大塚で創業60年を超える老舗おにぎり店・おにぎりぼんごが監修したことで知られているおにぎりこんが。2021年11月に東京・蒲田で創業し、この記事執筆時点で蒲田の本店のほか、赤坂Bizタワーと羽田空港国際ターミナル内で支店を営業しています。
何かのきっかけでおにぎりこんがの存在を知った僕は、いつもの通り食い意地が張ってきて「一度行かねば…」と勝手に思い込んだわけです。で、東京出張の最終日に本店のある蒲田に立ち寄ったんですが、運が悪いことに…
2023年4月18日に開店したばかりの羽田空港国際線ターミナル店のヘルプのため、蒲田本店は臨時休業だったんです。
「ついてないなぁ…」と思いました。でも、目の前の現実は変えられない。じゃあ、どうしようか?と考えた時に、「そのまま羽田空港まで行ってしまう」という案が思いついたんですよね。幸い帰りの新幹線まで時間はあるし、蒲田から羽田空港まで電車で10分足らず。「こんな感じのも、たまにはいいか。」ってことで、そのまま京急に乗って羽田空港まで行ってきました…
一般客より空港職員に利便性高そう…おにぎりこんが 羽田空港国際線ターミナル店はこんなお店
おにぎりこんが 羽田空港国際線ターミナル店は、国際線ターミナルビル4階の商業施設・江戸小路の中にお店を構えます。3階出発ロビーを基準にすると、お店があるのは中央のエスカレーターを上がって左奥のエリア。なかなかお客さんの注目を集めにくい場所にありながら、僕がお店に到着した11:15頃ですでに待ち時間の目安が20分…という混雑ぶりでした。
この時に集まっていたお客さんを見ると、半分は外国人観光客で、残りの半分は空港関係者という印象でした。店舗は厨房とカウンターだけのテイクアウトショップのスタイルで、専用の客席はないのですが、店舗周辺にフリーのテーブルや椅子がいくつか配置されているので、商品を受け取ってその場で食べることも可能です。
ただ、制服を着ていた空港関係者と思わしき人たちは、ほぼ100%テイクアウトでの利用でしたね。空港内の施設でどこまで需要があるか不明ですが、おにぎりこんが 羽田空港国際線ターミナル店では電話予約もできるみたいですし、そういう意味では一般客より空港職員にとって利便性が高いお店かなぁ…という印象を受けました。
おにぎりこんが 羽田空港国際線ターミナル店でおにぎり3品を注文。監修元のおにぎりぼんごと何が違った?
それでは、今回僕がおにぎりこんが 羽田空港国際線ターミナル店で注文したオリジナルおにぎり3品をご紹介しましょう。今回注文したのは「ねぎとろ」「豚キムチ」「カルボナーラ」の3種類。画像はこちら…
おにぎり3種に豆腐の味噌汁をつけて、全部でお値段 1500円。率直に言って「高いな…」と思いましたね。実際、メニュ表はこんな感じで…
おにぎりメニューは全部で20種類以上あるのですが、一番安い具材のおにぎりで1個340円(税別)と、感覚的にはおにぎりぼんごの2割増しくらいでした。これは空港価格なんでしょうか?それとも、全店舗で共通の値段?
まあ、いいや。実際に食べてみることにしましょう。最初に食べたのは豚キムチ(お値段 390円+税)。味的には想像通りの安定の味なんですが、豚肉もキムチも細かく刻まれていたので、かなり食べやすくなっていたのに加えて、口の中でご飯と豚キムチが混ざり合って一体となっていく感覚が味わえました。
続いて食べたのがねぎとろ(お値段 390円+税)。回転寿司ネタのねぎとろからヒントを得たんでしょうね、きっと。これも醤油で味付けされた安定の味かな?と想像していたのですが、実際に食べてみるとネギトロのねっとりした食感の中にバターのような違和感のある風味がありました。結構油を足しているのかな…これは好みによって賛否が分かれそうな気がします。
そして最後に食べたのがカルボナーラ(お値段 430円+税)。卵黄とクリーミーなチーズがめっちゃ濃厚で、そこに黒胡椒のピリッとした辛さが加わって、かなり刺激的な味になっています。これはハマる人にはハマるかもですね。僕はどちらかというと「パスタの方が合うんじゃない?」って感じでしたが…
さて、実際におにぎりこんがのおにぎりを食べてみて、ちょっとだけですが気づいたおにぎりぼんごとの違いをこれから語っていきましょうか…
まずはお米の炊き加減。おにぎりぼんごではお米をふっくらとした炊き上がりになっているのに対して、今回食べたものは割と硬めで芯を残したような炊き上がりになっていました。この辺は好みの問題なのでどちらが美味い・まずいという問題ではないのですが、硬めの炊き上がりな分、こんがのおにぎりの方がより「噛み締めて食べる」ような感じになっています。
一方で、握り方はこんがの方もやわらかめで、口の中でご飯粒がはらはらと解けていく感覚は同様に楽しめます。米粒もしっかり旨味を含んでいて美味でした。なんでもこんがで使用するお米は「古式精米法米」というものなのですが、お米の旨味を最大限残すためにめっちゃ手間をかけて精米しているみたいですね…
逆に残念だったところを1つ挙げると、ご飯の周りを包む海苔が小さめで、食べている最中に海苔の隙間からご飯粒が溢れていくんですよね。札幌のおにぎり専門店・おにぎりのありんこのおにぎりもこんな感じなんですが、これ、やっぱり食べにくいです。これだけ何とかなりませんかね?ただ海苔を大きくするだけで解決だと思うのですが…
まあ細かいことはさておき、今回食べたおにぎりこんがのおにぎり、「さすがぼんごが監修しただけのことはあるな…」って感じでした。やっぱりコンビニのおにぎりとは全然違いますし、味噌汁をセットで頼めばほっこり気分になれることは間違いありません。
お値段がちょっと高めなのが気になるところですが、それを差し引いても、おにぎり専門店が日本を代表する国際空港内にできたという事実は十分に評価されるべきことではないでしょうか。このお店をきっかけにして、世界各地の旅行者に日本食の魅力がもっともっと伝わってくれればいいなぁ…って思いますね。
海外旅行から帰国時の最初の食事におすすめ…おにぎりこんが 羽田空港国際線ターミナル店は羽田空港国際線ターミナル4階「江戸小路」内にあり
こんな感じのおにぎりこんが 羽田空港国際線ターミナル店、おすすめなのはやはり海外旅行から帰国した人ですかね。海外から帰国直後の立ち食いそばって、いつも以上に美味しく感じませんか?それと同じように、おにぎりも帰国組にとって最初に日本を感じるための絶好の食事だと思うんです。
その意味からも、僕はおにぎりこんがの空港での成功を願っています。そして、その流れに乗って関空や千歳、福岡などにもおにぎり専門店ができてくれたら…今後僕は海外から帰ってきたら、真っ先におにぎりを食べにいくようになるでしょうね、きっと。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
おにぎりこんが 羽田空港国際線ターミナル店 (おにぎり / 羽田空港第3ターミナル駅(東京モノレール)、羽田空港第3ターミナル駅(京急))
昼総合点★★★★☆ 4.0
住所:〒144-0041 東京都大田区羽田空港2丁目6−5 国際線旅客ターミナル 4F 東京国際空港(羽田空港)
電話番号:03-5579-7756
営業時間:7:30-21:00
定休日:施設に準ずる
駐車場:なし
クレジットカード払い:可(電子マネーや交通系ICにも対応)
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