中国四川料理 駱駝|京都のトレンドを無視して独自路線を貫く人気店

By 大堀 僚介

京都大学をはじめとして、全国から優秀な大学生の集まる京都市左京区。古くからのしきたりが多い京都の中で、逆に京都の常識が通用しないエリアでもあります。

中華料理もしかり。さっぱり味の広東料理をベースに独自の発展をしてきた京都の中華…この流れに真っ向から逆らって、辛みを存分に効かせた本格的四川料理で大人気となっているお店が、京都の北白川にあります。そこは…

駱駝|京都の中華料理のトレンドを逆行する本格四川料理の人気店…茶山

京都造形芸術大学の正門から徒歩1分のところにある、中国四川料理 駱駝(「らくだ」と読みます)。カウンター10席ほどとテーブル席1つの小さなお店。大学の目の前とも言える立地にあるのですが、どの料理も1品1000円以上と決してリーズナブルな店ではありません。それでも学生さんや大学関係者をはじめ多くのお客さんで賑わい、事前予約をしておかないと外でかなり待たされる…ということもざらです。

その人気の秘密が「容赦のない」味付け。一般的に京都では、辛いものやにおいの強いものは嫌われる傾向にあります。しかし駱駝では、本物の辛さを出すために唐辛子や山椒を惜しげもなく使いますし、八角のような独特の香りを放つ香辛料も使います。ここが他店と比較して強いアピールポイントとなり、あっさり味で満足できない一部のお客さんを強く惹きつける結果となっているのでしょう。

麻婆豆腐|舌が痺れて汗ダク必至の、駱駝を代表する一品料理

そんな駱駝において、容赦のない本場の辛さを体験するのに最も適した料理がこちら…

駱駝の麻婆豆腐

数種類ある駱駝セット(ご飯おかわり自由、スープ、搾菜付き)の中の麻婆豆腐 1450円。かなり黒みがかったこげ茶色の麻婆に浮き上がる辣油の層。口に入れるのにかなりの覚悟がいりそうな外観。中にはひき肉と木綿豆腐が密集していて、ボリューム感も満点です。

その麻婆豆腐…見た目に違わず「これでもか!」というくらい山椒が効いていて、ピリリを通り越して舌先がビリビリ痺れる辛さです。おでこや首筋から汗がだくだく吹き出ます。

そしてただ辛いだけでなく、非常に濃い味付けの麻婆豆腐。味を中和するために、必然的にご飯も進みます。麻婆とご飯と一緒に口に入れて、はじめて一品として完成する感じです。学生さんなら、軽くどんぶり3杯くらいはいけるのではないでしょうか。これ一品で、確実に満腹感を得られます。

雲白肉|豚肉の食感が心地よい、もう一つの駱駝の代表メニュー

続いてご紹介するのが、駱駝のもう1つの看板メニュー、雲白肉。日本語では「豚の薄切り肉辛みソースがけ」。麻婆豆腐とともに四川料理を代表する1品です。

駱駝の雲白肉

見た目の印象は、黒光りした醤油ダレの海に浮かんだ孤高の島…その表面は豚肉の薄切りで覆われ、中はキュウリのスライスがギッシリと詰まっています。

駱駝の雲白肉実食

この雲白肉もピリ辛メニューなのですが、麻婆豆腐のような痺れる辛さではありません。口に入れると、まず八角特有の甘い香りが口全体に広がります。それから舌先をわずかに刺激する辛みと醤油ダレの甘みが後を追い、プルプルした豚肉の心地よい食感へとつながっていきます。

このプルプルした食感こそが、市販の薄切り肉では再現不能の、皮付き豚肉のなせるワザ。「そんなに違うもんなのか?」と心の中で疑っているあなた、まずはお試しください。

駱駝のセットメニューではサイドメニューも充実!

駱駝で提供されるセットメニューには、いくらか追加料金を払うことで一品追加することができます。ミニ担々麺、ミニ棒棒鶏、水餃子など合計10種類のサイドメニューから、今回は「鶏の唐揚げ」と「トマトと卵の炒め」の2品ご紹介します(ともにプラス600円)。

鶏の唐揚げ|あなたは塩派?マヨネーズ派?いやいや…

まずは、麻婆豆腐セットに追加してオーダーした「鶏の唐揚げ」。奇しくも高槻の祥来で注文したのと同じ組み合わせとなりました。

駱駝の鶏の唐揚げ

駱駝で出される唐揚げは骨つきの手羽元肉…ちょっと食べにくいのは事実ですが、一方で美味いものを出すという店のポリシーも感じられます。

骨付きなので熱で肉が硬く縮んだりしませんし、その分柔らかくでジューシーです。特筆すべきは、唐揚げの下に隠れているダークブラウンの粉末…唐揚げをかじると、塩味とともに八角の風味がふわっと口の中に広がります。これは、粉末状の八角を混ぜた塩ですね…

単品の塩やマヨネーズといった定番の味付けに凝り固まった頭を、弾丸でブチ抜いて破壊してくれました。唐揚げと非常に良く合っています。八角の風味が嫌いでなければ、是非一度お試しください。

トマトと卵の炒め|濃厚な味付けの多い駱駝における箸休め的メニュー

もう1品は「トマトと卵の炒め」。おそらく中国のどこでも食べられるベーシックな料理ですが、個人的にはバックパッカー時代に大変お世話になった、思い入れの深い料理です。

駱駝の卵とトマトの炒め物

濃厚な味付けの料理が多い駱駝において、トマトの酸味をそのまま活かしたあっさり系の同料理。ふわふわ卵の中にある黒っぽい粒は、ナスのみじん切りでしょうか。プチッとした食感がアクセントになっています。ホッと心落ち着く薄味なので、麻婆豆腐の箸休めもにいいかもしれませんね。

ランチタイムでも予約がベター…中国四川料理駱駝へは叡山電鉄の茶山駅から徒歩9分

それでは、店舗の詳細です。

中国四川料理 駱駝

四川料理駱駝  [star rate=”4″]
住所:京都府京都市左京区北白川瀬ノ内町27-4
電話番号:075-781-0306
営業時間:ランチ 11:30-14:00 LO、ディナー17:30-21:00 LO
定休日:月曜日、第1火曜日(祝日は営業)
駐車場:近隣のパーキングに3台分あり

P.S. 駱駝の近くには、こんな中華料理店もありますよ…

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大堀 僚介

学生時代からバックパッカーとして、主に東南アジア諸国を歩きまわる。これまでの訪問国数は20カ国以上。現在も出張を口実に国内外へ旅行して、ローカルフードを食べ歩くのを趣味としている。

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