きっとあなたもラーメンの中に入っているチャーシューが大好きだと思いますが、あなたはラーメン1杯にどのくらいチャーシューが入っていたら満足ですか?
今回は、おそらく今まであなたが思いもしなかったことを考えさせられるお店をご紹介します。そのお店は、JR京都駅から地下鉄で1駅南に下ったところにあるラーメン大栄 本店。創業41年という歴史を持つこのお店で、僕はそれまで想像もしたことがなかった体験をしたのでした…
なかなか複雑な歴史的背景が…ラーメン大栄 本店はこんなお店
その体験のお話をする前に、まずはラーメン大栄 本店について少しご説明しましょう。京都のラーメンファン、あるいは当ブログを昔から読んでくれている方はご存じかと思いますが、実は京都御所の近く、河原町丸太町に元祖ラーメン大栄というお店があります。こちらはラーメン大栄 本店の創業者が引退された後、弟子として働いていた甥にあたる方が開いたお店になります。
「元祖」と「本店」で2店舗別々に営業していると、僕たちお客さん側としては「どっちが本物やねん!」とイラッとさせられるものですが、だいたいこういう場合はお互いの関係がよろしくないことが多いです。ただ、元祖ラーメン大栄のウェブサイトに創業の歴史が書いてあるのですが、それを読む限りは元祖ラーメン大栄の方にも「元祖」を名乗る確かな理由はありそうです。
その一方、ラーメン大栄 本店の方は、お店のウェブサイトやSNSがなく情報発信力は弱めな印象。まぁ、実際にお店に行くとわかりますが、そんなことに時間を使わなさそうなおかみさんが1人で運営しているので、もうこの話はこの辺で終わりにしておくほうが良さそうですね。
そのラーメン大栄 本店、とっても年季の入った建物にL字型カウンター席が10脚ほどあり、そのお店をチャキチャキ動くおかみさんが1人で切り盛りしています。このおかみさん、とにかく動きがチャキチャキで、たった1人で調理、皿洗い、接客などすべてをこなしているのに、僕たち客側の立場でも「待たされる」感覚がないんですよね。とにかくすごいスピード感で仕事をされています。言い方を替えると、あまりにスピード感がありすぎて、1つ1つの仕事は「ざ●」と言えなくもないんですけどね…
みそチャーシューメン:メニューに騙されることなかれ!ラーメン大栄 本店では安易なチャーシューメン注文で身を滅ぼすことに…
そんなラーメン大栄 本店のメニューをご紹介すると…
こんな感じ。歴史のある京都のラーメン屋らしく、メニューはとってもシンプル。しかも、新型コロナ禍の影響で値上げラッシュのこのご時世に、チャーシューメンが1000円未満で食べられるという、僕たち庶民にとってもありがたい値段設定になっています(値段は税込)。
でも、実際に体験した身としてあなたに言わせていただくと、このメニューに騙されちゃいけません。下手をすると、もうチャーシューを見たくない…なんて状態になるかもしれません。
それはなぜか?これから順にご説明しますね。まずは下の画像をご覧ください…
これは今回僕が注文したみそチャーシューメンの大盛り。画像だとなかなかサイズ感が伝わりにくいのですが、巨大なすり鉢のような器でラーメンが出てきたんですよね。普通のラーメンでも2杯くらいは軽く入りそうな…ラーメン荘グループなど二郎インスパイア系ラーメンとは別の意味でインパクトが絶大です。
とりあえずチャーシューは後回しにして、まずはスープから…スープに軽く唐辛子が浮いていて、ちょっとピリ辛系の合わせ味噌味。ピリ辛を除けばすごく親しみやすい味で、昔ながらというか、正統派の味噌スープという印象です。
これに対する麺は、元祖ラーメン大栄と同じ近藤製麺所製の低加水ストレート中細麺。こちらもオーソドックスな感じで、スープと同様そこが懐かしさを感じさせてくれます。
で、今回の本題・チャーシュー。何枚入っていたと思いますか?僕、何枚入っているかを数えていて、20枚超えたところで諦めました。きっと50枚くらいは余裕であったんじゃないかな…と思います。何せ…
冗談抜きで、この丼の上半分がチャーシューでしたから。明らかに麺よりチャーシューの量のほうが多かったし、「チャーシューメン」じゃなくて「麺チャーシュー」と名乗る方が実情に合ってるんじゃないの?という、逆の意味で詐欺的な一杯でした。最後まで食べ切った後、とにかく顎が疲れてしまって、「もうしばらくチャーシューはいいや…」と思いました。
ちなみに食べログの口コミを見ていると、普通のラーメンでも余裕で他店のチャーシュー麺くらいのチャーシューが入っているそうな。というわけで、ラーメン大栄 本店で安易なチャーシューメン(特に大盛り)の注文はやめておきましょう。おかみさんが(おそらく)何も考えずにチャーシューをドカドカ入れすぎて、成人男性でも完食困難な事態を招いてしまうかもしれません。
そんな感じで、少なくともチャーシューのボリュームに関しては圧倒的に他店を凌ぐラーメン大栄 本店。おかみさんの「●つ」なところを許容できるのであれば、おすすめできるラーメン専門店だと思います。
チャレンジャー求む!ラーメン大栄 本店へのアクセスは、最寄り駅の京都市営地下鉄烏丸線・九条駅から徒歩6分
最後に今回ご紹介したラーメン大栄 本店、一応京都駅八条口からも徒歩圏内で行けますし、京都駅の南側でラーメン屋をお探しの時には一度思い浮かべてみてください。そして、この記事を読んで「我こそは!」と感じたあなた、ぜひチャーシューメン大盛りにトライしてみてください。
確かにボリュームすごいですが、フードファイタークラスの胃袋が必要なわけではないので、そこはご安心を。で、チャレンジした後は、その体験談を下のコメント欄に残していってくれると嬉しいです。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
ラーメン 大栄 本店 (ラーメン / 九条駅、十条駅(京都市営)、十条駅(近鉄))
夜総合点★★★☆☆ 3.5
住所:〒601-8045 京都府京都市南区東九条西明田町20
電話番号:075-661-5406
営業時間:11:00-22:00
定休日:日曜日
駐車場:あり
クレジットカード払い:不可(現金払いのみ)
ちなみにこのラーメン大栄 本店、ラーメンのテイクアウトや地方発送にも対応しているようです。詳しくはお店に電話して聞いてみてください…
P.S. 京都で美味しいラーメンをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄ってみてください…
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