ある日インスタを眺めていたら、清流をバックに撮られたせいろそばの写真に目が留まりました。そしてすぐに川の音を聞きながら優雅に蕎麦を啜っている自分が頭に浮かんできて、無性にそのお店に行きたくなってしまったんです。
そのお店は、京都の東山三条にある三味洪庵(さんみこうあん) 本店という名のお店。今は蕎麦をメインに扱う飲食店ですが、昔は岩倉具視の命を受けて食材の仕入れや販売を担当していたという、京都でも由緒ある老舗のようですね…
三味洪庵 本店ではランチタイムの予約は不可…テラス席確保のためには開店前から並ぶべし
さて、事前に調べた情報によると、三味洪庵 本店はランチタイムの予約は基本的に不可(例外あり)なのだとか。となると、川辺のテラス席を確保するためには開店前から並ぶ必要があるわけです。
というわけで、とある平日の朝の10:30頃からお店の前で待機。この時点で先客ゼロ。冷たい空気を感じながら、じっとお店の前に立ち続けます。その後も開店時間まで、僕の後に続く人はゼロ。あっさり一番手ゲットでテラス席も選り取り見取りとなりました。
店内に入ってみると、白川のほとりにあるテラス席も数種類あって、いろいろなスタイルで食事ができるように配慮されているのがわかります。ちょっと奥まったところにある川のせせらぎを楽しむ席、白川を正面に眺めながら食事ができるカウンター席、写真との相性が良さそうな2人がけのテーブル席…毎年5月末頃には夜に蛍も鑑賞できるそうですよ。
ただ、1つ残念なニュースが…今回お店に入るときはすんなり入れたものの、食事を終えて店を出るときにはお店の中がお客さんですごいことになっていました。多くはそれなりの人生の経験を積まれた方々で、おそらく開店前から店の前に並ぶという考えがないのでしょう。なので、行列店ほど警戒する必要はないものの、テラス席確保のためには開店時間のちょっと前には並んでおく方が良いでしょうね。
そばと天ぷらが中心の三味洪庵 本店のランチメニュー:西京漬けが楽しめる蕎麦御膳は要事前予約
そんな三味洪庵 本店では、石臼挽き自家製粉を使った十割そばと天ぷらを中心としたランチメニューが楽しめます。値段的には1品税別1000円からとちょっとお高めですが、京都という場所を考えればやむなしですかね。
三味洪庵 本店のランチメニュー例(値段は税別)
- かけそば 800円
- 九条ねぎのねぎそば 1000円
- とろろそば 1000円
- にしんそば 1300円
- 鴨南蛮そば 1400円
- 焼き穴子そば 1500円
- 海老天せいろ 2000円
これらのランチメニューの中でも、三味洪庵の伝統的な製法で作られた西京焼きが楽しめるミニ会席・蕎麦御膳(お値段 税別3900円)だけは数日前から予約が必要です。予約は電話の他、2名以上であれば食べログのページからもネット予約が可能です。
すだちそば:十割そばなのに食べにくさなし!蕎麦粉とすだちがコラボした香りは…
さて、今回僕が注文したのは2品。まずは、徳島県産すだちをたっぷり使った、温かいすだちそば(お値段 税別1200円)。まずは画像をご覧ください…
僕の写真のテクニックについてはわきに置いておいて、このそばもなかなかインスタ映えしそうじゃないですか?同じくインスタ映えで人気となった、麺処むらじの檸檬ラーメンみたいです。でも、とにかくすだちが大量に入っているので、そのまま放っておくと味が壊れてしまいます。なので…
こんなふうに悠長に写真を撮ってないで、適当なところですだちを器から取り出してさっさといただくのがおすすめです。で、お味ですが…ギリギリセーフ!透明感のあるお出汁に蕎麦粉の香り、そこにすだちの爽やかな酸味がバランス良く混ざり合って、かつてない清涼感を味わえます。
十割そばですが柔らかくしなやかで、食べにくさは一切感じません。ボソボソせず逆に歯ぬかりもせず、喉越しもスムーズです。そしてやはり蕎麦の醍醐味は、喉を通り過ぎた後に残る香りの余韻。蕎麦粉の香りはやや控えめですが、そこにすだちの爽やかさがコラボした残り香の気持ちよさと言ったら…きっとあなたの想像通りの上品な味が楽しめると思いますよ。
大人の卵かけご飯:三味洪庵自慢のちりめん山椒に濃厚卵黄をトッピング。これと十穀米との組み合わせは見た目以上に…
蕎麦を食べ終わっても少しお腹に余裕が…という時には、この大人の卵かけご飯(お値段 税別450円)はいかがでしょう?
三味洪庵名物のちりめん山椒をふんだんに使い、中央に濃厚な卵黄を1つ。その下にあるご飯は蕎麦の実が入ったオリジナル十穀米ですが、これは普通の白ごはんに変更もできます。
中央の卵黄を潰して、ちりめん山椒とよく混ぜていただきます…醤油出汁で煮込まれたちりめんじゃこに山椒の実の組み合わせ、これ自体が最強のふりかけと言ってもいいくらいなのに、ここにとろとろ濃厚な卵黄を加えて食べるなんて、そりゃあご飯が進まないはずありません。
蕎麦の実入りの十穀米も香り高く、大小不同の雑穀の一粒一粒が口の中で刺激になって、見た目以上に食べ応えがあります。腹持ちも良さそうだし栄養もあるし、十穀米を使ったこの卵かけご飯は小腹が空いた時に食べるには最適の食べ物かもしれません。
今回食べた三味洪庵のちりめん山椒、楽天の通販で購入が可能です。自宅で卵かけご飯にこのちりめん山椒をドバッとかけて、贅沢な卵かけご飯を堪能してみてはいかがですか?日本酒をクイっといった後の〆にちりめん山椒入り卵かけご飯なんて、想像するだけでよだれが出てきませんか?
オリジナル商品の購入もできます!三味洪庵 本店へのアクセスは、最寄り駅の京都市営地下鉄東西線・東山駅から徒歩1分
そんな三味洪庵 本店では、店内での飲食だけでなくオリジナル商品の店頭販売もしています。お店の名物の1つ・銀鱈の西京漬けも売っているので、お土産やギフトに買って帰るのもおすすめです。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
今回ご紹介した三味洪庵は、インスタグラムでつながっているmiyachan1974さんに教えていただきました。ありがとうございました。 m(_ _)m
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