札幌屈指の味噌ラーメン人気店・すみれは、札幌味噌ラーメンのレジェンド店として今も営業を続けるさっぽろ純連(じゅんれん)から派生する形で平成元年に創業しました。元々純蓮はすみれの店主の母君が始めたお店で、その母君の願いを叶える形で純連創業の地・中の島で店を開いたのがすみれの始まり。その後紆余曲折あって今はお互い全くの別店舗として営業していますが、両店舗の深いつながりを否定できる人などいるわけありません。
そんな深いつながりがある純連とすみれ…一般的により知名度が高いのは、かつて新横浜ラーメン博物館に出店して大成功を収めたすみれの方でしょうか。そのすみれで食べられる味噌ラーメンはどんな感じか?検証すべく、本店のある中の島まで行ってきたというわけです…
特に自家用車利用の場合は早めの訪店がおすすめ…すみれ 中の島本店はこんなお店
とある週末の開店時間を狙って、その45分前にすみれ 中の島本店に到着するようにホテルを出た僕。最寄り駅の地下鉄中の島駅を降りて、Googleマップを参照しながらお店に向かって歩いていったのですが、目の前に現れたお店が想像とは大きくかけ離れていてただただ驚きましたね。というのは…
なんかね、お店がお金持ちが住む高級マンションのような建物の中にあるんですよ。最初「ここに芸能人でも住んでるのか?」って思いましたね。敷地内の駐車スペースも広々としていて、東京や大阪の都心部では考えられないようなスケール感。こんなラーメン屋として異質すぎる建物内に、食べログ情報で総席数49席(うちカウンター席5脚)の店舗に加えて、お土産用のラーメンやオリジナルグッズなどを購入できる「すみれSHOP」が併設されています…
さて、僕が実際にお店に到着した時には店頭に1人の先客が立っていて、その他駐車場内で車内待機している人が数名。僕は先頭から2番目なので一巡目での入店は確定したわけですが、ここから開店時間までの行列の伸び方は「さすが人気店!」って感じでしたね。
開店時間が近づくにつれて続々と自家用車でお客さんがやってきて、僕が並び始めて20分経った頃にはすでに敷地内の駐車スペースは満車状態。その後もお店にやってくる車は後を断たず、路肩やガレージ前など、スペースのある場所に片っ端から車を停めていってましたね。そしてその頃には行列に並ぶお客さんの数は目視で計測不可能な状態になっていて、開店した時点で50人を軽々オーバー、店内が満席になった上でさらに20人近くが店内あるいは店外で待機…という状況でした。
こんな感じなので、特に自家用車でお店への訪店を考えている場合は、とにかく早め早めの訪店がおすすめです。駐車スペースがなくなって、近隣に迷惑をかけるようなことにならないように気をつけなければなりません…
札幌味噌ラーメンの人気店・すみれ 中の島本店で原点メニューの「味噌」を食す。さて、お味はいかに?
今回僕がすみれ 中の島本店で注文したのは、お店の原点メニューである味噌(お値段 税込1100円)。注文してから待つこと5分足らず、目の前に運ばれてきたラーメンはこんな感じ…
見た目としてはそれほどインパクトのあるものではないんですが、香りがものすごい強烈なんですよ。丼から香ばしい香りがプンプン漂ってきます。実際、先に着丼となった1メートル隣のお客さんの味噌ラーメンからも匂いが漂ってきたくらいですからね…
では、早速スープからいただいてみましょう…スープに膜が張るくらいラードが入っているので、一口目はかなりオイリーです。そして、そのせいで丼から湯気があまり立たないのですが、実際はかなりの熱々スープ。まずは舌をやけどしないように注意が必要です。
でも、その熱さを通り越してからは、ラードのこってりさに負けることのない濃厚な味噌の風味が…少しニンニクも効いているでしょうか?どことなくスパイシーさも感じられますね。こってりラードが合わずに「まずい」と感じる人もいるようですが、僕はこの味と香ばしさ、大好きです。
これに対する麺は、札幌の名門・西山製麺製の卵入り中太ちぢれ麺。以前は森住製麺の麺を使っていたのを、数年前に変更になったようです。麺にこだわりのある方、ご留意を。麺は硬めの茹で加減で、ぷりぷりの縮れが頬の粘膜を心地よく刺激し、咀嚼ごとにかなりハードな噛み応えを発揮します。濃厚味噌スープに少しも負けない存在感の強さ…このラーメンが札幌味噌ラーメンの代表格となった理由がわかる気がします。
さて、この味噌ラーメンにはチャーシュー1枚とブロックチャーシューが少し入っているのですが、このチャーシューが箸で持つと重力に負けて簡単にほぐれてしまうほど柔らかいんですよね。口の中に入れると忽ちほろほろと崩れていき、赤身肉の旨みを放出してスーッと喉元を通り過ぎていきます。スープや麺と比較すると、このチャーシューはインパクト弱めですかね。そんなチャーシューの儚さもいいな…って、食べてみて僕は感じました。
そして麺を食べすすめていくと、中から結構な量の豚ミンチが出てきました。どうやらこいつが香ばしさの正体のようです。味噌ラーメンに豚ミンチってよく合いますよねぇ?ごろっとした食感にじんわり滲み出る肉汁、それに加えて口から鼻に一気に広がってくる香ばしい香り…前半のラード感から大きく味変したような感じになって、最後まで飽きることなく食べ進めることができます。
こんな感じのすみれ 中の島店の味噌ラーメン、この2日前に食べた白樺山荘の味噌ラーメンとは対極的に強烈なインパクトのある濃厚なラーメンでした。やっぱりポイントとなるのは大量のラードでしょうか。これを受け入れられるかどうかで味の印象が大きく変わりそうな気がします。まあ、ラードで油膜を張ることで保温効果が生じるので、特に冬場の寒い時期には冷めにくくていいんじゃないでしょうか。それを含めて「札幌」味噌ラーメンということで受け止めましょう…
すみれ 中の島本店のその他のメニュー例(値段は税込)
- 正油 1100円
- 昔風(あっさり正油) 1100円
- 塩 1100円
- 味噌キムチ 1400円
- 肉そぼろご飯 350円
- おにめし 500円
- チャーハン 800円
注:麺の大盛りはラーメン代+200円、チャーシューメンは300円プラスで注文できます。
すすきのや横浜にも支店あり…すみれ 中の島本店へのアクセスは、最寄り駅の札幌市営地下鉄南北線・中の島駅から徒歩9分
そんな札幌味噌ラーメンの人気店・すみれは、今回ご紹介した中の島本店の他にすすきの店、里塚店、横浜店の合計4店舗で営業中。お近くにお店がある方、ぜひ一度札幌屈指の味噌ラーメンの味をお試しください。また、生麺タイプの袋麺がAmazonや楽天の通販でもお取り寄せできるので、お店に行けない時は通販で試してみるのはどうでしょうか?下に通販ページへのリンクを貼っておくので、もしよろしければご利用ください。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
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