京都や大阪に負けず美味しい食べ物あふれる神戸。その神戸で、市民にソウルフードと称されるラーメンがあります。京都でも有名な第一旭の流れをくむ神戸の中華そば もっこす(もっこすとは熊本弁で「頑固者」「意地っ張り」といった意味)という名のお店で、現在創業40年超で直営店・フランチャイズ店を含めて兵庫県内に14店舗を展開し、神戸市の人気ラーメンランキングで常に上位に入ってくる名店です。
そのもっこすの総本店がある大倉山に、ある日のお昼過ぎに行ってみると…
店内の内装もメニューもシンプルなもっこす総本店…立ち食いスタイルでお客さんの回転が早いので、長蛇の行列も恐るべからず
今時のオシャレな感じとは程遠い朱色の大看板が目印のもっこす総本店。ランチタイムのピークをとうに過ぎた時間帯にも関わらず、店の前には5〜10人のお客さんが並んで途切れません。
待ち時間10分ちょっとで店内に入ると、目に見えるのは全く飾りっけのない朱色ベースの内装に、厨房と6人用の立ち食いテーブル席が3卓のみ。本当に余計なものが何もありません。さらに立ち食いなので、お客さんも長話せずにさっさと食べて外に出て行ってしまいます。
さて、もっこすではお店によって注文できるメニューが少しずつ変わってきますが、総本店で注文できるラーメンメニューは…
- 中華そば 850円
- チャーシューメン 1050円
- つけ麺 850円
の3種類(値段は税込、大盛り100円増し)。これまたシンプルなので、メニューを前に悩む必要がありません。この3種類の中から、この日の僕がオーダーしたのは…
チャーシューメン:丼を覆い尽くすほどの大量のチャーシューが圧巻!さて、そのお味はいかに?
やっぱりチャーシュー好きならチャーシューメン!ということで、まずは下の写真をご覧ください…
丼の表面がチャーシューで覆い尽くされて、中の麺やスープが全く見えません。チャーシューの枚数を数えてみたら、なんと20枚弱もありました。僕の記憶の中では京都の元祖ラーメン大栄のチャーシュー麺に匹敵する超絶ボリューム…僕の過去の記憶の中でもトップクラスの迫力です。
では、早速スープを一口。豚足と野菜を圧力鍋で煮込んで旨味を抽出したスープは、京都にある同系列の人気店・本家第一旭たかばし本店のスープより若干マイルドかな…それでも豚の旨味と醤油のキレは文句なしで、気づくとレンゲでひたすらスープをすすってしまいそうな中毒性を備えています。
これに対する麺は、表面がざらついたストレートな極細麺。博多のとんこつラーメンで使われるくらいの細麺で、やや硬めの茹で加減でプツッとした歯応えが特徴。スルスルとすすりやすく、こちらも気づいたら麺がなくなっていた…という感じの軽い麺。胃もたれしそうにないので、夜に呑んだ後の〆の一杯として最適です。
そしてもっこすの最大の特徴とも言える、テーブル備え付けの味変アイテム群。ニラ唐辛子やガーリックチップに加えて、角切りたくあんが取り放題。こんなの見たら、白ご飯を追加して次々と口に放り込みたくなるじゃないですか。
これらの味変アイテムの中で、僕が特におすすめするのが粉末状の焦がしガーリック。熊本ラーメンの代名詞とも言えるマー油に似た香ばしさと、食欲をそそるにんにくの香り…こいつが豚足醤油スープにどハマりで、感覚的にはスープの中毒性が3倍増くらいのインパクト。こりゃ、神戸市民にソウルフードと呼ばれるのもわかりますわ。普通のおろしニンニクでは楽しめないこの香ばしさ、今これを読んでいるあなたにもぜひ一度お店で試してみてもらいたいです。
お持ち帰りや通販にも対応中!神戸の中華そば もっこす総本店へのアクセスは、最寄り駅の神戸市営地下鉄・大倉山駅から徒歩1分
そんなもっこす総本店ですが、ラーメンのお持ち帰りや通販にも対応しています。通販ご利用の場合はお店のサイト内に通販専用ページがあるので、興味があればリンクをクリックしてみてください。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
神戸の中華そば もっこす総本店へは、神戸の中心地・三宮駅から地下鉄に乗り換えて2駅です。
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P.S. 神戸市民のソウルフードをアレンジした、こんな料理を提供するお店もあります…
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