新宿屈指のディープスポット・新宿ゴールデン街の中に、すごい煮干ラーメン凪という24時間営業の人気ラーメン店があります。2004年に週1回の間借り営業から始まり、週2回、3回と徐々に営業日を増やしていって、いつの日かついに24時間365日営業のお店に…今や眠らない街・新宿歌舞伎町界隈で無くてはならないお店と言っても過言ではないでしょう。
そんなすごい煮干ラーメン凪 新宿ゴールデン街店本館で朝ラー活をしてみようと、とある週末の早朝にお店を訪問。ちょうど夜のお店が閉店するくらいの時間帯で、その独特な雰囲気の中を歩いていくのがなかなか面白かったですね…
ただ一言、とにかく狭い!すごい煮干ラーメン凪 新宿ゴールデン街店本館はこんなお店
この日僕がすごい煮干ラーメン凪 新宿ゴールデン街店本館に到着したのが朝の5:40頃。「こんな時間にラーメン食べる人なんているの?」と思われて不思議じゃない時間帯ではありますが、そこはさすがの新宿歌舞伎町、狭い階段を上がって2階にある店舗に入ろうとすると、入り口で店員さんが立っていて「現在満席」を伝えられました。
店内が満席で入店できない時は、お店の階段横にある細い路地で行列を作って並ぶルールになっています。この路地もなかなかの雰囲気がありますよねぇ…新宿ゴールデン街は夜の街なので、慣れてない人だと「怖い」と感じても全然おかしくありません。でも、逆にこの辺りは昼間になると閑散とするので、夜の雰囲気に慣れない人は日中にお店に来るのがおすすめ。24時間営業って、ホントありがたいですよね。
外で待機すること約10分、店員さんが上から降りてきて店内に招き入れてくれました。でも、あらかじめ言っておきます。このお店、めっちゃ狭いです。店舗スペースが客席と厨房を合わせて4坪ほどしかなく、その狭いスペースの中にギュッと詰め込んだ感じでカウンター席が10席分(食べログ情報)配置されています。
とにかくスペースが狭いので、誰でも気軽に利用できるお店ではありません。大きな荷物は入らないし、仲間を連れての食事にも向きません。まあ、このお店に限らず新宿ゴールデン街のお店はどこもこんな感じで、店員さんとお客さんの距離がめっちゃ近いのが他の飲み屋街にない大きなウリになっているわけで…このお店を利用するなら手ぶらで、せいぜい2人までで利用するのがいいんじゃないでしょうか。
すごい煮干ラーメン:一杯に煮干し50g以上使用の濃厚煮干ラーメン、朝に食べてしんどくないの?
今回僕がすごい煮干ラーメン凪 新宿ゴールデン街店本館で注文したのは、お店の看板メニューであるすごい煮干ラーメン(お値段 税込1000円)。本当は今回つけ麺をターゲットにしてたんですけどね。残念です。というか…
濃厚煮干ラーメンのお店で昆布つけ麺やってるんですね。この時は売り切れで注文できなかったのですが、らぁ麺とうひち以来の昆布つけ麺、食べたかったなぁ。そう言えば、このお店は24時間営業。よそのお店のように開店時間を狙って来るわけにはいきません。何時頃に来れば食べられるんだろう?
それはさておき、すごい煮干ラーメンの話に戻りましょうか。このすごい煮干ラーメン、注文するときに店員さんから作り方とタレの有無を聞かれます。作り方とは普通麺と幅広い「いったん麺」の比率のことで、2種類の麺の分量をカスタマイズすることで違った食感の麺をお好み通りに楽しめます。「普通 < ちょっと多め < 多め < 全部」の順にいったん麺の分量が多くなっていきますが、お店の人に「おまかせ」もできるので、初めての人でも大丈夫です。一方のタレはイワシのエキスに数十種類のスパイスを合わせて数日間寝かせたもので、これを加えることで煮干の風味に奥行きが出るとのこと。ただ、辛いものが苦手な人は避けておくほうが良いかもしれません。
今回僕は作り方「おまかせ」、タレありで注文。カウンターで待つこと5分ちょっと、目の前に運ばれて来たラーメンはこんな感じ…
スープが黒く濁っていて、煮干が濃厚なのが伝わってきます。正直、見た目には「映えない」ラーメンだと思います。丼中央の刻みネギには真っ赤なタレがかかっていて、その横には幅4〜5cm程度ありそうないったん麺がピロリ…画像的に映えないけれど、かなり個性的なラーメンなのはこのビジュアルで十分伝わってきますよね。
それでは、早速スープから。とは言っても、この時の僕は目覚めてから1時間も経ってなく、頼りのバカ舌もまだまだ寝起きの状態。そんな状態で濃厚煮干スープを口に入れてどうなるんだろう…と興味を持ちながらスープを一口。感覚的には醤油の味と煮干の風味が1:1くらいかな。煮干の旨味だけじゃなくえぐみもしっかり出ていますが、寝起きの半分眠った状態では大して気になりません。香りの部分でも強い刺激は感じられず、スープがスーッと身体の中に入っていく感じがありますね。この一杯で煮干50g以上使用されているという濃厚煮干スープですが、寝起きの状態ならクセがそれほど気にならず、スイスイと胃袋の中に収まっていきます。
これに対する麺の方、まずは通常麺をリフトアップすると、スープの中から出てきたのは手もみで軽くちぢれのついた自家製の中太麺。スープの吸い上げは良好、噛めばもちもちで、寝起きの状態でもわかる小麦の香りが穏やかに鼻へ広がってきます。濃厚煮干スープに負けない存在感があっていいんですが、カウンター越しの壁に「加水率45%以上」って書いてあるんですよね。この「加水率45%以上」という記載には違和感ありました。それだけこの麺には小麦の重厚感がしっかりありましたから…
なので「加水率45%以上」の記載は、おそらくこちらのいったん麺のことなんじゃないかな?と思います。ツルッツルでシルキーな口当たり。ワンタンの皮の美味しいところだけを麺にしたようなこのいったん麺、作り方おまかせで3枚入ってました。しっかり小麦感がある通常麺とシルキーな口当たりのいったん麺、確かにこの2種類の食べ比べは面白いですね。マニアックに全部いったん麺にして食べるのも面白そう…
こんな感じで通常麺といったん麺をチェンジしながら食べ進め、刺激が欲しくなった時に辛味タレのかかった刻みネギをパクリ…下手をすると朝イチから大失敗となりかねない濃厚煮干ラーメンでの朝活ですが、自分のペースでじんわり身体を目覚めさせていくような感じで想像より穏やかに完食できました。朝カレーよりも刺激は少ないので、ちょっと優しめに寝起きの身体に喝を入れたい時にいいかな…何気なくラーメンを食べている間に知らずに煮干の栄養をがっつりチャージ!っていうのも、通勤前の儀式として悪くないと思いますよ。
すぐ近くによりアクセスしやすい別館あり…すごい煮干ラーメン凪 新宿ゴールデン街店 本館へのアクセスは、最寄り駅の東京メトロ丸の内線・新宿三丁目駅から徒歩
こんな感じのすごい煮干ラーメン凪 新宿ゴールデン街店本館、ラーメンの美味いまずい以前に物理的なハードルでお店にアクセスできない人がいるのが大変残念なところ。階段を上がるのがキツかったり、大きな荷物を抱えている時などは、正直このお店の利用はおすすめできません。
でも、それでもどうしても超濃厚煮干しラーメンを味わいたい!というのであれば、本館から徒歩数分のところにあるすごい煮干ラーメン凪 新宿ゴールデン街店別館に行ってみてはいかがでしょうか?店舗は1階にあるので入りやすいし、こちらも決して広くはないですが、普通のラーメン屋くらいのスペースはありますよ。別館でも看板メニューのすごい煮干ラーメンは注文できるので、煮干そば好きの人、ぜひ一度トライしてみてください。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
すごい煮干ラーメン凪 新宿ゴールデン街店本館 (ラーメン / 新宿三丁目駅、西武新宿駅、新宿西口駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
住所:〒160-0021 東京都新宿区歌舞伎町1丁目1−10 2F
電話番号:03-3205-1925
営業時間:24時間営業
定休日:年中無休(臨時休業あり)
駐車場:なし
クレジットカード払い:不可(食券制)
JR新宿駅東口からだと徒歩6分で行けます。
P.S. 東京で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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