大阪の名門・豊中麺哲で長い間店長を務めた人が、お隣の吹田市で独立してらーめん彩哲(isato)を始めました。2019年11月、ラーメン激戦区の新大阪エリアから少し離れた吹田駅前にお店をオープン。開店2年でこちらも行列ができる人気店になっています。
そのらーめん彩哲が開店当時から僕は少し気になっていて、先日の夜に近くを通ることがあったので立ち寄ってみたのですが…
夫婦で切り盛りするカウンター7席の小さなお店、提供されるメニューは豊中麺哲仕込みの醤油ラーメン含めて3種類
この日は新型コロナ再拡大の影響なのか、帰宅ラッシュの時間帯なのに吹田駅周辺は人通りがまばらで寂しげな雰囲気が漂っていました。そんな中で灯りのついたお店を見つけると、なぜか自分の家に帰ってきたかのような安堵感を感じますよね。
夫婦で切り盛りするお店は、豊中麺哲と比べるとずっと明るい雰囲気があります。席数はカウンターのみで合計7脚。メニュー表など、店内のところどころに女性的な感性も感じ取れます…
そんならーめん彩哲で提供されるラーメンメニューは…
- 醤油 800円
- 肉醤油 1100円
- 枯鯖塩 1000円
の3種類(値段は税込)。豊中麺哲仕込みの醤油ラーメンの他に本枯鯖節を使った枯鯖塩という新しい味のラーメンもあり、麺哲の常連さんでも楽しめるメニュー構成になっています。
大盛り設定がないところや、メニューにある「麺硬め」等お断りの記載など、豊中麺哲で修行した感がモロに出ていますね。でも「お断り」は言葉が強くて食べる気が萎えるので、やっぱり表現は替えて欲しいなぁ…
肉醤油:豊中麺哲の元店長が作る定番の一杯は独立前の味とどう変わったか?
今回僕が注文したのは、豊中麺哲の看板メニューをそのまま持ってきた感丸出しの肉醤油。注文してから待つこと約10分。目の前に現れたラーメンは…
普通のラーメン丼よりかなり平べったい感じの器で出てきました。その表面は2種類のチャーシューでほぼ完全に覆われていて、さすが「肉」醤油を名乗るだけあるな…という感じの見た目です。
では、早速スープから…これは豊中麺哲で食べたことのある人にはわかりやすい味ですね。本店のスープから醤油の味も出汁感も一段階がupした感じ。豊中麺哲のスープは出汁がしっかりしていながら醤油は控えめだったのですが、彩哲の方では醤油の味もしっかり感じることができますね。
一方の出汁も豊中麺哲の薄口肉醤油から一段階濃くなっているのですが、出汁全体が濃くなったというよりは豚の脂でコクが増したという感じ。その分、どちらかというと若干ワイルドになったという印象も受けます。もしかしたらスープ自体の味の変化ではなく、たっぷり入ったチャーシューの影響かもしれません。
これに対する麺も豊中麺哲と同様の平打ち麺ですが、かなりパツッと角が立っていて、麺をすすった時に口の中に軽い刺激を感じます。もちもち食感で小麦の香りがふわり…元々透明感のあるスープなので、麺自体の味もしっかり感じることができますね。
そしてボリューム満点のチャーシューは、あっさり目の薄切りチャーシューが4枚に、醤油ダレがしっかり中まで染み込んだ厚切りチャーシュー3枚。チャーシューのボリューム感だけで言えば、ラーメン池田屋 吹田店やラーメン工藤など、近くの二郎インスパイア系ラーメンにも決して引けを取りません。
ただ、チャーシュー好きを確実に満足させるくらいのチャーシューのボリューム感に対し、麺やスープは他店のラーメンよりも少なめな印象が残りました。実際に比べたわけではないので確かではありませんが、器が一般的なラーメン丼より小さいせいかなぁ…麺もしっかり食べたい!という時には、替え玉用にスープを十分残しながら食べることをおすすめします。
女性にも入りやすいラーメン店…らーめん彩哲へのアクセスは、最寄り駅のJR京都線・吹田駅から徒歩3分
今回ご紹介したらーめん彩哲、豊中麺哲と比べるとずっと雰囲気が明るくて、女性でも気軽に入りやすいお店になっていると思います。無骨な雰囲気でちょっと豊中麺哲には入りにくい…という人には、まずこちらで肉醤油を試してみるのもいいと思います。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
P.S. 大阪で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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