大阪の下町歓楽街・十三にある人気ラーメン店・中華そば桐麺 総本店に行ってきました。桐麺というお店は本店が神崎川に本店があって、今回ご紹介する十三のお店は本店近くの「桐ちゃん製麺」と合わせて本店を支えていた存在でした。ところが令和5年7月末、創業者が桐麺ブランド3店舗を一斉に閉店すると決断。食べログラーメンWEST百名店の常連であった桐麺の味が今後二度と楽しめなくなるという、大阪のラーメンファンにとってはものすごく悲しいニュースが流れたのでした。
幸い、その後お店を引き継いでくれる人が現れて、十三の店舗だけが残って新しい店名「中華そば桐麺 総本店」として再出発することになりました。その再出発を果たしたお店の様子が気になって、とある週末の開店前を狙って十三まで行ってきたのですが…
開店時間の30分前まで並ぶべからず!中華そば桐麺 総本店の行列への並び方を解説
僕がこの日に中華そば桐麺 総本店に到着したのは朝の10時過ぎ。この時点で店頭には誰もいませんでした。というわけで、開店1時間前に訪店すればポールポジションを楽々ゲット!と思っちゃいそうですが、実はそうではありません。この時間帯にはすでに何人かがお店の近くまで来ていて、より良いポジションを虎視眈々と狙っているんです…
この立て看板の通り、中華そば桐麺 総本店は開店時間の30分前まで店頭に並ぶのを禁止しています。10:25くらいになると、ジャスト・オン・タイムで行列に並ぼうとするお客さん同士の牽制が始まって面白かったですね。チラチラと他の人の動きを気にしながら、できるだけ前のポジションを獲ろうとしていて…そして10:30になると、お店の全方向から一斉に人が集まり出して、あっという間に20人くらいの行列ができてしまいました。幸い僕は前から5番目のポジションをゲットできて、開店と同時に一巡目での入店が確約されました。
店内にはカウンター席が7+2で、中華そば桐麺 総本店の総席数は9席。行列の先頭から10番目の人からは店員さんから番号札を受け取り、食券を購入してから列に並び直すことになります。番号札を手に入れた後は一旦お店を離れても構いませんが、番号を呼ばれるまでにお店に戻れないと列の最後尾へ後回しになってしまいます。また、呼ばれてから30分以上戻らなかった時は番号札が無効になってしまうので、その点にも注意が必要です。
桐玉:閉店前の桐麺時代から続く、中華そば桐麺 総本店の名物メニュー…実際食べてみてどうだった?
今回僕が中華そば桐麺 総本店で注文したのは、桐麺の閉店リニューアル前から続く名物メニューの桐玉(お値段 税込1000円)。同じ値段で温麺と冷麺のどちらかを選択できるのと、麺を1.5玉まで増量することも可能です…
入店してから待つこと10分弱、目の前に運ばれてきた桐玉はこんな感じ。今回僕は冷麺+麺増量1.5玉で注文しています。それにしても、麺と卵黄だけのこの上なくシンプルなビジュアル…我が国・日本の国旗「日の丸」を連想してしまうのは僕だけでしょうか?
その日の丸を箸で崩してしまうのはなんと罰当たりな…と心の隅で思いながらも、まずは麺だけを数本口の中に入れてみると…冷麺ではありますが剛麺というわけではなく、程よいコシともちもち感、そして豊かな小麦の香りと喉越しの良さが高いレベルで共存した唯一無二の麺になっています。どう考えても麺が美味くないと成立しないメニューですから麺が「まずい」わけないのですが、このシンプルな見た目から伝わってくる麺への自信と覚悟がすごいですね。SNS映えを狙ったただのイロモノで終わらず、数多のリピーターを生み出したのがよくわかる出来栄えです。
この丼の底の方には昆布出汁ベースのタレが潜んでいて、底の方にある麺を引っ張り出して食べてみると、今流行りの昆布つけ麺のような感じでジワる出汁感を全身で感じることができます。昆布出汁で食す麺は、京都のらぁ麺とうひちで食べた鶏醤油つけそば以来だなぁ…個人的な好みで言えばちょっと塩分がキツめに感じましたが、まあそれくらいはご愛嬌。
さらにこの麺に…
卵黄をつぶしてまったり濃厚なコクを麺に加えたり…
桐玉専用の自家製出汁醤油で魚介風味をアドオンして食べることも可能。正直、麺1.5玉では全ての味を試すのに全然足りません。そんな中、特に最後の出汁醤油のためにある程度の量の麺を残しておく方がいいですね。昆布のグルタミン酸と出汁醤油のイノシン酸、この2つの旨み成分のコラボは控えめに言っても最高です。
こんな感じの中華そば桐麺 総本店の名物メニュー・桐玉、4通りの食べ方のそれぞれをもっと楽しみたくて、逆の意味で物足りなさを感じる一杯でした。胃袋にまだまだ余裕があったので、後ろにお客さんが控えていなければ追加でもう一杯分食券を買ってしまおうか?と思ったくらい。大阪のラーメン好きが何度でもリピートしたくなるのがよくわかります。桐麺の味を十三に残すことができたのは、大阪のラーメンファンにとって大吉報であることに間違いありません。
中華そば桐麺 総本店のその他のメニュー例(値段は税込)
- こってりつけめん 1000円
- あっさり塩つけめん 1000円
- 濃厚カレーラーメン 1000円
- まぜ麺Z 950円
- TSW(鶏魚割) 950円
- こってり醤油らーめん 950円
- あっさり醤油らーめん 880円
創業者は兵庫県加西市で新店舗・Ramen Dream 桐麺をオープン!中華そば桐麺 総本店へのアクセスは、最寄り駅の阪急電鉄・十三駅から徒歩3分
こんな感じで、十三で無事生き残りを果たした中華そば桐麺 総本店ですが、その一方で創業者の方はどうなったのかというと、兵庫県加西市で新たにRamen Dream 桐麺というお店をオープンさせました。Ramen Dream 桐麺のインスタを見ると、お店を開くのが週に3日のみ、そして記名制で先着50組に達すると受付終了という、めちゃくちゃ訪店のハードルが高いお店になっています。場所は北条鉄道というローカル鉄道の終着駅・北条町駅から徒歩約13分。もしあなたが桐麺のファンであれば、一度気合を入れて加西の新店舗に行ってみるのもいいと思います。
それでは、お店の詳細です…
中華そば桐麺 総本店 5点満点中
住所:〒532-0024 大阪府大阪市淀川区十三本町2丁目1−6
電話番号:050-5600-5664
営業時間:11:00-15:00、18:00-21:00
定休日:無休
駐車場:なし
クレジットカード払い:不可(食券制)
P.S. 大阪で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
コメントを残す