グリル一平と言えば、神戸名物のビフカツで常に人気ランキング上位をキープする1952年創業の老舗洋食店。その本店は新開地にあって、現在三代目シェフがお店を切り盛り。さらにその息子さん達がそれぞれお店を任されて、より人通りの多い三宮と元町でもお店を営業しています。
今回はそのうちの1店舗・グリル一平 三宮店へ、本店では食べられないあるメニューをターゲットに訪問。神戸の中心地にある人気洋食店に、開店時間直後に到着すると…
新開地本店を凌ぐ長蛇の行列が…グリル一平 三宮店の気になる待ち時間は?
僕がグリル一平 三宮店に到着した時には、お店の外に6人の先客が並んでいました。店内のレジ側でも4人のお客さんが座って待っているのが見えたので、開店時間直後で入店待ちの行列は10人。食べログ情報では店内の客席数は34席とありますので、単純計算で開店時間に並んでいた人は40人以上!という計算になりますね。
もちろん、この後も僕の後ろにも次々と人が並んでいきます。ものの数分で店外に20名近くのお客さんが並ぶ状態となり、周囲の状況から思いっきり浮きまくった異次元世界が完成。その行列ができる勢いは、新開地の本店の行列を凌ぐと言っても過言ではないでしょう。
この状態から僕が店内に案内されるまでの待ち時間は約20分。中にカウンター席が4脚あり、お一人様特権発動で少し早めに席に案内してもらえました。店員さんは厨房内に4名とフロアスタッフが3名。新開地本店と変わらず非常にテキパキと仕事をされている印象ですが、開店直後ということもあってこの日の待ち時間はちょっと長めでしたね。
天然有頭エビフライ:新開地本店にはないオリジナルメニューは、東京の名洋食店・レストラン七條直伝の味
さて、それでは早速、この日のターゲットである天然有頭エビフライ(お値段 税込2200円)をご紹介しましょう。このエビフライはグリル一平 三宮店のシェフの修行先である東京のレストラン七條直伝のメニューで、残念ながら新開地本店では食べられません…
長さが20cmはあろうか、という大きな有頭エビフライが2尾。本来はこれにライスがつくのですが、今回僕はもう一品・カツハイシライスを頼んでいて、その関係でライスを抜きにしてもらっています(お値段 100円引き)。ちなみに、そのカツハイシライスと一緒に撮った写真はこちら…
いや〜、改めて画像を見ても惚れ惚れしますねぇ。好きなメニューを組み合わせて、自分の食べたいものを思う存分楽しむ、これこそ洋食の楽しみ方の真髄ではないでしょうか?
では、実食へといきましょうか…衣はサクサク、海老の身はプリプリ、そこはもう説明しなくてもわかりますよね?酸味控えめのまったりタルタルソースとともに、エビフライの従来の楽しみ方は十分に堪能できるわけですが…
忘れてはならないのが、この海老フライは有頭であるということ。普段から有頭でエビフライを食べている人、どのくらいいます?正直言って、僕は今までほとんど海老の頭を残してきたんですよね。とんかつひろ喜のロースとんかつ&海老フライ(中)定食を食べた時も、海老の頭は残してきましたし…
でも、このエビフライを食べて初めて、僕は今まで人生の至る所で損をしてきたことに気づきました。ただでさえ殻がパリパリ食感で、油で揚がった衣の香ばしさが口から鼻へ抜けて香ばしいのに、少し遅れて海老味噌の独特な風味がふわりと広がっていき…僕、この時本当に反省しました。
小さな子供にはわからなくとも、大人ならわかる甲殻類の味噌の味。これを捨ててしまった身だけのエビフライって、エビフライ全体の旨味の半分が失われた状態なんじゃないでしょうか?
そんなことを気づかされた、グリル一平 三宮店の天然有頭エビフライ。お値段高めではありますが、大事なことに気づかせてくれたこの一皿に僕は大満足です。僕と同じように、今まで海老の頭を避けてきた人、ぜひ一度試してみてください。僕と同じように、今までのエビフライに対する既成概念が覆される瞬間が訪れるかもしれませんよ。
カツハイシライス:グリル一平 三宮店で1日5食の限定メニュー。さて、気になるお味はいかに?
そして、今回この有頭天然エビフライとセットで頼んだのが、グリル一平 三宮店では1日5食限定のカツハイシライス(お値段 税込1600円)。今回ちょっと出遅れたので「もう売り切れたかな…」と半分諦めていましたが、店員さんに確認するとまだ大丈夫とのこと。なんとか滑り込みセーフですね。即決で注文しました。
ラグビーボール状に成形された白ごはんの上に、一口カツが3枚。この上からハイシソースをかけて…
こんな感じ。お皿からソースがはみ出そうに見えますが、実際の感触としてはライスの量と比較してソースはやや少なめに感じました。
で、食べてみると…トマトの味がぎゅっと詰まっていて、甘酸っぱくてフルーティー。そこに牛肉や玉ねぎなどの旨味やバターの風味がしっかり溶け込んでいて、大堀史上最強レベルに濃厚なハイシソースになっています。これだけ濃厚であれば、確かにソースは少なめでいいかもしれません。実際、僕にとっては少し味が強くて、喉が渇いてきましたから…
ご飯の上に乗った豚の一口カツは、ソースがかかってもサクサク食感。濃厚ハイシソースと肉汁のコンビネーションで、これまた濃厚な旨味を舌の上に届けてくれます。お値段的には若干高くなりますが(デフォルトから+300円)、ボリュームだけでなく濃厚ハイシライスに味の変化を加えられた意味でも、僕は一口カツをアドオンしてよかったなぁ…と思いましたね。
テイクアウト用のヘレビーフカツサンドは三宮店限定…グリル一平 三宮店へのアクセスは、最寄り駅のJR神戸線・三ノ宮駅から徒歩3分
さて、そんなグリル一平 三宮店のレジでは、テイクアウト用のヘレビーフカツサンドが売られているのですが…
これ、グリル一平の新開地本店にも置いてない、三宮店限定のお持ち帰りメニュー。数量限定販売なので、ハイシライス同様こちらも早い者勝ちです。お会計の時に緑の箱が置いてあったら、お土産用に1個買って帰ってみてください。きっと喜ばれると思いますよ。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
グリル一平 三宮店 (洋食 / 三ノ宮駅(JR)、三宮駅(神戸新交通)、神戸三宮駅(阪神))
昼総合点★★★★☆ 4.5
住所:〒651-0094 兵庫県神戸市中央区琴ノ緒町5丁目5−26
電話番号:078-252-2527(予約不可)
営業時間:ランチ 11:00-14:30、ディナー 17:00-20:00
定休日:水曜日
駐車場:なし
クレジットカード払い:不可(PayPayには対応)
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