杉並にある高級とんかつ店・とんかつ成蔵で有名になった低温調理の「白いとんかつ」が、あなたの自宅や職場の近くでリーズナブルに食べられるようになったら、めっちゃ嬉しくないですか?「いくら美味しくても、とんかつ一食に6000円はちょっと…」と思っているあなた、ご安心ください。今や白いとんかつは全国各地の先進的なとんかつ屋で取り入れられ、比較的お手軽な値段で楽しめる様になってきています。
例えば、同じ東京で白いとんかつを提供する神楽坂とんかつ 本家あげづきというお店。こちらも食べログとんかつ百名店選出店で、2015年から2018年まで4年連続ミシュランのビブグルマンを獲得したこともある名店なのですが、ここでは白いとんかつがなんと2000円前後で食べられるんです。そんな話を聞いたら、とんかつ好きなら行くしかないじゃないですか?というわけで、東京に用事があったとある土曜日の夜、ちょうど開店時間に予約してお店に行ってみると…
予約不可のランチタイムは競争激化?だけど夜なら…神楽坂とんかつ 本家あげづきはこんなお店
僕が神楽坂とんかつ 本家あげづきに到着したのが、夜の開店時間の20分くらい前でした。お店はビルの地下1階にあって、下に伸びる階段に先客が7人行列をつくっていました。ただ、この日はたまたまなのか、思ったほど行列は伸びませんでしたね(神楽坂自体、人通りが少なめだった影響もあるかもですが)。開店時間で店頭に並ぶお客さんは、僕を含めて10人ちょっと。全員待ち時間なく入店となりましたし、僕が食事を終えて退店するまでも混雑はありませんでしたから。
なので、もしかしたら夜であれば予約なしでもそれほど待ち時間なく入店できるかもしれません。もし心配であれば、この記事の最後にネット予約用のボタンを配置しておくので、ぜひご利用ください。
一方でランチタイムの競争はやっぱり激しそうですね。特に週末のランチは、きっと売り切れ必至の状態なのでしょう。あげづきでのランチを狙うなら、とにかく早めの来店が望まれます。
店内は東西方向に細長いスペースになっていて、グルメ情報サイト・ヒトサラによると5脚のカウンター席を含めて総席数は30席。若干狭いので、大きな荷物を抱えていると利用しにくいかもです。一方、この日のお客さんにも家族客はいましたし、小さな子供連れでの利用には問題ないと思われます。
神楽坂とんかつ 本家あげづきの夜メニュー:白いとんかつにご飯と味噌汁をつけても最安2000円ちょっとのお手軽価格
それでは、神楽坂とんかつ 本家あげづきの夜メニューをご紹介しましょう。開店前にバイトさんと思わしき女性店員さんが持ってきてくれたメニューがこちら…
メインはお店の看板肉である宮崎県産希少豚・南の島豚を使ったロースとヒレで、他には松坂豚のとんかつや自家挽きメンチカツ、地鶏フライ、エビフライ…といったラインナップ。ご飯や味噌汁をつけるには別に定食代+395円必要ですが、それを合わせてもお手軽なメニューだと税込で2000円を少し超えるくらいで食べられます。
また、エビフライやメンチカツなどは追加で1個ずつ注文ができますし、もろきゅうや酢の物などお酒のおつまみ系のメニューもいくつかありました。ディナー目的だけでなく、カウンターで1人お酒を飲みながら軽くつまむ…なんて使い方もできそうです。
神楽坂とんかつ 本家あげづきの夜メニュー例(単品、値段は税込)
- 南の島豚ロースカかつ 1895円
- 南の島豚ヒレかつ 2145円
- 松坂豚ロースかつ 1785円
- 自家挽きメンチかつ 1565円
- ロース生姜焼き 1720円
- 地鶏フライ 1565円
- 車海老(才巻)フライ 2445円
南の島豚特上ヒレかつ定食:あげづきおすすめの希少肉で作った白いとんかつ、そのお味はいかに?
さて、今回僕が神楽坂とんかつ 本家あげづきで注文したのは、最上級メニューの南の島豚特上ヒレかつ(お値段 税込3245円)。これに定食とエビフライ1本(お値段 +585円)を追加しているのですが、それでも総額4000円ちょっとと、とんかつ成蔵の3分の2の値段で食べられます。
注文してしばらくすると、まずは…
ポテトサラダや漬物など前菜3種類と、とんかつに使う辛子が運ばれてきます。とんかつは低温調理で出来上がりまで時間がかかるので、これらをつまんで一旦はやる胃袋を落ち着けましょう。そして…
注文してから20分弱で白いとんかつがご飯としじみの赤出汁と共に到着。追加で注文したエビフライもとんかつと同じ色をしていて、さすがの職人技を感じましたね。
早速断面を見てみるとこんな感じ。画像では分かりにくいですが、レアピンクを通り越して、完全に熱が通りきる一歩手前くらいの色をしています。見た目にジューシーなレアピンクを期待していた人は少しがっかりするかもしれませんが、肉汁を完全に中に閉じ込めたぎりぎりの状態とも言えるわけで、この揚げ具合を狙ってできるとしたらやっぱり神業と言えるのではないでしょうか?
では、あげづきがおすすめする希少豚のヒレカツに、おすすめ通りまずはバハール岩塩を振りかけて…
一口パクッとやってみます…まず感じたのは衣の軽さ。結構しっかり目に衣がついているのに、その衣の食感がとても軽いんです。衣そのものの軽さもそうなんですが、使われている油もすごく軽くて、これなら腹一杯食べても全然胃もたれしないだろうな…と感じましたね。
その中のお肉の方は、やはり肉汁が断面から逃げない分、肉の旨味もしっかりしています。ヒレ肉なので脂の旨味はありませんが、軽く鉄分を感じる赤身の旨味がぎゅっと詰まっている感じ。で、ただでさえ柔らかいヒレ肉なのですが、ちょうど歯が入る方向に肉の線維が並ぶように計算されてカットされているので、ほとんど抵抗を感じないくらいスーッと噛み切れるんです。肉そのものの旨味に頼るだけでなく、調理過程でもいろいろ考え尽くされて出来上がるあげづきのとんかつ、これを「まずい」なんて僕は口が裂けても言えません。
ちなみに味付けの方は、岩塩の他にはサラッとフルーティーな自家製とんかつソースと醤油がテーブルに備え付けてあります。個人的には塩だけでも十分でしたが、柚子胡椒なんかも合いそうな気がします。
最後に脇役的ですが、ご飯の炊き加減も見事です。一粒一粒がしっかり分離していて、表面はやや硬めながら中は柔らかく、ちょうど京都の人気米料亭・八代目儀兵衛が提唱する「外硬内軟」をそのまま体現したかのような炊き上がり。ご飯とキャベツはおかわり自由なので、とんかつだけでなくご飯もじっくり堪能してみてくださいな。
コレド室町テラスに2号店あり…神楽坂とんかつ 本家あげづきへのアクセスは、最寄り駅のJR総武線・飯田橋駅から徒歩2分
こんな感じの神楽坂とんかつ 本家あげづきは、日本橋三越前にあるコレド室町テラスで2号店を運営しています(あげづき コレド室町テラス店)。ビジネスランチであげづきのとんかつを食べられるなんて、めっちゃ羨ましいです。日本橋周辺で働いている方は、2号店もぜひ試してみてください。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
P.S. 東京で美味しい洋食をお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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