2017年7月にオープンして以来、食べログのラーメンWEST百名店を2019年から4年連続で受賞中という、京都の西院エリアで今一番勢いのある麺屋さん田。店主の三田さんは以前当ブログでご紹介した吟醸ラーメン久保田の出身ですが、こちらは修行先とは違った鶏白湯を軸にして営業しているお店。その鶏白湯は元々久保田で限定メニューとして提供されていたものがベースになっているので、言ってみれば「吟醸ラーメン久保田で人気だった限定メニューがいつでも食べられるお店」といった感じでしょうか。
その麺屋さん田、最近テレビ番組「バナナマンのせっかくグルメ」で紹介されたことをきっかけに、今まで以上に盛り上がっているという噂が…そんなわけで、とある平日の開店時間を狙ってお店に行くプランを立てていたのですが…
平日のランチ前からなかなかの人だかり…麺屋さん田はこんなお店
この日はちょっと午前中の仕事が押してしまって、麺屋さん田に到着するのが少し遅くなってしまったんですよね。それでも、お店へ到着したのは開店時間を15分過ぎた頃なので、本格的なランチタイムはまだこれから…というところ。移動中は「まだビジネスマンのランチタイムにはなっていないし、大丈夫でしょ」とタカをくくっていたのですが…
実際にお店に到着すると、すでに店頭には5人の先客が短い行列を作っていました。店内にも待機客用の椅子が4脚あるので、この時点で9人の人が席に案内されるのを待っていたことになります。
この状態を見て、僕は率直にすごいな…と思いました。というのは、僕的には麺屋さん田の立地条件が決して良いものには思えないんですよね。最寄り駅から遠いし(西院駅かららーめん鶴武者までの距離の2倍以上!)、バス停がすぐ近くにあるわけでもないし、専用駐車場もないし…しかも、まだ本格的なランチタイムは始まっていないわけです。実際、僕の後からはスーツを着たビジネスマン客がゾロゾロと…平日のランチ前でこの状況ですから、特に週末のランチタイムに訪れる場合にはかなりの待ち時間を覚悟しておく必要がありそうです。
さて、麺屋さん田では、入店する前に食券を購入して行列に並ぶシステムになっています。券売機にあるメニューはこんな感じで…
僕は左上の目立つ位置にある「つけ麺 並」のボタンをポチり。他にもこの券売機には載っていないメニューがいくつかあるのですが、それらを注文する時は現金で対応してくれます。
食券を女性店員さんに手渡して列に戻り、待つこと約10分、予想より早く席に案内されました。麺屋さん田の客席数はカウンター席のみの全10席。そのお店を店主含めて3人のスタッフで切り盛りしていました。でも店員さんの1人が近くの人気店・ラーメン荘地球規模で考えろ ソラのTシャツを着ているのを発見。そういえばこのお兄さん、どこかで見たことがあるような気が…
名店の店主が「鶏白湯では京都No.1」と激賞!麺屋さん田の看板メニュー・つけ麺、実際食べてみてどう?
それはさておき、早速今回僕が麺屋さん田で注文したつけ麺 並(お値段 税込1000円)をご紹介しましょう。画像はこちら…
トッピングも含めて見た目は非常にシンプルで、インスタなどSNSで映える感じではありません。でも、吟醸ラーメン久保田の店主が「麺屋さん田の鶏白湯は京都No.1」と激賞しているという話もあり、このシンプルなつけ麺にどれだけの旨味が詰まっているのか、ものすごく気になるところです。
というわけで、まずはレンゲを手にとってつけ汁を一口…見た目は麺屋極鶏の鶏だくのようなドロドロ感を感じさせる色をしているんですが、実際にレンゲにすくうと見た目よりサラッとしています。口に入れた時もズシリと感じる重量感みたいなものはなくて、後味スッキリなので後半になっても胸焼けせずに普通に飲めてしまいます。でも鶏の旨味は十分過ぎるほどしっかり出ていて、加えて若干強めのカエシの塩分が舌をいい感じで刺激してくるので、ついつい次の一口を飲みたくなる衝動に駆られてしまいます。
これに対する麺は国産小麦使用の自家製中太ストレート麺。表面がツルッとしていてすすりやすく、そのまま食べると程よいコシがあって、小麦の香りがしっかりと口から鼻へ抜けていきます。つけ汁へ浸すのは麺の半分くらいがベストバランスかな…このくらいだと小麦の香りと鶏白湯の旨味が同じ比率で楽しめて、個人的には一番好きな味でした。つけ汁がドロドロし過ぎてない分、つけ汁と麺のバランスを調整しやすくなっていて、その点も個人的には好印象でしたね。
トッピングはしっとり鶏胸チャーシュー3枚と太めのメンマが3本。鶏胸チャーシューは一口サイズで、メンマもかなり柔らかめに煮込まれて食べやすくなっていて、京都らしく芸妓さんでも食べられそうな仕様になっています。でも、最近の他店の傾向を考えるとやっぱり華やかさには欠けるなぁ。オプションで何か華のあるトッピングを追加オーダーできるようになってもいいかもですね。
そして最後のスープ割りは、節系の香りが漂う魚介出汁。元々鶏の旨味が濃厚なので、多めにスープを注いでも大丈夫。魚介の旨味をガッツリ加えて、鶏+魚介のダブルスープのようにして一滴残さず完飲。味の好みは人それぞれなので断言はしませんが、鶏白湯で「京都No.1」と言われるだけのことはあるな…と率直に感じました。
【おまけ】今回のおまけは鶏チャーシュー丼(お値段 税込300円)。白ごはんの上にブロック状の鶏胸チャーシュー、刻み葱、海苔がトッピングされていて、その上から醤油ダレと唐辛子がかかっています。
デフォルトでピリ辛味なので食べられない人もいるかもですが(唐辛子抜きも可能とのこと)、鶏胸チャーシューがゴロゴロたっぷり入っていて肉感は十分。しかも、鶏胸チャーシューなので食後感が脂っこくなくすっきりしているんですよね。麺屋さん田のメニューにはチャーシューアドオンの選択肢がないので、肉を欲している時にはこの鶏チャーシュー丼の追加がおすすめ。300円の出費以上の満足感は確実に得られると思いますよ。
麺屋さん田のその他のメニュー例(値段は税込)
- らーめん 950円
- 担担まぜそば(並) 900円
- カレーつけ麺(並) 1000円
- カレーラーメン 950円
- ごはん 150円
- 半熟煮玉子 100円
- メンマ 200円
テイクアウトメニューもあり…麺屋さん田へのアクセスは、最寄り駅の阪急京都線・西院駅から徒歩13分
そんな麺屋さん田には、テイクアウトメニューも用意されています…
テイクアウトメニューはつけ麺、らーめん、担担まぜそばの3種類で、つけ麺とらーめんは自宅での調理用、担担まぜそばは調理前と調理後のものをどちらか選べます。この他、在庫があればカレーつけ麺もお持ち帰りできるそうな。お持ち帰り希望の時は、店員さんに気軽に声をかけてみてくださいな。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
お隣の西京極駅からだと徒歩14分の距離です。
P.S. 京都で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
コメントを残す