アジアのローカルな雰囲気でお酒が飲める店として大阪の若者の注目を集めている谷町六丁目の台風飯店(たいふうはんてん)。すぐ近くにある大衆食堂スタンドそのだ系列のお店ですが、こちらは「台風の通る道のりの国の料理」をテーマにタイ・台湾・沖縄などの南国料理を展開しており、純和風居酒屋的な飲食店のスタンドそのだとは全く違った楽しみ方ができるお店です。
たまたま仕事がお休みで谷六エリアをふらついていたとある平日のランチタイム、お店の前を通りかかって「そう言えば、そろそろエネルギー補給の時間だな…」とそのまま入店。夜は連日行列となるこのお店、昼間の様子はどうだったかというと…
確かに東南アジアにある大衆食堂の雰囲気…谷六の人気店・台風飯店はこんなお店
僕が台風飯店の前を通りかかったのは12:30頃で、ランチには絶好の時間帯。それでも場所柄か、この時間帯は行列どころか店内利用のお客さんもまばらな状態。スタンドそのだと同様、ランチタイムなら行列に並ばずに席を確保できる可能性が高いような気がします。
実際に店内に入ってみると、お店の壁が白いタイル張りになっているのに「おおっ!」となりますね。テーブルもアルミ製のチープな感じで、椅子も背もたれがあるタイプじゃなくて量販タイプのスツール。めちゃくちゃ東南アジアの大衆食堂の雰囲気が出ているじゃないですか。アジアを旅したことがある人なら、きっとテンションが上がってくるはずです。
食べログによると、台風飯店の客席数は全部で30席。お店のTシャツを着た若者2人がランチタイムのお店を切り盛りしていました。そうそう、1つ気になることがあって…お店の窓に赤い字で「朝はモーニング コーヒー」と書かれているのですが、少なくとも僕がお店を利用した令和5年1月の時点ではモーニング営業はやっていませんでした。間違えて朝に訪店しないように気をつけましょう。
ちょっとだけ台湾料理寄りの台風飯店のメニュー…フード系はテイクアウトにも対応中
そんな台風飯店の基本メニューは…
お店のコンセプト通り台湾・タイ・沖縄のミックスという印象ですが、ちょっとだけ台湾料理寄りかな…という印象。これとは別に壁にもメニューが貼り付けられているのですが…
スタンドそのだと比較してメニュー数はかなり少なめに感じます。せっかくいい雰囲気のお店だし、いろいろと楽しみたいので、もう少し東南アジア系のメニューが増えてくれると嬉しいなぁ。牛肉麺やカオマンガイ、ガパオライスなど、みんな大好きな東南アジアグルメが他にもたくさんありますし…ね。
さて、台風飯店のメニューについてお伝えする情報はあと2つ。まずは、11時から15時までの時間限定でランチセットをやっています…
ランチセットでは担々麺、フォー、タイカレーヌードルの3種類の麺類に、ちょっとお得なお値段でライスやルーローハン、半チャーハンをつけられます。さらにこの時間帯はすべてのドリンクを100円引きで注文できるので、昼飲み派の人にとっては飲めば飲むほどお得!ということになりますね。
もう1つはテイクアウトの件。台風飯店の店頭に注文用紙が出ていて…
この紙に記載をして店内に入って注文します。値段表を見る限り、店内で食べる場合もお持ち帰りする場合も値段は同じ。お店の料理を家飲みに使えるのは嬉しいですよね。
台風飯店のメニュー例(値段は税別)
- ラム串2本 350円
- 海老の水餃子 550円
- ニラまんじゅう 600円
- スペアリブ角煮 600円
- 四川麻婆豆腐 650円
- パッタイ 700円
- トムヤムチャーハン 700円
台風飯店で今回注文した台湾料理3品+1をご紹介。実際に試してみた感想は…
それでは、今回僕が台風飯店で注文した台湾料理3品+1を順にご紹介していきましょう…
バイス
まずはスタンドそのだ系列店の名物ドリンクであるバイス(お値段 400円+税)。こんな感じで、ピンクの液体にシャリシャリの氷をこぼれんばかりに詰め込んで出てきます。この氷は焼酎を凍らせたものなので、しばらくそのまま放置して氷が溶けてから飲むのが本来のバイスの飲み方です。下のピンクの液体は梅しそ風味で、焼酎と混ざってスッキリした味わいになります。
チョキチョキチーパイ
続いて運ばれてきたのが、台風飯店の名物メニューの1つ・チョキチョキチーパイ(お値段 650円+税)。台湾では屋台でテイクアウト用に売られているグルメで、テレビ番組の台湾グルメ特集などでよく紹介されるので、あなたも今までに見たことがあるかもしれません。
鶏胸肉を平たく叩き伸ばして油で揚げた台湾のファーストフード。衣はサクサクで、辛くはないのですがクミン系のエスニックな香りが口から鼻に漂ってきます。ビールやバイスのおつまみとして最強クラスの一品。お酒を飲むなら、ぜひセットで注文を。
拌麺(台湾汁なし麺)
3品目にご紹介するのは台湾風汁なし麺の拌麺(お値段 600円+税)。麺は日本のラーメンとは違う、東南アジアの中華料理店で使われるような平打ち中細麺。やや硬めの茹で加減で噛むとしっかりとしたコシがありますね。味付けのベースは甘口の醤油だれで、口の中にふんわり広がるパクチーの香りがアジアっぽさを感じさせます。
ルーローハン
そして最後にご紹介するのは、〆の一杯としても最適なルーローハン(お値段 税込400円)。甘口醤油ダレで煮込まれたそぼろ肉と角煮がしっかりとご飯に乗っていて、豚肉の旨味を十分に堪能しながらお腹を満たせます。苦手な人が多い八角の風味は控えめで、台湾で食べるよりも日本人的には食べやすくなっていると思いますが、使われているご飯がジャスミンライスだったことには賛否両論あるかもしれません。「台湾の蓬莱米を使え!」とまではさすがに言えませんが、僕個人的には「日本のお米で食べたい派」ですね。
以上3品+1で、東南アジアの大衆食堂的な雰囲気を楽しんできました。完全なる本場の味を期待するとガッカリすることもあるかもしれませんが、「まずい」ということは決してなく、細かいことを気にしなければ十分に満足できるはず。口コミ通りコスパも良くて、ガッツリ飲み食いしても1人5000円を超えることはなさそうですし、これからの物価高時代にますます重宝されそうなお店だと思います。
ちなみにネット上には、台風飯店についてこんな口コミも上がっています…
裏天王寺と福岡・薬院でも営業…台風飯店へのアクセスは、最寄り駅の大阪メトロ谷町線・谷町六丁目駅から徒歩0分
こんな感じの台風飯店、今回ご紹介した谷町六丁目の店舗の他に、裏天王寺と福岡・薬院(台風大飯店)でも支店を営業しています。値段も手頃ですし、アジアンチックな雰囲気で飲み食いしたい時には、ぜひ一度利用してみてください。日本にいながら東南アジアの熱気があなたにも感じられるかもしれませんよ。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
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