博多のうどんは全国的に有名だけど、実は久留米にも美味しいうどんがあるらしい…そんな噂を耳にして早速訪問を決めたのが、今回ご紹介する立花うどんというお店。創業1981年とかなりの歴史を有する老舗のうどん屋さんなのですが、ネットで調べてみると店内で冷凍カレーパンやティラミス、プリンなど、うどん屋さんに似つかわしくないものを普通に売っていたり、各地のイベントにキッチンカーで出店したりと、かなり面白い活動をしているお店みたいです。そんなところも気に入りました。
でも、だからといってイロモノ的なお店というわけではありませんよ。何せこの立花うどん、食べログのうどん百名店を今までに3回も受賞している実力店ですから。となれば、もう味については保証されたようなものですが、それにしても博多のうどんと久留米のうどんはどう違うんでしょうね?そんなことを考えながらお店に向かったのですが、実はこの時点で僕はちょっとした勘違いをしていたのでした…
総席数136席を誇るドライブインのような大型店舗…立花うどん 久留米はこんなお店
その勘違いとは何なのかというと、実は立花うどんの本拠地は久留米からさらに南へ下った柳川市。今回ご紹介する久留米の立花うどんは、柳川市にある本店から暖簾分けで独立したお店なんだそうです。なので、厳密に言えばここのうどんは久留米じゃなくて柳川のうどんってことになるのでしょうか。まあ、両店舗は完全に独立していて、メニューも若干違うようですけどね。
それはさておき、僕が立花うどん 久留米に到着したのは、お店の開店時間より30分早い朝の9時頃。店舗は九州自動車道の久留米インターそばにあって、予想に反してかなり大きなお店でした。食べログによると、店内の客席数はカウンター席、テーブル席、座敷席で全136席もあるようです。駐車スペースも30台分と広々しているし、うどん屋でありながらドライブインのようなお店と言えるかもしれません。
それくらい大きな規模のうどん屋さんなので、さすがに開店後も外に長蛇の行列…という事態にはなりませんでした。ただ、朝の9:30というちょっと中途半端な開店時間にも関わらず、お客さんはひっきりなしにやって来ます。店内の壁には芸能人のサイン色紙や記念写真がズラリ。やはり相当な人気店なのですね。その割にお店のスタッフの数が少なめで、うどんが出てくるまでの待ち時間は少し長めだったのですが…
立花うどん 久留米にも丸星中華そばセンター本店と同じような無料のお惣菜コーナーが設置してあって、注文したうどんが出てくるまでの間はこれらで空腹を紛らわすことができます。
肉ごぼ天うどん:立花うどん 久留米の一番人気メニューで、博多うどんとの違いを試してみた
今回僕が立花うどん 久留米で注文したのは、お店の一番人気メニューである肉ごぼ天うどん(お値段 780円+税)。注文してから待つこと約15分、目の前に運ばれてきた肉ごぼ天うどんは…
こんな感じで、牛肉とごぼう天、そして刻みネギで丼の表面がほぼ完全に覆われています。見た目にかなり具だくさんで、これ一杯でしっかりお腹が満たされそうな気がします。
では、早速お出汁からいってみましょうか…レンゲを使って一口すすってみると、全体的に薄味な中で醤油の塩分が若干強め。一方、昆布や削り節から溶け込んだ出汁感はややマイルドで、お出汁がスーッと身体の中に入っていきつつ、最後に残った塩味が刺激になって次の一口を飲みたくなってくる感じ。見た目も味もすごく透明感があるお出汁になっているのですが、後半になるに連れて牛肉に染み込んだ煮汁が徐々にスープに溶け出してきて、自然と甘口のお出汁に変わっていきます。その甘口の煮汁も全然しつこさがないので、時間とともに味変を楽しみつつ、最後の一滴までゴクゴク飲めてしまいます。
これに対する麺は讃岐うどんほどの太さがあって、外側はふわっとしていながら中心にわずかな芯を感じる茹で加減。博多の人気店・葉隠うどんのような完全な柔麺ではなかったです。あと、もう1つ特徴的だったのが、麺の表面が結構粗かったんですよね。でも、これは麺の作り方が雑なのではなくて、お出汁が麺に絡みやすくなるように、あえて表面がざらつくように作られているらしいです。なるほどなぁ…
さてさて、トッピングの方に話を移すと、この牛のしぐれ肉がとろっとろになるまで煮込まれていて、誇張抜きで口の中に入れると自然に溶けていきました。口の中で肉の旨味とともに甘口の煮汁も広がってきて、肉と一緒に僕の身体もとろっと脱力するような感じになります。
そしてもう一つのメイントッピング・ごぼう天は、牧のうどんのごぼう天とは違ってしっかりごぼうの厚みを感じます。なのでごぼうの風味を十二分に感じることができ、お出汁の味に慣れた舌を一旦リセットするのに文句のつけようがない効果を発揮します。また、衣も厚めについているので、そのままお出汁の中で放置すれば衣が溶けてたぬきうどんの天かすのようになっていきます。最初のカリカリ食感のごぼう天も美味なのですが、やっぱりこのごぼう天の食感の変化も楽しまないともったいないですよね?
こんな感じで立花うどん 久留米の一番人気メニュー・肉ごぼ天うどんを思う存分堪能してお会計。朝早起きしてわざわざ久留米まで来てよかったなぁ…って思いました。リピートするチャンスがあれば間違いなくまた久留米まで行きたいですが、実際には博多のうどんも甲乙つけ難いくらい好きなので、久留米まで遠征することなく終わってしまいそうだなぁ。そんなわけで、今後天神あたりに立花うどんの支店を出してくれたらめっちゃ嬉しいです!
立花うどん 久留米のその他のメニュー例(値段は税別)
- かけうどん 390円
- 月見うどん 440円
- 丸天うどん 500円
- 釜揚げうどん 570円
- カレーうどん 710円
- 縁起うどん 790円
- 特えび天うどん 820円
注:各メニューのお持ち帰りに対応している他、うどん料金+30円(税別)で蕎麦に変更も可能です。
通販やふるさと納税でうどんのお取り寄せが可能です…立花うどん 久留米へのアクセスは、最寄り駅のJR久大本線・久留米大学前駅から徒歩20分
そんな立花うどん 久留米はオンラインショップも運営していて、全国どこにいてもうどんのお取り寄せができるようになっています。お店のうどんに近い味を楽しめる生麺と、より長期に保存が効く冷凍麺の2種類、用途に合わせて選べるのがいいですね。また、今回僕が食べた一番人気メニューの肉ごぼ天うどんはふるさと納税にも対応しています。ふるさと納税なら条件を満たせば実質タダですので、下のリンクを使って一度ご自宅にお取り寄せしてみてはいかがでしょうか?
それでは、お店の詳細です…
コメントを残す