日本一予約が取りづらいお店として全国的に有名になった「食堂おがわ」というお店をご存知ですか?僕もまだ行ったことはないのですが、噂によると今は予約もクローズにしていて、常連さんでないとほぼ利用は無理!という状況になっているのだとか。
そんなハードルが高いお店だからこそ、ぜひその味を自分自身で確かめたい!と思うのが、われわれ食いしん坊の性というものですよね?そんなあなたのために今回ご紹介するのが、綾小路御幸町にお店を構える酒処てらやまというお店。ここは食堂おがわで修行後独立した店主のお店なのですが、修行先よりはずっと予約のハードルが低くて利用しやすいお店になってますよ…
Googleマップ必須の隠れ家的居酒屋…酒処てらやま 綾小路店はこんなお店
酒処てらやまは、食堂おがわで修行した店主が2017年に先斗町で創業。その後2019年4月に今の綾小路御幸町に移転して今に至ります。お店は綾小路通から南へ下る細い路地を進んだところにあって、看板などの目印が通りに出ていないので、普通に歩いていたら自力で見つけるのは困難です。初めて訪問する時にはGoogleマップなど地図アプリの携帯が必須です。
僕がお店を訪問したのは、とある日曜日の夜9時頃。今回は予約なしの突撃訪問です。
ダメだったら向かいの「お酒と食事 うり」もあるしな…
by 大堀僚介
と暖簾をくぐってみたら、幸いなことの1脚だけカウンター席に空席があってそのまま入店となりました。ラストオーダーが夜10時なので長居はできませんが、お一人様でこの時間帯なら予約なしでも入店できるかもしれません。
隠れ家感満点のお店に入ると、目の前には厨房を囲うようにしてカウンター席が10脚と、6人くらい座れるテーブル席が1卓ありました。2階には座敷席があるようで、食べログ情報で酒処てらやま 綾小路店の席数は全部で24席。店内は新しいお店らしく小綺麗なのですが、BGMに昭和時代の演歌や民謡が流れていて、昔ながらの居酒屋的な雰囲気がありますね。僕より年上の世代の人は、このBGMにもニヤッとしてしまうことでしょう。
メニューに値段が書いてないけど…酒処てらやまで注文したお料理5品、気になるお味とお会計は?
そんな酒処てらやま 綾小路店のこの日のメニューは…
夜遅めの時間帯なので売り切れのメニューもありましたが、パッと見て食事系のメニューの種類は20種類くらいでしょうか。メニューに値段が書いていないので少し注文が怖いのですが、これは1回の注文で人数分を作るためらしいです。2人で訪れた時は2人分、3人の時は3人分が1回の注文で出てきますので、その点はご注意を。
フードブログなどの口コミによると「和牛の炭焼きサンドイッチ」なるメニューが名物なんだそうな。当然僕も狙っていたのですが、この日のメニューにはなく残念。というか、この日は「和牛のたたき」もすでに売り切れだったんですけどね…次回訪店時のリベンジに期待することにします。
それでは、この日に僕が注文した酒処てらやまのフードメニュー5品を順にご紹介していきましょう…
お造り盛り合わせ5種
まずはお造りの盛り合わせ5種。ひらめ、マグロ、イカ、うに、ボタンエビの5種類を醤油と藻塩の2つの味付けでいただきます。マグロの色を見るだけでも、その質の良さは十分伝わるのではないでしょうか?
だし巻き
2品目は食堂おがわの名物の1つでもある出汁巻き玉子。出来立てでプルプルなのに加え、巻き簾でU字型に曲げてあるので中の出汁が逃げにくく、口に入れた時の出汁感がしっかりと味わえます。
マナガツオ塩焼
3品目に運ばれたのはマナガツオ塩焼。皮はパリッとしていて、身はすぐにホロっと崩れる柔らかさ。程よく脂が乗っていて、舌の上で身が崩れるとトロッと溶けるような上品な食感を味わえます。
手羽先からあげ
そしてこちらも食堂おがわ譲りのメニューである手羽先からあげ。実際は唐揚げというよりは素揚げで、皮目がパリッパリになっていて一口目がとっても気持ちいいです。表面に振られた塩胡椒もしっかりハマっていて、お酒のつまみとして何本でもペロッといけちゃう味になっています。これは1人前2本で終わらせずに、何本か追加で注文してもいいかもしれませんね。
桜えびチャーハン
そして〆の5品目として注文した桜えびチャーハン。全体的に薄味なのですが、青唐辛子や胡椒でピリリと辛味を効かせていて、その背後に桜えびと椎茸の出汁感がほのかに感じられます。ただ、ご飯がビチャっとしていたのが残念なところ。最後の1品は個人的には少し物足りない感じがしました。
こんな感じの全5品、チャーハンを除く他の料理は口コミ通りのクオリティに感じました。ボリュームは少なめなので、ここ1軒でお腹を満たすのではなく、お酒をメインにちょいちょいつまんで…という感じの使い方が合っているのではないでしょうか。一応小規模の宴会にも利用できますが、お一人様〜多くても4人まででの利用がスマートです。早めの時間帯に訪問するなら、〆として別のお店を考えておくのもありだと思います。
さて、気になるお会計ですが、これら料理5品に烏龍茶2杯(注:お通しなし)で6200円。どうでしょう?メディアでは「居酒屋価格」と紹介されることが多いのですが、僕は正直「けっこうするなぁ…」と思いましたね。
もちろん、料理の質が高いのは認めます。でも、少なくとも一般的な居酒屋感覚で利用すると後で痛い目をみるかもしれません。同じ価格帯のお店で言えば、千本中立売にある老舗居酒屋・神馬の方がボリューム的には満足感が上ですね。
もう1つ注意点を付け加えると、調理がほぼ店主1人でまかなわれることもあって、注文順に料理を作り始めるのではなく、同じ料理の注文がある程度まとまったところから調理が始まります。つまり、あなた1人しか注文していないメニューがあれば、それはかなり待たされる可能性があるということです。
お店の運営の効率化のために僕もそれは理解しますが、お一人様での利用だと少し割りを食った思いをする可能性があります。もしあなたがこれから酒処てらやまを利用するつもりなら、これらの事情を十分に理解してから訪問するようにしましょう。
先斗町にある2号店も要チェック…酒処てらやま 綾小路店へのアクセスは、最寄り駅の阪急京都線・京都河原町駅から徒歩4分
こんな感じの酒処てらやまですが、実は先斗町に2号店を持っています。綾小路に移転した酒処てらやまの後の店がなかなか決まらず、そのまま2号店として再開したようです。とはいっても、この記事を書いている時点でお店は休業中とのことですが…
いずれ営業再開した時には、京都の呑兵衛にとって重宝するお店になるのではないでしょうか?美味しい料理と共に日本酒をクイッとやりたいあなた、時々は酒処てらやま 先斗町店のインスタもチェックしてみてください。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
お店の評価に客観性を持たせるために、他のブログの口コミも紹介しておきますね…
手羽先唐揚げ。御店主は言わずもがなの有名店、「食堂おがわ」ご出身ですが、そちらとは違った形に変更されていました。羽の先っぽがついていて、カリカリに揚げてあるのでいい感じのアテなのですが・・・
毎日快晴時折曇天4 京都伏見暮らし:酒処 てらやまで晩御飯(3)@綾小路通御幸町西入足袋屋町
ちゃんと一部の骨は外していて、手で2つに割けるので、身が食べやすい!食材が無駄にならない!という言いことづくめなレシピですな。美味しいです。
P.S. 京都で美味しい居酒屋をお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
コメントを残す