虹の仏。元々は食堂としてオープンしたお店ですが、開店後しばらくして提供を始めた出汁キーマカレーが評判となり、テレビ番組でも紹介されたことから現在はスパイスカレーの人気店として知られるようになりました。2012年4月に開店してから10年ちょっと、すでにミシュランのビブグルマンを2019年から3年連続で受賞しており、食べログカレー百名店にもリストアップされる、大阪スパイスカレーの名店の1つです。
さて、「最近カレーが足りてないな…」と感じていたある日、ふとこのお店の存在を思い出して、迷うことなくこの日のランチを虹の仏で食べようと決めた僕。電車と地下鉄を乗り継いで、開店時間の30分前にお店に到着したのですが…
大阪スパイスカレーの名店・虹の仏にとある平日のランチタイムに訪問。気になる行列の長さや待ち時間はどのくらい?
虹の仏は最寄り駅の四天王寺前夕陽ヶ丘駅のすぐ南側、地図で見ると谷町筋と小道で挟まれた三角形のエリアにお店を構えます。Googleマップを頼りにすると谷町筋側にピンが立っていて、入り口が大通り沿いにあるように思えるのですが…
現在谷町筋側の入口は「閉鎖中」。こんな立派な店構えなのに、今はこの入口は使われていないようです。というわけで、そのままお店の裏口に回りましょう。谷町筋側のように目立つ看板は出ていないのですが…
この「仏」の文字が虹の仏の目印。ミシュラン受賞のシールも貼ってあるので、入口を見つけるのにそれほど苦労はしないと思います。
僕がお店に到着した時には、僕の前に先客が1名。この日はバリバリの平日だったこともあり、開店時間前にはあまりお客さんが集まりませんでした。開店時間になった時も行列は6〜7人と比較的短いものでしたね。正直、もっと並ぶかと思ってました。
店内に客席はカウンター11脚と4人がけテーブル席が2卓。この日の昼は店主不在で、バイトさんと思わしき2人の女性がお店を切り盛りしていました。お店の所々にブッダが飾られているものの、全体的な雰囲気はカフェのように明るくて居心地の良さが感じられます。スパイスカレーを食べるかどうかわかりませんが、お店の雰囲気的には小さな子供も問題なく連れて来れそうですね。
カレーとオムライスを軸にした虹の仏のランチメニュー:他店とは違うあいがけカレーの注文方法に注意
さて、ここで虹の仏のランチメニューをご紹介しましょうか…
虹の仏のランチメニューは、本日のカレー2種類とオムライスの合計3種類。カレーの方は各種トッピングを追加したり、2種類のカレーのあいがけを注文したりして、自分好みにカスタマイズも可能です。
ただ、あいがけカレーとは言っても、虹の仏のあいがけカレーは他店のあいがけとは少しスタイルが違います。2つのカレーが均等になるのではなく、メインのカレーにミニカレーが追加という形になるので、注文するときに「あいがけ」で終わりにするのではなく、メインのカレーを指定する必要があります。
ちなみにこの日の日替わりカレーは辛口のチキンカレー。カレーのド定番で絶対に外れないやつ。この日の僕は最初からあいがけカレーにするのを決めていましたが、どちらのカレーをメインにするかは迷いますねぇ…
虹の仏の名物・出汁キーマをメインにしたあいがけカレー、実際食べてみて…
しばし悩んだ挙句、この日の僕が虹の仏で注文したのは、出汁キーマをメインに据えたあいがけカレー(お値段 税込1100+300円)。注文してから待つこと約5分、目の前に運ばれてきたあいがけカレーは…
中央に紫色の古代米が鎮座し、その周囲をカレーやアチャール、サンボルなどが囲うような盛り付け。見た目に色鮮やかですし、インスタ映えもしそうなんですが、虹の仏はインスタグラムやってないんですかね?う〜ん、もったいない…
それはさておき、メインの出汁キーマを食べてみましょうか…削り節から発する魚介感がかなり強く、豚挽き肉の旨味とダブルで舌をガッツリ刺激してきますね。それに対してスパイス感はやや控えめで、豚肉の旨味と魚介出汁の調和をとっているかのよう。辛さはほとんどなく、分厚い旨味を感じるキーマカレーになっています。
そのキーマカレーの右隣にある白いシャバシャバ系カレーは、虹の仏のもう一つの名物・ダルカレー。こちらは出汁キーマと対比させるかのように甘めの味付け。豆と野菜がしっかり煮込まれて柔らかく優しい口当たり。ガツンとしたインパクトのある出汁キーマとは対照的に、ほっこりした旨さを感じます。
一方の日替わり・チキンカレーはかなりオイリーで、麻婆豆腐のように唐辛子系の辛味をピリリと効かせた味になっています。ルーの方にチキンの旨味がしっかり乗り移っていてこれまた美味なのですが、やっぱりこのサブ的な扱いは寂しい、というか、スプーン2〜3杯分くらいの量であいがけ代+300円は厳しいなぁ。ルーだけでもいいから、もうちょっと量が欲しいですね。
こうしてカレーそれぞれの味を確かめながら食べ進め、後半は全部をかき混ぜてカオスな状態を楽しみます。カレーや副菜のブレンドの比率によって、生み出される味の種類は無限大!しかも、どのように混ぜても決して味が崩れないのがスパイスカレーのすごいところ(というか、そうなるように裏でものすごい計算がされているんでしょうけどね)。
下品な食べ方に思えるかもですが(実は僕もいまだに少し抵抗感あり)、あいがけカレーの楽しみ方はここまでがセット。周りのお客さんもみんなやっているし、「赤信号、みんなで渡れば…」の精神でやっちゃってみてください(こっちは別に犯罪じゃないし…)。
というわけで、虹の仏の出汁キーマカレー、さすがにミシュランのビブグルマンに選ばれるだけのことはあるな、という感じでした。ボリューム的にもしっかり満足できますし、野菜もたくさん摂れてヘルシーですし。逆にこれだけのカレーが食べられるのだから、もっと人が集まってもいいのになぁ…とも思います。場所的な問題かなぁ?ともかく、スパイスカレー好きな人には間違いなくおすすめできるお店です。
夜にはスパイスを使ったコース料理もあり…虹の仏へのアクセスは、最寄り駅の大阪メトロ谷町線・四天王寺前夕陽ヶ丘駅から徒歩1分
こんな感じの虹の仏、時々夜も営業しているようです。夜には予約制でスパイスを使ったコース料理も提供していて、ブログの口コミを見る限り夜のコースもかなりの人気なようです。
ただ、難点は結構臨時休業が多いんですよね。お店を訪問した令和5年1月現在では、一応月曜・火曜・金曜・土曜に夜営業をやっていることになっているんですが…そんなわけで、特に夜にお店に立ち寄りたい場合はお店のSNSチェックが必須です。フェイスブックよりTwitterの更新頻度が多いようなので、訪問前には必ずツイッターをチェックしておくようにしましょう。
それでは、お店の詳細です。店舗データはこちら…
虹の仏 (カレー / 四天王寺前夕陽ケ丘駅、恵美須町駅)
昼総合点★★★★☆ 4.5
住所:〒543-0051 大阪府大阪市天王寺区四天王寺1丁目12−23
電話番号:非公開
営業時間:ランチ 11:30-14:00、ディナー 18:00-22:30
定休日:木曜日、他臨時休業あり(お店のツイッターで告知)
駐車場:なし
クレジットカード払い:不可(PayPayには対応)
P.S. 虹の仏監修の出汁キーマとダルカレーがレトルトになっていて、通販でお取り寄せもできますよ…
P.P.S. 大阪で美味しいスパイスカレーをお探しのあなた、ぜひこちらの記事にも立ち寄っていってください…
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