元々は京都のラーメン荘夢を語れから派生したラーメン荘グループの一店舗・ラーメン荘歴史を刻めですが、その歴史を刻めも独自ブランドとして全国に勢力を広げようとしています。
今回ご紹介するのは、その歴史を刻めブランドの一店舗・歴史を刻め なかもず。2018年にオープンして早3年。下新庄の本店に次ぐ人気店として二郎系ファンの注目を集めています…
広々とした清潔感あるなかもず店の店内は、昼の閉店前でも学生を中心に大混雑
僕が歴史を刻め なかもずを訪れたのは、とある週末の午後2:30頃。大阪府立大学の目の前にあるなかもず店は、二郎インスパイア系のイメージに反して広々と清潔感のあるお店でした。
厨房を取り囲むようなC字状のカウンター席は合計18脚。その後ろの窓際に待機用のベンチと券売機があって、さらにお店の入り口付近にもお客さんが立って待機するスペースがあります。待機スペースとカウンターとの間の通路も広々としていて、ラーメン店にありがちな窮屈な印象は全くありません。
そんな広々とした歴史を刻め なかもずの店内が、昼の閉店間際にも関わらずお客さんで大混雑。店内で15〜6人待っているほか、外にもズラーっと行列をつくっています。とても15時に閉店などできそうにない人気ぶりで、さすがに僕もこれほどとは思いませんでした。大学の目の前って、ラーメン屋にとっては最強の立地ですね。
さて、歴史を刻め なかもずのラーメンメニューは下新庄の本店と少し違います。本店で食べられるラーメンや汁なし、アブラメシはそのままに、なかもず店オリジナルのフュージョン(お値段 ラーメン代に追加100円)なるものが存在します。これは埼玉にある人気ラーメン店・火の豚にインスパイアされたメニューで、ラーメンに味変アイテムとして投入する辛口麻婆のことです。
ラーメン野菜マシマシ:注文に並々ならぬ覚悟が必要な「聖なる丼」を実食レビュー
今回の注文は、二郎系ラーメンに興味がある人ならきっと一度は憧れるラーメンの野菜マシマシ。もやしとキャベツが富士山のように盛られたビジュアルに、この記事を読んでいるあなたならきっと心躍らされたことがあるのではないでしょうか?
これですよ。3つある極厚チャーシューの存在感すら霞む大量のもやしとキャベツ。その重みでスープが丼からあふれ出して、白いテーブルを侵食していってます。
でも、この姿を目の前で拝むためには「食べ残し禁止」という大きなリスクを背負わなければなりません(スープは飲み干さなくてOKです)。標準サイズで麺300g(一般のラーメンの2倍以上)と、ただでさえボリューミーで注意が必要なラーメン荘グループのラーメン。そこに丼と同じくらいのボリュームの野菜を追加するということは、並々ならぬ強靭な胃袋と覚悟を持った人だけが到達できる、ある種の聖域に足を踏み入れることを意味するわけです。
さて、これだけのデカ盛りラーメンをどこから食べ始めるか?と言ったら、やはり野菜の山から崩していくしかありません。なにせ丼の表面を占める野菜のおかげで、レンゲでスープすら上手にすくえない状態なのですから、ここから崩していかないと話が1ミリも先に進まないのです。
というわけで、まずは山の頂上から野菜の山を切り崩しにかかります。見た目は強烈ですが、中身の多くはもやしの水分なので、しっかり咀嚼すれば見た目ほど胃の負担にはなりません。ほぼ味のついていない野菜を食べ進める単純作業。山の頂上に雪のようにかかった背脂が、野菜の味付け役としていい仕事をしています。カロリーや塩分を気にしなければ、オーダー時に背脂やカラメを追加注文しておくことをおすすめします。というか、こんなのを食べようとする人がカロリーを気にしているとは思えませんが…
野菜を半分食べたところ。これで「野菜マシ」くらいのボリュームになりましたかね。この時点でスープのテーブルへの侵食がさらに進み、もう少しで僕のズボンを襲い始めるくらいになってきていました(おしぼりで必死にブロックしてるの、伝わりますか?)。味がほとんどない野菜を食べるのに飽きがくる頃ですが、ここでレンゲを使おうものなら僕の服が大惨事になるのは目に見えています。
野菜を9割方完食して、ようやく麺とご対面。手前の分厚いチャーシューが、ようやく存在感をアピールするようになってきました。ここまでの所要時間は約5分。すでに麺が伸びてしまっていないか?と少し気がかりでしたが、そこはさすがの二郎系の極太オーション麺。ワイルドな小麦の香りと麺のもちもち食感は健在です。
ここからはお馴染みの非乳化豚骨醤油スープや極厚チャーシューの味を堪能する極楽タイム。抑圧から解き放たれたように思いっきり麺をすすってチャーシューにかぶりついて無事完食。美味しいラーメンを食べた満足感だけでなく、「食べ残し禁止」の肉体的・精神的ハードルも乗り越えた達成感も味わえます。
もしあなたがまだこの山を乗り越えたことがないなら、体調を整えてぜひ一度トライしてみてください。仮に玉砕したとしても、きっとそれはいい思い出として話のネタになるはずです。
ちょっと駅から遠いけど…歴史を刻め なかもずへのアクセスは、最寄り駅の南海電鉄・中百舌鳥駅から徒歩11分
そんな歴史を刻め なかもず、強いて難点を挙げるなら駅から遠いことくらいかな…大阪の中心部から行くなら本店の方がアクセスが良いので、わざわざなかもず店に足を運ぶメリットはあまりないかもしれません。でも、本店と比べて広々としていてゆったりとした気分で食べられるので、お店の雰囲気を重視する場合はこちらでどうぞ。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
ラーメン荘 歴史を刻め なかもず店 (ラーメン / 白鷺駅、中百舌鳥駅(南海・泉北)、なかもず駅(大阪メトロ))
昼総合点★★★★☆ 4.5
住所:〒591-8023 大阪府堺市北区中百舌鳥町6丁995−3
電話番号:0722-46-9000
営業時間:11:00-15:00、18:00-23:00
定休日:日曜日
駐車場:なし
クレジットカード払い:不可(食券制、PayPayは可)
P.S. 大阪で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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