つけ麺界では今や定番中の定番となった濃厚豚骨魚介スープですが、そのパイオニアとして知られるのが今回ご紹介するつじ田。東京を中心につじ田ブランドで現在13店舗。系列店のつじ田 味噌の章や成都正宗担々麺を含めて、本店がある神田・御茶ノ水エリアを中心に秋葉原、小川町、水道橋、飯田橋…と自分の縄張りを誇示するかのような店舗拡大戦略をとっているのも興味深いところです。
そのつじ田が提供する、濃厚豚骨魚介つけ麺のルーツとなる一杯がどんなものなのか、あなたも気になりませんか?
開店当時から続く濃厚ラーメンと濃厚つけ麺の2つのメニュー:安定感抜群のこの2種類から、あなたはどちらを選ぶ?
ある日の夜7時頃に本店であるつじ田 御茶ノ水店を訪問。都会のラーメン店としてはかなり広いゆったりスースに、カウンター席が全部で17脚。さらに入口が完全にオープンになっているので、密が懸念される今のご時世でも安心して麺をすすれます。
その入口右側に券売機があり、ここで食券を購入してから入店します。麺のメニューは濃厚ラーメン(お値段 税込850円)と濃厚つけ麺(お値段 税込900円)の2種類のみ。これらのデフォルトメニューに追加でお金を払って、トッピングをグレードアップしていくシステムです。開店当初から集客目的の限定メニューに走ることなく、ほぼこの2種類の味で勝負を続けて生き残ってきたところに、逆にこの2杯への抜群の安定感を感じますね。
濃厚特製つけ麺:今まで生き残ってきた豚骨魚介つけ麺のルーツの一杯、さすが…
今回僕が注文したのは、券売機で一番目立つ位置にあった濃厚特製つけ麺(お値段 税込1100円)。注文してから待つこと約10分、目の前に現れたつけ麺はこちら…
「特製」なのでトッピングてんこ盛りか?と思いきや、麺の方にはすだちの海苔だけというシンプルな見た目。でもご安心を。チャーシューや味玉はスープの方に入っていて、どちらも最初から温かく食べられます。
まずはスープから…まずとろみのついたスープが舌の粘膜をコーティングし、そこから豚骨と鶏ガラ由来の動物系の旨味がふわっと広がり、最後にほんのり魚介の風味が追いかけてくる感じ。とろみはついていますが味自体はそれほど濃厚ではなく、至って自然な味付けで最後まで食べ疲れを起こしません。
それもそのはず、つじ田のつけ麺に使われる材料は、全て厳選された自然の食材のみ。インパクトを出すために魚粉などの添加物を足すようなことはされてません。近年の濃厚さを競争するようなインパクト勝負的な風潮の中でこのつけ麺が生き残っていることで、僕は東京のつけ麺ファンのレベルの高さを感じました。
これに対する麺は、最近の豚骨魚介つけ麺の傾向からすると細めですね。中太麺と太麺の間くらいかなぁ…でも麺のコシは半端なく、麺が細い分喉越しも他店のつけ麺と比べて段違い。東京では有名な三河屋製麺製なのですが、この麺をつくるのにご主人のこだわりが強すぎて担当者が根を上げてしまった…という逸話もあるようです。
そしてもう1つ、味変のことにも触れなければなりません。最近のつけ麺では当たり前になってきた味変ですが、これもつじ田が最初に提唱したものらしいです。その味変アイテムの中に原了郭の黒七味があるのは、とことんこだわり抜くご主人の選択としては当然の流れでしょうね。この言葉に表現できない上質な香りがする調味料がラーメンやつけ麺の味を引き立てるのは、すでに他店のラーメンやつけ麺で実証済み。つじ田に限らずですが、この調味料を見つけたらぜひ一度試してもらいたいです。
こんな感じの創業当時から一切ブレずに最高の一杯を目指していくつじ田の姿勢、僕は大好きです。できれば、あまり広くチェーン店展開せずに質を高く保ち続けていてもらいたいものです。
冷凍つけ麺の通販あり!つじ田 御茶ノ水店へのアクセスは、最寄り駅の東京メトロ丸の内線・淡路町駅(都営新宿線・小川町駅)から徒歩1分
そんなつじ田の濃厚つけ麺ですが、楽天で冷凍バージョンの通販をやっています。楽天のつけ麺部門でも売り上げ第1位を獲得していて味も折り紙つき。この機会にぜひ一度ご自宅に取り寄せてみてはいかがでしょうか?
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
つじ田 神田御茶ノ水店 (つけ麺 / 小川町駅、淡路町駅、新御茶ノ水駅)
夜総合点★★★★★ 5.0
住所:〒101-0052 東京都千代田区神田小川町1丁目4 宮地ANNEXビル 1階
電話番号:03-5256-3200
営業時間:11:00-22:30
定休日:無休
駐車場:なし
クレジットカード払い:不可(食券制)
P.S. 東京で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄ってみてください…
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