大阪のビジネス街・本町にあるスパイスカレー人気店・ボタニカリー(botani curry)が、令和3年10月に梅田の阪神百貨店9階の阪神大食堂フードホールで初の支店をオープンしました。何しろ本店は朝の10時から並んで整理券をもらう必要がある、訪店には結構高いハードルがあるカレー屋さん。そんな人気店のカレーがフードコートでより手軽に食べられるようになったわけで、これは梅田でスパイシーなカレーを欲するカレー好きにとっては間違いなくありがたい話です。
さらに、ちょっと調べてみると、ボタニカリー 梅田店では本店のメニューにはないキーマカレーがあるそうな。ならばやはり一度行ってみなければなりません。午前中に休みが取れたとある平日の開店15分前、お店のある阪神百貨店の9階に上がっていくと…
平日昼なのにさすがの行列…ボタニカリー 梅田店はこんなお店
ボタニカリー 梅田店の前に行列用のスペースがあって、僕の前に並んでいる先客は4人でした。「まぁ、平日だし、こんなものかな…」と、この時の僕は思ったのですが、ここから開店時間までのたった15分で行列はぐんぐん伸びていき、11時になるとおそらく25〜6名、僕が立っている位置からは最後尾が確認できないほどの大行列に成長していました。平日だと言うのに、さすがの人気ぶりですな。いくら本店よりも手軽に食べられるとは言っても、お店についてすぐにスパイスカレーにありつける…といった虫の良い話ではなさそうです。
開店時間を迎えると、このように1人1人順番にレジに案内されます。ここで注文と会計を済ませると…
呼び出しベルを渡してくれるので、ベルの電波が届く範囲でカレーの完成を待ちましょう。お店の前にはカウンター席が10脚、向かって左側のスタバ側のスペースには2人掛けのテーブル席が合計6卓ある他…
広々とした共用スペースも利用できるので、適宜使いやすい席をご利用ください。
本町の本店とは少し違うボタニカリー 梅田店のメニュー構成:新メニューに加えてあいがけカレーがいつでも食べられるのが嬉しい
そんなボタニカリー 梅田店のメニューをご紹介すると…
こんな感じ。過去のボタニカリー本店の記事と見比べてみると、魚介ベースのスープカリーが新メニューのキーマカレーに入れ替わっている以外は、辛さ選択やトッピングも含めてほぼメニューは一緒です。
でも、本店とは時間限定メニューだったボタニカリー×シュリンプカリー、ボタニカリー×ポージョカリーのあいがけ2種類がいつでも注文できるのは嬉しいですよね。一度に2つのカレーを食べられるだけでなく、両者をブレンドして第3の味も楽しめるわけですから。
僕が思うに、梅田店ができて一番喜んでいるのは、おそらくあいがけカレーを食べにくる人たちじゃないでしょうか。本町から距離も近いし、あいがけ目当てのお客さんが本店から梅田に流れてきていても、全然不思議じゃありません。
キーマカリー:ボタニカリー 梅田店限定の新メニュー、色とりどりの野菜がなくなったのは残念ですが…
それはさておき、今回僕が注文したのはボタニカリーの新メニュー・キーマカリー(お値段 税込1080円)。カレーはトッピングなし、辛さ普通のデフォルト状態ですが、追加でこれまた新メニューのジャークチキン(お値段 税込500円)なるものも注文しています。注文を終えてから約10分、呼び出しベルがなって受け取りに行ったキーマカレーは…
キーマカレーとは言っても、キーマだけじゃなくルーもしっかり楽しめそうなビジュアル。相変わらずフォトジェニックなカレーです。ただ、パッと見ほかのカレーと比べると野菜が少なめで、店名通りのボタニカルなカレーではなくなってしまった印象。野菜やピクルスとルーのマリアージュを楽しみたいなら、他のカレーをオーダーする方が良いですね。
では、実食…少しオイリーなシャバシャバのルーは、他のカレーと同様口に入れた瞬間はそれほどスパイス感を感じません。でも、少し遅れてから香草の爽やかな香りが少しずつ鼻に抜けるようになり、舌にじんわりと深みのあるスパイス感が感じられるようになって、気がついたら身体がポカポカ温まっていて、額にじんわりと汗をかいているのに気づきます。最初からガツンと来るのではなく、後からじんわりと効いてくる漢方的なスパイスカレー…この感覚は他のスパイスカレー専門店でもなかなか味わえるものではありません。
基本的にボタニカリーのカレーはどれも辛さ控えめなのですが、それでも辛くて食べられない…という人は、お皿の縁に添えられた芋のペーストを一緒に食べるといいでしょう。このペーストをルーと混ぜることでスパイス感が中和され、辛さを抑えてスイスイ食べられるようになります。
そして、キーマカレーと言うからにはやっぱり主役の豚キーマ。香草がしっかりと効いていて、口の中ではスパイシーな刺激とともに独特の清涼感が…野菜が少ない分キーマはしっかり量がありますし、他にもあっさり系の鶏のほぐし身と八角が香る牛肉のしぐれ煮?がついているので、肉を食べたい欲求はこの一皿で十分に満たされます。
個人的にはボタニカリーの一番の楽しみが野菜とルーのマリアージュなので、色とりどりの野菜がなくなったキーマカリーを今後注文することはあまりないかなぁ…でも、スパイスカレーとしてはやっぱり良くできているので、「自分は野菜より肉がいい」という人にはおすすめできます。これに野菜トッピングができたら最高なんですけどね…お店の人、もしこの記事を読んでくれていたら、オプションでキーマカリーへの野菜トッピングを考えてもらえませんか?
おまけ:ジャークチキン(お値段 税込500円)。香ばしく焼かれた鶏もも肉の表面に、スパイスとハーブが軽く振られています。チキンティッカのようにスパイスまみれではなく、鶏もも肉の旨味をしっかり味わえます(というか、ジャークチキンってインドではなくジャマイカ発祥のようですね)。付属の黄色い調味料は自家製マヨネーズ。こいつがビールのつまみに最適なのは、想像に難くありませんよね。
夕食にスパイスカレーを食べたくなったら…ボタニカリー 梅田店へのアクセスは、最寄り駅のJR大阪駅から徒歩5分
そんなボタニカリーのスパイスカレーを食べたいなぁ…と思っても、本町にある本店では朝に整理券を取らなければならない上、夕方になる前に閉店になってしまいます。それだけに、デパート内で夜遅くまで開いているボタニカリー 梅田店の存在は、スパイスカレーファンにとっては本当にありがたいものですよね。JR大阪駅からすぐですし、駅直結の旧ヤム鐵道と共に、スパイスカレーファンはこのお店もチェックしておいて損はありません。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
BOTANI:CURRY 梅田店 (カレー / 大阪梅田駅(阪神)、東梅田駅、梅田駅)
昼総合点★★★★☆ 4.5
住所:〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田1丁目13−13 9階
電話番号:06-6345-1201(予約不可)
営業時間:11:00-22:00
定休日:施設に準ずる
駐車場:なし
クレジットカード払い:可(電子マネーにも対応)
P.S. 大阪で美味しいスパイスカレーをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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