札幌のコーヒー好きなら誰もが知っている、「札幌でコーヒーと言えば…」的な名店・森彦(MORIHICO)。去年西11丁目にある系列カフェ・アトリエモリヒコをモーニングで利用した時に、「この次は本店に行ってみよう」と思ってたんですよね。今年もまた札幌に行く機会ができて、早速滞在中のスケジュールに訪店の予定を組みました。
ネットで調べると、森彦の本店があるのは札幌市内でも高級住宅地と呼ばれる円山公園の辺り。実際、最寄り駅からお店に向かって歩いてみると、JR札幌駅やすすきのからもアクセス良好な立地ながら、とっても落ち着いた雰囲気のある居心地の良い場所でした。
そんな閑静な住宅街をGoogleマップとにらめっこしながら通り過ぎて、しばらくすると甲子園球場のように全体を緑で覆われた、ジブリの世界に出てくるような不思議な建物が遠くから近づいてきます。その独特な外観の建物が、今回の目的地・森彦本店です…
一人でボーッとするのに最適な古民家カフェ…森彦本店はこんなお店
僕が森彦本店に到着したとある日曜日の午後3時過ぎ、店頭では3人の先客がベンチに座って入店待ちをしていました。周囲のほっこりした環境もあってか、都会の人気ラーメン店に並ぶような緊迫感は全く感じられません。本当にのんびりと、その待ち時間も一緒に楽しむ…みたいな感じでしたね。僕も記名帳に名前を書いて、お店の周辺をふらふらとしながら待つこと約10分、店内から女性店員さんが出てきて店内に招き入れてくれました。
お店は戦後すぐに建てられた木造家屋をセルフリノベーションして利用している古民家カフェで、1階と2階合わせて客席数は全部で16席ありました。僕は階段を上がってすぐの2階席に案内されたのですが、ちょうどその横が吹き抜けになっていて、店員さんがドリップコーヒーを淹れるところを上から見下ろすような感じになって趣深かったですね…
店内の照明はやや暗めに設定されていて、ダークブラウンの柱や梁とマッチしてすごく落ち着いたアンティークな雰囲気を醸し出しています。客層はカップルや若い女性が中心ですが、みんなそのお店の雰囲気に配慮してか、大声で話をするような人はいなくてとっても静かに過ごせました。ここは時間を気にせず一人でボーッとするには最適の場所ですね。残念ながら森彦本店は混雑時1時間制なのでそれほどゆっくりできないのですが、時間が許すのなら文庫本を持ち込んでコーヒー片手に読書なんて最高だと思います。
アイスコーヒーでこんなのあるのか?森彦本店の数量限定・水出し珈琲を一口飲んで衝撃が走る
今回僕が森彦本店で注文したのは、数量限定アイスコーヒーの水出し珈琲(お値段 700円+税)と、一番人気ケーキメニューのガトーフロマージュ(お値段 420円+税)。この場で告白すると、僕、ダッチコーヒー大好きなんです。メニューを開いてこの「水出し珈琲」の文字が目に飛び込んできた瞬間、「これだ!」と思いましたね。午後遅めの時間の訪店だったので売り切れの可能性もあったのですが、まだ残っていてよかったぁ〜
注文してから待つこと約5分、目の前に運ばれてきたアイスコーヒーとチーズケーキはこんな感じ。どちらも見栄えはオーソドックスというか、最近流行りのインスタ映えを狙った感じはないのですが…
この水出し珈琲を一口飲んで、本当に衝撃が走りました。このダッチコーヒー、めちゃくちゃフルーティーなんです。冗談抜きで「中にぶどうジュースでも入ってるのか?」と思いましたよ。それくらい芳醇な香りと程よい酸味が口から鼻に広がって、喉元を通り過ぎた後くらいから珈琲らしい苦味がじんわりとやってきます。
10時間かけて純良成分のみ抽出したというこの水出し珈琲…メニューには「ちょっとお酒が入っている?と思わせる特別な口当たり」と書いてありますが、お酒で表現するなら赤ワインですね。でも「ちょっと」どころじゃないですよ。香りだけなら本当に赤ワインとタメ張れます。あまりにもこのコーヒーの風味に驚いたんで、僕、お店を出る時にこのコーヒーで使われた豆を衝動買いしちゃいました。冷静に考えると、我が家にはダッチコーヒーを淹れる設備はないし、豆の挽き方や淹れ方も聞いてないし、そもそも使う水も北海道と関西では全然水質が違うだろうし…ということで、これと同じ味を自宅で再現!なんてできるわけないんですけどね…
それくらいこの水出し珈琲に衝撃を受けたんで「もう一杯おかわり!」といきたかったのですが、水出し珈琲と並列して「本店限定」と書かれているスペシャルブレンド・森の雫も同じように気になっていて、2杯目はホットで森の雫を注文。こちらは水出し珈琲と比べるとすっきりした味わいで、香ばしさと程よい苦味の中にほんのり甘味が感じられます。
香りがすごく上品で、かつ舌に余韻を残さずスーッと消えていく感じのコーヒーなので、ついつい何度も口に運んであっという間にコーヒーカップが空になっちゃうんですよね。水出し珈琲とは個性が全然違いますが、こちらも何杯でもおかわりしたくなるヤバいやつでした。
これらコーヒー2杯で1時間弱過ごして森彦本店を退店。お値段的にはスタバよりもかなり高めの設定ですが、こんなすごい珈琲を楽しめるなら札幌のコーヒー好きの間で人気になるのも納得です。さすが食べログカフェ百名店を2021年〜2022年と2年連続で受賞しているだけのことはありますね。
それにしても、今回飲んだダッチコーヒーは他の森彦系列店でも注文できるんでしょうか?確か去年アトリエモリヒコに行った時は、ダッチコーヒーはメニューになかったような気がしたんですが…お店のウェブサイトによると、令和5年9月現在札幌と旭川に系列店が全部で11店舗あるようです。あなたもダッチコーヒー好きなら、森彦の系列店近くに行く機会があれば無理矢理にでも時間を作ってお店に突入してみてください!
【おまけ】今回あまりにもコーヒーが凄すぎて、残念ながらおまけ扱いになってしまったガトーショコラ。生地がきめ細かくふわっとしていて、ちょっとスフレっぽい食感になっています。甘味もチーズのコクも控えめで、食感が爽やかなので食べ続けても全然飽きずにスイスイ胃袋に収まっていきます。このチーズケーキなら、多分ホールケーキを1人で食べても大丈夫でしょうね…
森彦本店のその他のメニュー例(値段は税別)
- ガトーショコラ 420円
- シブースト 480円
- パウンドケーキ(ショコラ、グリーンティ、マロン、オランジュ) 230円
- ブルーベリーチーズタルト 550円
- ショコラバナーヌシフォン 400円
- カフェオレ(ホット or アイス) 730円
- アールグレイ(ホット or アイス) 700円
注:ドリンクはテイクアウト可。タンブラー持参でお値段 30% offになります…
コーヒー豆のお持ち帰りや通販、ふるさと納税にも対応…森彦本店へのアクセスは、最寄り駅の札幌市営地下鉄東西線・円山公園駅から徒歩5分
こんな感じの森彦本店ではレジ横でコーヒー豆の販売をしているので、気に入った珈琲で使われたコーヒー豆をお持ち帰りすることができます。もし店頭で買いそびれても、オンラインショップでネット販売してるので通販でお取り寄せが可能。もちろんギフト対応もしているので、珈琲好きな知人への贈り物としても最適です。
さらに言うと、楽天を使えば森彦のコーヒー豆とドリップバッグのセットをふるさと納税で手に入れることができます。ふるさと納税なら条件を満たせば実質タダですから、森彦のコーヒー豆に興味があれば利用しない手はないですよね?
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
P.S. 北海道で素敵なcafeをお探しなら、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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