台湾まぜそばって、実は台湾ではなくて名古屋発祥なんだそうな…Wikipediaによると、2018年に名古屋の某ラーメン店が台湾系のラーメンを作ろうとして失敗。その失敗作から生まれたのが「台湾まぜそば」なんですって。
そんな意外な歴史を持つ台湾まぜそばですが、10年経った今では名古屋のローカルフードとして不動の地位を獲得し、徐々に周囲に勢力圏を拡大中。そして今、京都市内で台湾まぜそばが評判のお店ができたのだとか…
上桂の新鋭ラーメン店「コムギノキラメキ」:台湾まぜそばと鶏白湯の二本立てで京都・大阪に勢力拡大中
最近京都で有名なラーメングループは、その台湾まぜそばで人気急上昇中。コムギノキラメキは、京都市西部の上桂で営業する、キラメキグループの1店舗です。丸太町にある本店のキラメキノトリをはじめ、系列店そろって食べログやフードブログで高評価。最近では京都市内だけでなく、福知山や綾部、さらには大阪の吹田や高槻にまで勢力を伸ばしています。
コムギノキラメキの店内は客席、厨房含めて広くスペースがとられていて、ラーメン屋にありがちな窮屈な印象がありません。さらに奥へ目をやると、自家製の製麺所も併設されています。ガラス越しに中を見ることができますので、子供にも安心して食べさせることができますね。
口臭注意!にんにくとニラがたっぷり入った台湾まぜそば「直太朗」は、小ライスつきで750円
今回3つのメインメニューからオーダーしたのは、話題の台湾まぜそば「直太朗」750円(ご飯付き)。店の入り口で食券を購入するシステム。同じ値段で麺の量を小・並・大の3段階に指定できるので、大食いさんも女性もきっと満足できます。
注文してから、待つこと約15分…大きな丼に入ったまぜそばと、手のひらサイズの白いご飯が運ばれてきました。まぜそばの具材は豚のミンチ、卵黄、ニラ、ネギ、にんにく、刻み海苔、魚粉…見るからに精力つきそうな具材です。
これを、箸とレンゲを使ってひたすら混ぜ混ぜします…
自家製の極太麺は食べ応え十分。その麺にねっとり絡まったタレは、卵黄と相まって思ったよりマイルドな味です。辛さが物足りない!という場合には、備え付けのペッパーやラー油などで、お好みの味付けに調味できます。
麺を食べ終わったところで半ライス(追い飯)の出番!これを丼の中に放り込んで、残ったタレと混ぜ混ぜして、混ぜご飯にしていただきます(ビジュアルがよろしくないので、画像は省略)。
混ぜご飯も十分堪能して完食!しましたが、1つ問題が…自分でもよくわかるくらい、にんにくやニラで口臭がキツくなってしまったのです。これから電車に乗るのに…周りのみなさん、ごめんなさい。
コムギノキラメキのもう1つの定番メニュー「鶏白湯ラーメン」を食す
コムギノキラメキには、台湾まぜそば以外にも多くのお客さんを魅了する人気メニューがあります。それがこの鶏白湯ラーメン。鶏白湯ラーメンには醤油と塩の2種類があるのですが、こちらは鶏白湯ラーメン醤油の方。塩の方は後日レポートしたいと思います…
白濁したスープは、見るからに濃厚そうですね。麺はまぜそばより細めの中太麺。器を覆うほど大きなチャーシューも印象的です。
スープは見た目に違わず濃厚で、しっかりと鶏の風味が感じられ、その後塩味が舌の左右両側に広がる感じ。と同時に、舌の上に何やら粉末状のものをザラッと残し、その濃厚さをさらにアピールしながら喉を通っていきます。
この粉末状のものが麺にもしっかりからむので、麺をすすると口の中が小麦の香りと濃厚な鶏の風味で満たされます。奥の製麺所で作られた自家製麺はコシがあって歯ごたえも良く、強いスープに負けずに力強い食感を支えています。これはハマる人はハマると思いますね。
コムギノキラメキが提供する第2のまぜそば「小麦のチカラ」:とにかくガッツリいきたい人におすすめ…極太麺をワシワシと頬張り、口全体で小麦を感じるべし!
台湾まぜそばと鶏白湯…コムギノキラメキの2大メニューの次にご紹介するのが、第2のまぜそばメニュー「小麦のチカラ」 850円。台湾まぜそばとは違って背脂系のまぜそばで、よりボリューミーでガッツリ系のまぜそばです…
このまぜそばでは、同じ値段850円で麺の量を最高500gまで増量できます。山盛りの麺の上には大量のもやしとメンマ、豚の角煮ほどもある肉の塊がトッピング。デカ盛り店のメガ級のボリュームに及びませんが、一般人なら食べきれるかどうか不安になるくらいの量は確実にあります。とにかくガッツリいきたい時にはおすすめ。にんにくはお好みにより抜きにもできますのでご安心を。
麺の量を店員に伝えたら、あとは修験者のようにワシワシと麺を貪り食う…このまぜそばはそんなイメージがぴったり当てはまります。極太でコシのある自家製麺を咀嚼して口いっぱいで小麦を感じ、テーブルにあるスパイスで味変を楽しみながら満腹までの道のりを楽しんでください。もちろんにんにく抜きにしない場合には、帰り道にご注意を…
キラメキ冷やし担々麺スペシャル:味だけでなく見た目も楽しめる2019年夏限定の一杯
コムギノキラメキでは、標準メニューのまぜそばと鶏白湯ラーメン以外にも、季節限定で特別メニューを提供しています。
4回目に訪店した2019年7月末には、夏の季節限定メニューの定番・担々麺が始まっていました。8/31までの限定なので、興味があればお早めに…
こちらがその「キラメキ冷やし担々麺」。温玉とチーズをトッピングするスペシャルバージョンでお値段1000円ちょうどです。
練りゴマ由来の白いスープにラー油の赤、刻みネギの緑に肉味噌の茶色…ご覧のように色彩的に華やかな担々麺で、一瞬食べるのをためらってしまうほど。中華というよりイタリアンな印象すら感じます。
食べ崩してしまうのをちょっともったいないと思いながらも実食。麺は鶏白湯と同じものでしょうか。混ぜそばと比較すると細めですが、麺のコシは相変わらずです。スープは思ったよりマイルドで、練りゴマの粘土を軽く感じます。辛味がそれほど強くないのは、トッピングの温玉とチーズのおかげでしょうか?辛いのが苦手な人でも食べられそうな感じです。
そして、ツルツル麺をすする所々で当たるナッツと玉ねぎが食感のアクセントになっています。味もさることながら、視覚的・触覚的にもいろいろ楽しめる一杯になっています。
あなたはガッツリまぜそば派?それともしっとり濃厚鶏白湯派?コムギノキラメキへは阪急嵐山線の上桂駅から徒歩7分
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
コムギノキラメキ〈小麦〉 (ラーメン / 上桂駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
住所:京都府京都市西京区上桂前田町51-1
電話番号:075-874-4411
営業時間:11:00-23:00(22:30 LO)
定休日:不定休
駐車場:店の敷地内に10台程度分あり
クレジットカード払い:不可(食券制)
阪急嵐山線の上桂駅から徒歩7分。駐車スペースも十分あるので、車で来る時も便利ですね。
P.S. 京都で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄ってみてください…
P.P.S. コムギノキラメキの近くには、こんなお店もあります…
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