあ、それでも毎日1300個売れるわけですから、ぎょうざの味についてはもう保証されたようなものでしょうけど。
ちなみに、店名に「餃子の店」とありますが、おけ以では餃子以外の一般的な中華料理メニューも注文できます。餃子1人前に一品料理とご飯をつけて、だいたい1人2000円前後の計算になりますかね。このお店をランチで普段使いにするのはちょっと厳しい印象ですが、このくらいの金額をポン!と払えるようになるのが漫画・美味しんぼの中のとんかつ屋さんが言っていた「僕たち庶民が目指すべきちょうど良い贅沢」なんでしょうね…
餃子の店 おけ以のその他のメニュー例(値段は税込)
- タンメン 730円
- 炒麺 730円
- ニラレバ 770円
- 玉子チャーハン 800円
- 麻婆豆腐 1280円
- 鶏唐揚げ 1380円
- エビチリ 1470円
餃子の店 おけ以の餃子は他の餃子とは確かに違う。その味の秘訣は…
それでは、今回僕が注文した餃子の店 おけ以の餃子をご紹介しましょう。普段なら最初から2〜3人前は注文するのですが、今回は連食ということもあって1人前での注文です…
見事な焼き色がついた羽根つきの餃子が6個で1人前。餃子1つの大きさは一般的な餃子よりも一回り大きく、ちょっと高めのお値段もこれで少し納得です。個人的には、この形を見て苫小牧にある味の大王 総本店で食べたキトビロ餃子を思い出しました。でも、やっぱり1人前だとやっぱり見た目も寂しいなぁ…
それはさておき、この餃子、おけ以ではまず味をつけずそのまま食べることを推奨しています。それに倣って1つパクリと口に入れてみると…餃子の皮は大きさを考えるとやや薄めかな。羽根のパリッとした食感と皮のプルッとした食感を一度に楽しむのは気持ちいいですね。
で、餃子を噛むと胡麻の香ばしい香りが口から鼻へ抜けていくんです。最初僕は「ごま油を使って焼いているんだろうな」と思ったのですが、違いました。実際は、皮にごま油を混ぜているようなんです。この胡麻の香りがたまりませんなぁ…昔京都の北京料理 盛華亭というお店で食べた胡麻入り餃子を思い出しましたね。そこの餃子は皮に白胡麻が練り込まれていて、胡麻粒が弾けた時にごまの香りがふわ〜っと香るようになっているのですが、おけ以の餃子は皮全体にごま油が含まれているので、いつ食べても胡麻の香りが口から鼻に広がるようになっています。
一方、この餃子の餡は豚バラ肉、白菜、ニラとオーソドックスな材料のみで作られています。でも、この餡も完成まで3日かかるということで、かなり手間がかかっているんです。味付けは生姜と塩胡椒、少量のうま味調味料のみ。他店の餃子より大きめに作られているので、その分豚肉の旨味がより強く感じられます。ニンニク不使用なので、人に会う前でも安心して食べられるのもいいですね。
で、残りの餃子を酢→胡椒追加(京都のマルシン飯店推奨の酢コショウ)→醤油追加→ラー油追加と味を段階的に変化させて1つづつ試してみたのですが、僕的には何もつけずにそのまま食べるのが一番おすすめかな…というわけで、最後の1個はそのまま何もつけずにパクリ。「もっと食べたいなぁ…」という気持ちを押し殺して、泣く泣くここで退店となりました。
こんな感じの餃子の店 おけ以の餃子、確かに他店にはない味付けの餃子は美味しかった。でも、これを目当てに1時間半並んでお値段 1人前650円なら、僕なら他のお店の餃子で我慢するかな…この味を焼きたてで楽しむには、時間効率的にテイクアウトをするのが一番賢いように感じました。あとは通販で取り寄せて自宅で焼くことができれば…かな。
通販やふるさと納税にも対応…餃子の店 おけ以へのアクセスは、最寄り駅のJR総武本線・飯田橋駅から徒歩4分
というわけで、最後に通販についてご紹介。餃子の店 おけ以の餃子は、山形県酒田市の酒田工場からAmazonや楽天の通販でお取り寄せできます。2023年版 日本一美味しい通販餃子ランキングで第2位に選出されたこの餃子は、冷凍餃子なので未開封+冷凍状態であれば賞味期限も1年間と十分。自宅の冷凍庫に入れておけば、ちょっと小腹が空いた時にミシュラン掲載の餃子がすぐに食べられます。
また、餃子の店 おけ以の餃子はふるさと納税でお取り寄せもできるので、条件さえ整えば実質タダ!下に商品購入用のリンクを貼っておくので、興味があればぜひご利用ください。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
東京都営地下鉄大江戸線・牛込神楽坂駅からだと徒歩11分で行けます。
コメントを残す